君の膵臓をたべたい(2017)のレビュー・感想・評価
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君の膵臓を食べたい
感想
今回久しぶりに再び鑑賞した。
本作劇中の春樹と桜良の台詞で印象深かった部分を揚げてみる。住野氏の原作は勿論のこと、吉田智子氏の若者らしい瑞々しくそれだけに切ない感情の起伏や生きる事への拘りを感じる脚本が素晴らしい。
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桜良に残りの人生でやりたい事を考えろという春樹。桜良は自分の希望の手伝いをして欲しいとして、休みに春樹を呼び出す。言葉に素直に応じて待ち合わせ場所に来る春樹。
「でも、君以外には言わないよ。だってクラスメイトのこんな秘密を知ったら普通動揺するし引くでしよ。なのに君は全然平気な顔で居るじゃない。」
「それは、一番辛い筈の当人が辛い顔を見せないのに、他の誰かが代わりに泣いたりするのってお門違いだから。」
春樹を見つめる桜良。
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連れてこられたスイパラで春樹の人柄と人間関係を
確認するため質問をする桜良。
「僕に親友なんかいる訳ないでしよ。」
「友達は?」
「ずっといないよ。」
「じゃあ、彼女は?」
「いる訳...!」
「好きな人くらいいたでしょう!」
黙り込む春樹。
「(大声で)女の子を好きになった事は〜?」
「あるよ! 一回だけ!」
「どんな人?」
「何にでも''さん"をつける人。」
「本屋さん。店員さん。食べ物までにじゃがいも
さんとか付けてさ。」
「いや〜なんか、僕にはそれがいろんな物に敬意
を忘れないって言う事だと思ったんだよね。」
春樹を見つめる桜良 春樹も桜良を見つめる。
「思ったより素敵だったから。」
「まぁ、素敵な娘だったかもしれない。」
「違うよ。 好きになった理由が。」
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学校の屋上て余命の話をする春樹と桜良。
「君はさ。本当に死ぬの?」
「死ぬよ。あと1年、持つかどうかって言われ
てる。」
「君にしか話さないって決めたんだ。」
「君はきっと唯一人、私に普通の毎日を与えてくれる人だから。」
「お医者さんも真実しか与えてくれない。お父さんもお母さんも日常を取り繕うのに必死になっている。恭子も(死の)事実を知ったら同じになると思う。でも、君だけは違う。」
「僕は唯、(死と)向き合おうとしてないだけだよ。」
顔を俯ける春樹。
「そんな難しい顔をするんじゃない!どうせいつか
は皆死ぬんだし。」
「ほら。天国で逢おうよ!」
空を見上げる桜良。
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桜良の病室で桜良に学校の課題を教える春樹
「詩の本質は感情を形にする事。祈りであり願い。だから、ひとつの言葉が想いのままに吐き出されていくようになる。」
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桜良の家の前で雨が降る午後、元彼の隆弘に春樹は罵倒され殴られる。桜良が助けに入る。山内家の玄関にて。
「僕なんかがそばにいて良いのか?」
「委員長が言った通りだよ。僕は。偶然病院で君と逢って。流されてるだけで。もっと誰か、本気で君を想ってくれる人と居たほうが...。」
「違う!」
「違うよ。偶然じゃない。流されてもいない。私たちは皆、自分で選んでここに来たの。」
「君と私が同じクラスだったのも。あの日病院にい
たのも偶然じゃない。」
「運命なんかでもない。君がしてきた選択と、私が
してきた選択が、私たちを逢わせたの。」
「私たちは自分の意志で出逢ったんだよ。」
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桜良の様子を心配して深夜に病室に訪れる春樹。
