「夢想」オン・ザ・ミルキー・ロード ミカさんの映画レビュー(感想・評価)
夢想
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こんな馬鹿げた殺戮話なんて、陽気にやらないと、とてもじゃないけど悲しくてやってられない。大音量のバルカン音楽は、死者への葬い。お酒は、哀しみを薄める一粒の薬。動物達は、生命への賛美。
コスタが一番守りたかった花嫁。逃げても逃げても兵士がしつこく追いかけてくる。美しい花嫁は、内戦が続いた美しい祖国ユーゴスラビアを擬人化したものなのか?花嫁を失ったコスタは、祖国を失ったユーゴスラビアの人々なのか?
クストリッツァ監督は、爆弾と地雷と銃しかない様な悲惨な現実を忘れることなく、今日も馬鹿げた夢想を続けているのでしょう。
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