劇場公開日 2017年3月24日

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「先生!…好きになってもいいですか?←いや、ダメです」ひるなかの流星 近大さんの映画レビュー(感想・評価)

2.5先生!…好きになってもいいですか?←いや、ダメです

2018年1月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

単純

萌える

見たってどーせ毒にも薬にもならないし、アホな事しか書けないのは分かってるけど、それでも暇潰しや主演の可愛い女の子目当てでついつい見ちゃうのが少女コミック実写化。
本作もそんなもん。

両親が海外転勤する事になり、何故か一緒には連れてって貰えず、東京の叔父さんの所に世話になる事になった田舎の女子高生・すずめ。
ちょいと迷子になって、公園で昼の流れ星を見てたら、不意に目眩が…。
そこを後ろから抱き止めてくれたのが、イケメン!
そしてこのイケメン、転校する高校の担任なもんだから、運命の赤い糸!フォーリン・ラブ!
この担任、いきなりすずめを“ちゅんちゅん”ってあだ名付けたりして、女子高生キラーか!
それにしても、不倫だの教師と生徒の禁断の恋だの、今の日本映画界は不道徳の広場か!

で、隣の席には、クールぶってるけど女子に免疫が無いこれまたイケメン同級生!
何故か仲良くなって…。
勿論現る恋のライバル!
気の強そうなライバルに対し、すずめはおとなしそうな…いやいや、すずめもなかなか気が強い!
田舎で過ごした幼少時は山の中で忍者遊びをし、ウシガエルを20匹も捕まえたくらいの野性児!
ライバルと取っ組み合いになって、ちょっと突き飛ばされた時、そこにイケメン同級生が…。
そこを巧く取り繕うすずめ。
それが縁でライバルと仲良くなる都合のいい展開。
でも、このライバルの去り際の「ごめんね」がちょっと良かった。意外といい娘。(この娘も結構可愛い)

すずめも担任も不道徳にも想いを寄せ合い、すずめは思い切って告白するが、その前に先生は常識を咎められ(咎めたのはすずめの叔父、自分からじゃない)、すずめはフラれる。
そんな時、イケメン同級生から告白され…。
ライバルともぎこちなく…。
田舎の女の子には厳しい恋路!

で、色々あって一応丸く治まって、すずめはイケメン同級生の告白は受け入れるんだけど、やっぱり先生が好き!
…いや、同級生にしとけよ。同級生でいいじゃん…。

春なのか夏なのか正月なのか全く季節感ナシ。
一体何処の田舎なのか、メッチャ標準語。
一年から突然三年に飛び級。
このいい加減な作り、監督誰かと思ったら、『僕の初恋をキミに捧ぐ』のアイツか…。

「先生、大好き!」「ちゅんちゅん、俺も好き!」…と、最後はワイドショーでニュースになりそうな“事件”にはならず、ちゃんと落ち着く相手に落ち着いたのは辛うじて良かった。
一応ピュアな初恋ストーリーで締め括り。

イケメン二人は名前が浮かばん。
なので必然的にお楽しみは、永野芽郁。
三つ編みヘア、ダサい制服の垢抜けない序盤は田舎差別かと思いつつ、メイクで見違えるように垢抜けてからはマジ可愛い。
こりゃ参ったね。

近大