春樹に尋ねたい事があると言う。
「真実か挑戦か?」
「真実。」
「君にとって、僕は、...いや、君にとって。生きる
ってどういう事?」
「えっ。...うわぁ〜。真面目かよー。(笑)」
「う〜ん。誰かと心を通わせる事。かな。」
「誰かを認める。好きになる。嫌いになる。誰かと一緒にいて。手を繋ぐ。ハグをする。すれ違う。それが生きるー。」
「自分ひとりじゃ、生きているってわからない。そう。好きなのに嫌い。楽しいのに鬱陶しい。そういうまどろっこしさが。人との関わりが。私が生きているって、証明だと思う。...だからこうして君と居られて良かった。」
「君がくれる日常が、私にとっての宝物なんだ。」
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桜良との突然の別れが訪れた事を生徒の栗山に話
す春樹
「甘えていたんだ。残り残り僅かな余命を、彼女が
全う出来るものだと。思い込んでいたんだ。」
「馬鹿だった。明日どうなるかなんて。誰にも判らない。だから、今この一日を、この瞬間を。大切にしなければいけないって。そう彼女に教わったのに。」
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演出・配役
作品としてよく纏められている。監督の力量に依るところが大きいと感じる。また、北村匠海さん浜辺美波さんの演技は人物像をよく捉えており、物語として充分に感動し楽しむことが出来た。
2017年8月11日初鑑賞
⭐️4.5
切なくて、愛おしくて、何度見ても泣いてしまうだろう
自他共に認める地味な男の子とクラスで人気者の女の子の恋物語。 女の子は膵臓の病気であと一年も生きられない。 男の子は、彼女に好意を持ち始めるが、自分が恋愛の対象だと信じられない。 それでも、誠実な態度で女の子に接し、彼女の願いを叶えようとする。 ときに振り回されろうばいする。
彼女も恋に臆病で、自分の思いをストレートに伝えることができない。 かみ合わずすれ違う感情と行動。 その一つひとつのエピソードが切なくて、愛おしくて、悲しい。 彼女が自分に寄せる思いに気づいた男の子が、最後に号泣するシーンは何度見ても泣いてしまう。
一日いちにちをだいじに生きよう、大切な人といる時間をたいせつにしよう、素直にそんなことを考えることができる。 日常生活に汚れた感覚の洗濯のできる映画。
キツい 25分でギブアップ
クラスのモブ男子が、クラスで一番人気者の女子の秘密をその子の目の前で偶然に知ってしまったというだけで、なんでその女子が急にモブ男子を追っかけ出すのか。開始早々この意味がわからない設定に早くも退屈し始めた。
しかもこの女子の、人を振り回す系の我儘タイプにはついていけない。
結果、25分見てギブアップ。
青春の履き違えにも程があるってレベルで、酷くネジ曲がった感性で描かれたエセアオハルモノ。例えばSFはそもそも非現実だから問題なく受け入れられるが、この映画のような現実に近しい殻を被った非現実は見るに堪えない。
突っ込みどころ満載の中から強いて突っ込むなら、序盤、モブキャラの目の前に偶然女の子の秘密ノートがバサッと落ちてきて、1ページ目をしっかり読むだけの時間があって、女の子が「それ私のノート♪私の秘密知っちゃったね♪仲良くしてね♪」。この全てが言わずもがな非現実。
こんなモノでウキウキしてしまう人ってのは、まともな青春を経験できなくて、挙句の果てに妄想に浸るタイプの人だと、偏見ながら思ってる。
キショい映画だ。劇場で観なくてよかった。
月川監督作品、浜辺美波がキラキラすぎる
ディアファミリーの月川監督つながりでVODで観ました。
映画館で見たらやはり号泣だったかもしれませんが、パソコン画面ではそこまで感情移入ができなかったです。
とはいえ、ストーリーはまさかの展開で、人はいつまで生きるなんて、誰にもわからない。分からないから今を悔いなく生きるというベタなメッセージですが、王道です。
それでもいいんです。
浜辺美波のあのキラキラ感は、そりゃ男子はハートをつかまれますね。
今この瞬間を最大限に活用!
最期の時間が迫っている時、あなたは何を考え、どのような行動をするのでしょうか。
この映画は、主人公の山内桜良と【僕】が共に過ごす最後の数ヶ月を描いています。
【僕】が偶然、膵臓の病を患っている彼女が書いていた
「共病文庫」(=闘病日記)を見つけたことから、
【僕】と桜良は一緒に過ごすことに。
桜良は膵臓の病気で余命わずかであり、【僕】は彼女の秘密を守る約束をします。
【僕】の存在が咲良にとって、2人がこれまでに心を寄せ合い、本音で語り合えたことから誰よりも心強い存在であったのかもしれません。
主人公に名前が無いところもこの作品の魅力の1つだと思います。
病気でもそうでなかろうと「今日を精一杯生きる」というメッセージはとても素敵で、時間の価値は皆んな平等であることを再認識しました。
いつどんな時でも目標や期限を決めて、その到達に向けて行動を伴わせていこうと思います。
「終活」のように自分の最期が来るとわかってから行動にされる方も多いですが、時間はみんな平等に持っているものだということを改めて考えさせられた映画でした。
君になりたい
12年も時間がたてば人は変わる。
恭子の結婚式をきっかけに真相が明らかになる。
友達を必要とせず一人で読書をするタイプの主人公、僕。
主人公に具体的な名前が無いところが珍しい設定だと思う。
教師の小栗旬さんと高校生の北村匠海さんが、無口で素朴なキャラクターで珍しい。
演技がすばらしくて、トランプゲーム”真実か挑戦か”をする二人が印象的だった。
お互いに「君になりたい」と思っているところが素敵。
明るく健気で可愛らしい山内桜良を演じた浜辺美波さんが最高に良かった。
桜良にはもっと生きていて欲しかった。
通り魔はいけません
ストーリーがしっかりしているので、いい映画だった。
道東のエゾ芝桜を観にいく約束が、通り魔によって遮断される。
確かに、通り魔は伏線で示されていたが、
余命いくばくもない主人公が刺されて死ぬのはあまりに可哀そう。
生きるを考えさせられた
公開当時、なんだよこれ!とタイトルで拒絶してました。
結局見なかった。
見たらみんないい演技でストーリーが二重丸。
公開当時に見ればよかった。
珍しく泣いたし。
生きること、残される者の心の持ちよう、相手の気持ちをわかることの難しさなどなど色々な事を考えてしまいました。いい映画!
モテない男の空想の女の子
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人との交流が苦手な男子高校生とクラス一の人気者・美波。
男は偶然、美波が膵臓病で余命一年ということを知る。
それは美波が親友にさえ言ってない秘密だった。
それを機に美波は積極的アプローチして来て、急接近する。
男は内気で断れない性格のため強引に旅行に行き同じ部屋に泊まる。
その後、美波は急に入院。そしてやがて退院し、男と待ち合わせ。
でもその道中で通り魔に刺されて死亡。
男は美波が生前書いてたノートを見て、気丈だが実は辛かったことを知る。
誰に話しても特別な目で見るだろうが、男はそうでなかったから近づいた。
そして退院と言ってたのも実は末期状態を迎えての一時外出だった・・・。
男は美波が向いてると言った言葉を信じ、母校の教師になっていた。
そこで美波が生前に書いた遺書のようなメモを発見する。
自分宛のものの他、親友の景子に対するものもあり、景子に届けた。
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カワイイ子が何らかのきっかけで自分だけに馴れ馴れしい・・・
この天真爛漫な美波ちゃん、モテん男が空想しがちな女性そのもの。
おれも高校時代はよくそういう空想をしたものだ(場)
映画によくあるご都合主義で、タイミングが全てドンピシャ過ぎやけど、
まあそこは許すとして、全体の話はよくできてたんちゃうんかな。
ただやっぱり、何でもかんでも美化され過ぎてる感は否めない。
いまアニメ版の映画やってるみたいやけど、その方が感情移入できそう。
シュール過ぎる話って、実写やとどうしても入り込めんのよな。
それにしても最後、通り魔に刺されるってのは何とかならんのか?
あまりにも不運過ぎてかわいそうになって来るがな(場)
生涯で一番の映画
もう10回以上みた。
これからも見るだろう。
出会いは偶然ではない。お互いの選択が出合わせた‥‥を聞いて我が妻、我が子が一層愛おしく、また全てをかけて慈しまないといけないと改めて思わせる。
監督の力だろうか?ストーリーと配役と音楽の絶妙な組み合わせには感謝しかないが、これもまた『必然』なのかもしれない。
浜辺美波さんが可愛い
台詞とか展開が、漫画(少女漫画)っぽくて
現実的ではなく、観ていて少し「う~ん...」と思ってしまいましたが、
(有り得ない台詞回しがどうも...
こんなに都合良く行かないよと思ってしまい)
やはり浜辺美波さんが余りに可愛すぎて目を追ってしまいます。
段々進んで行くに連れて、引き込まれて行く感じ。
青春映画というものはいくつかあるけど、在り来たりのものではなくて
オリジナリティのあるものでした。
見て良かった。そう思えるものなので、迷っている方は是非。
最初の方は少し、人によっては合わないな~と思うものかもしれないけど、
それを何とか我慢して、中盤まで頑張って観て欲しいです。
主人公の言動に共感出来なかったから
高評価の映画みたいだけど、私には全く響かなかった。
ホロっとも来ず仕舞い。
ツボって人それぞれなんだなぁと再認識。
主人公の女の子は君、君って偉そうに勝手に何でも決めていく。真実か挑戦かのゲーム始めたり、「死にかけの少女が…」とか言い出したりイライラしてきました。あの若さで病気があって可哀想だとは思うけど、男の子の気持ちももっと考えて欲しいと思ってしまった。男の子達は逆に皆優しくて性格が良かったですね。
日本十進分類法で135.5は20世紀のフランスオランダ哲学
最期の15分間だけの映画です。
原作と映画は全くの別物です。
原作は男の人だが、脚本が女性だと思うので、大変に良くできていると思う。
アニメもあるんだ?見てみるか。
20分位に短縮したら、傑作になるかも。
但し、高校生諸君には俯瞰した言葉で申したい。
900番台には、もっともっと、感動できる話しがたくさんあるので、学校の図書館で探して見てね。公共図書館では、予約で100人待ちの本が、学校図書館では簡単に見つかるよ。それに静かな所だから、昼寝にも最適。
因みに『星の王子さま』は『953.7 テ』かなぁ?
まぁ、岩井俊○さんの『ラブ○ター 913.6 イ Bかなぁ』をリスペクトしていると思ったが。
追記
こんな良い図書館閉館させてしまう。この映画で一番泣けた所です。こんな高校の先生にはなりたくないね。それが僕の『真実と挑戦』かなぁ。
ランゲルハンス島の中心で、愛をさけぶ。 「かわいい」は、かわいくない。
膵臓の病を抱えたクラスメイトの女子高生・山内桜良との日々を、母校の高校教師となった「僕」による回想形式で描き出す青春ラヴストーリー。
余命いくばくもないヒロイン、山内桜良を演じるのは『エイプリルフールズ』『咲 Saki』の浜辺美波。
人との関わりを避ける図書委員の高校生「僕」を演じるのは『陽だまりの彼女』『信長協奏曲』の北村匠海。
桜良の親友、滝本恭子(現在)を演じるのは『ワイルド・スピード X3 TOKYO DRIFT』『パラダイス・キス』の北川景子。
現在の「僕」を演じるのは『ミュージアム』『銀魂』シリーズの小栗旬。
「僕」のクラスメイト、ガム君を演じるのは『ちはやふる』シリーズやテレビドラマ『ゆとりですがなにか』の矢本悠馬。
原作は300万部越えの大ベストセラー同名小説。これは未読であります。
邦画お得意の「女子高生難病もの」。一言でいえばポスト『セカチュー』映画であります。
正直言って、かなりしんどかった💦
それほど長い映画ではないのにも拘らず、途中で休憩を挟んでしまうほどにキツかったのは、浜辺美波演じるヒロイン・山内桜良のキャラクター造詣があまりにも偶像的すぎたから。
こんなヤツいるわけねぇだろ、ってくらいの漫画的ヒロインキャラだったので、この子が難病で苦しんでいるって言われても「ふぅん…」以上の感情が湧いてこない。
大体セリフ回しがあまりにも小説的というか、話し言葉になっていない。屋上での会話で「こらこら。そんな難しい顔するじゃないっ!」なんて言い始めた時は、気持ち悪すぎてゲボ吐きそうになったぞ。浅倉南かお前はっ💦
確かに桜良を演じた浜辺美波はキュート。それは誰もが認めるところだろう。
しかし、あまりにも作為的な「かわいい」仕草には観ていて胃もたれしそうになった。
誰の言葉か忘れてしまったけど、「かわいいはかわいくない」という至言がある。
これは本当にその通り!何者かによって意図的に創造された「かわいい」は可愛くないのです!自らが主体性を持って見出したモノ/人にこそ「かわいい」は宿るのです!!
真の「かわいさ」とは千差万別があって然り。押し付けられた「かわいさ」にはなんの価値もない。
花王が発売するヘアケア製品のブランド「エッセンシャル」のキャッチコピーは「カワイイはつくれる!」だが、俺から言わせりゃ「作られたものはカワイくない!」だっ!
あと、この手の映画全てに言えることだけど、余命いくばくもない難病患者にも拘らず、血色が良すぎ。全然死にそうな人に見えない。数日間全く食事ができなかったんだロォ!?もっとガリガリにならんかいっ!!
この手の映画はヒロインに気持ちが乗れないとまさに地獄。2時間がいやー長かった。
正直ストーリーもなんやこれ一体?って感じ。「ボーイ・ミーツ・ガールはドラマになり得ない」という鳥海永行監督の言葉を思い出さずにはいられない、おままごとのような物語でしたねぇ…。
すげーどうでも良いことだけど、通り魔に殺された娘の携帯に「君の膵臓をたべたい」ってメールが送られていたら、「お巡りさん!犯人はコイツですっ!」ってなりそう。
特に酷いと思ったのは現代パートのクライマックス。
この現代パート、恭子から送られてきた結婚式の招待状に「僕」が返信しなかったり、トボトボと通勤する「僕」の後ろ姿を恭子が思わせぶりな表情で眺めていたりと、「この2人の間に何かあったんだろうな…」と観客が思わざるを得ない描写が続く…、が。
…いや、特に何にもないんかいっ!!じゃあさっさと返事を返せよ!めっちゃ迷惑だぞその行為。
この2人、共通の友達がいるってだけの殆ど赤の他人。
そんな2人の間にドラマが生まれるわけもない。
クライマックス、遺書を見つけた「僕」が結婚式場に駆けつけるわけだが、息を切らした平服の男が式場に駆け込んできたら、式場のスタッフは「やべぇ!修羅場だっ!」と思うでしょうね。ダスティン・ホフマンかお前はっ💦
大体あの手紙、そんなすぐに届けないといけない内容でもなかったし。普通に結婚式終わってからで良くないっ!?
案内状に返信もしないで式場に来て「友達になってくださいハァハァ」って言い始める、そんな男とは友達にならない方がいい。
この現代パートは映画オリジナルらしい。なるほどねぇ…。
ボロクソ書いたけど、良かった点もありますよ。
主人公を演じた北村匠海さんの演技は素晴らしかったです✨
人と会話する時の、どこ見ていいのか分からずキョロキョロっとしてしまうコミュ障的視線の動かし方は見事。非常にリアルな人物として「僕」をスクリーンに現出させることに成功しています。
特に素晴らしかったのは桜良が通り魔に殺されたことを街頭スクリーンで知る場面。
あのあまりの衝撃に自体を飲み込めず、呆けた様な無表情になってしまうという演技は本当に見事でした👍
もう一人、「僕」のクラスメイトのガム君を演じた矢本悠馬さんも素晴らしかったですね!
めっちゃ演技が自然体。出番は多くないが、間違いなくこの映画の中で一番演技が上手い役者さんでした。
そもそも、このガム君っていうキャラが良い。絶対に嫌いになれない愛すべき人物。もっと「僕」とガム君のブラザーフッド的な友情シーンが観たかったっす。
…いやでも、矢本悠馬の10数年後が上地雄輔ってあり得ねえだろっ💦全然顔違うじゃん!話し方も醸し出す雰囲気も何もかも違うじゃん!この約10年で、ガム君に一体何があったんだ…。
顔の系統的に言って、今野浩喜とかがベストだと思うけどなー。というか、出番も少ないんだし本人に老け顔メイクを施せばいけるんじゃね?
とまぁ、北村匠海さんと矢本悠馬さんの演技がとっても良かったのでちょっぴり加点。
単純な自分はこの映画を観て「メメント・モリ〜〜。一日一日を大切に生きていこう!」とか思ったんだけど、よく考えてみると世の中の99%の映画は「今を大切に生きよう」というメッセージを発している。別にこの映画が特別なんじゃないよな…。
どんな映画でも、大体観るたびに「一日一日を大切に生きよう!」と思ってるな俺、ということに気付いたりした、そんな一本でありました。
30過ぎの男には、この手の映画はやはりキツい!!
キレイに作りすぎてるかな?
今回2回目の鑑賞です。
5年ぶりに見ました。
原作未読です。
クラスメイトが膵臓病ということを知ってしまい、どんどんペースに巻き込まれていくなかで主人公の考え方が変わっていく、そして、、という流れで進みます。
病気であろうとそうでなかろうと、時間の価値は同じで、今を大切に生きなければいけない、というメッセージはとても良く、感化されました。
ただ個人的には、さくらが発する言葉が毎回詩のように綺麗すぎるし、強すぎて、ちょっと怠く感じてしまいました。
さくらの人間らしい描写がもう少し織り交ぜてあると良かったかな?と。
(これは個人的な好みもあります。)
浜辺美波の天真爛漫さには終始癒やされます。
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