メッセージのレビュー・感想・評価
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詰まっている
この作品には色んなことが詰まっている。
言語を超えて相手を理解すること。
時間をかけて印象を超えて相手と仲良くなること。
武力行使ではない強調で世界平和を得る。
出会うべき相手と出会った時に人が見る夢。
子孫繁栄が未来ということ。など
この作品を見るときに、必要なのは感受性と
その人の経験値と優しさと言いましょうか。
巧妙に色んな主題が混ざり合ってて、意図的に
混乱させるようにバラバラに写すのも面白い。
中国が攻撃的っていう現代描写も面白い。
前までだったらアメリカの敵はロシアだったのに。
時代の変遷とは、まさにこのことでしょうね!
とにかく嫌いじゃない作品でした。
一度の人生で出来ること
サラ・コナーじゃん
人間は愚かで弱い生き物だけど運命を受け入れることに決めた彼女は本当に強い
人が一生に出来ることは限られている
過ぎてしまえばどれも何にも代えがたい経験だったと言えるが
自分だったらどうするのかと考えさせられた
悲しいけど悲しくない希望も感じられる物語り
理解力のある方ー!
と言いたくなるくらいに人と話したくなる映画である。
物語としては謎のUFOに接触をはかる言語学者と数科学者の話ではある。
結局のところ、どうやって彼らとコミュニケーションを取れるようになったのやらとか思ったし〔多分大量のやり取りがあったのだろうけど〕結局彼らの目的もよく分からん。
彼女は未来が見えるスペックがあるということ?
映画としては、「彼らの目的」という謎が物語を引っ張り、独特の緊張感があるためど派手な見せ場とかが無くてもスクリーンに引き寄せられるし、最初の娘の話が過去ではなく、未来というある意味物語をひっくり返すという仕掛けも面白い
ただ理解が追いつかないのだ
この映画の独特の雰囲気は好きだし、グイグイと引き込まれたがどうしても理解が追いつかないまま終わってしまった
他の人のレビューなども見てみたい。
追記
少し理解できたかも
あと前半画面が暗いかな
個人的には日本の出現箇所が北海道だったのがちょっと嬉しい笑
魂の共振が起きているかのような
現在で知る瞬間、未来で知る(思い出す)。未来で知る(思い出す)瞬間、現在で知る。
現在と未来が同時に起きているかのような…というか起きているのでしょう。
映像を見返す度新たな気付きがあります。
そのことに初めて気づいた時、戦慄が走りました。
それはシャン上将との未来での会話です。
妻の最後の言葉は映画では訳されませんでしたが「戦争に勝者はいない。寡婦がいるだけ。」でした。
劇中の未来の主人公が初めて気づいた時、私も初めて気づいた。
見返す度ひとつひとつの場面の主人公の気づきに、わたしも気づかされました。
インターステラもですが劇中の主人公に魂が共振するかのような感覚の素晴らしさです。
分かるけど分からない
画面作りは巧みだけど、核心のアイデアが全く響かない。まだホラー映画の「らせん」のほうがSFを感じるレベル。
新しい言語によって知覚や認識が拡張するまでは分かるけど、未来予知までいくと正直引いてしまう。
異星生物との接触により、不思議な力で予知能力を得るとかのが、よっぽどSFっぽいとすら思う。
異星人の正体や目的を探るハードSF映画に見せかけて、単なるご都合主義の脳内ファンタジーとか、期待はずれも良いとこだった。カットバック多用して、複雑な構成っぽく見せてるところも実に姑息。
SFに科学的整合性を求める人には、単なる時間泥棒になると思う。個人的には「地球、最後の男」のが全然面白く感じた
星の数は純粋に映像面の評価のみ。
SFではあるが、、、!?
最初のシーンは大抵過去のストーリーであることが多いが、この映画の最初は未来のシーンであることが映画の最後で明かされる。こんな製作の仕方は前代未聞である。
映画全体としては一見シン・ゴジラと似ているが、本当の話の主軸はなんとラブストーリーなのである。これもまた前代未聞である。大抵のSF映画はエイリアンは敵として見なすことが多いが、この映画ではもはや俳優とヒロインを繋ぐキューピットである。
最初から最後まであまりの新鮮さに驚いた。この監督が製作した新しいブレードランナーも観賞しようと思う。
彼らが伝えたかった『メッセージ』とは
「SFファンなら,今年絶対に見ておくべき一本」と本サイトの特設コーナーで紹介されていた作品。
よくあるエイリアンものかと思いきや,よく考えられ,よく練られた作品だなあという印象。
「終わり」が「始まり」につながっており,「何度も見返したくなる」という意見に納得した作品だった。
アンチデジタル?
派手なCG、アクションが飽きられたのか昨今のSFの主流は瞑想的な作りに流れているのでしょうか。「インターステラ」は次元の歪と親子愛を見事に描いて新鮮な驚きを感じました。本作に派手なアクションは期待していませんでしたがアンチデジタルというか異質狙いというか、宇宙船はシンプルでまるで石塊、船内はいつも霧が立ち込め洞窟のよう。世界各地で未知との遭遇、一触即発かという大風呂敷の割には個人的回想で謎解きを進める構成は釣合として度をこしている気がします。時間のねじれも今一つ腑に落ちません。
似たような感想としてよく見るテレビの「モーガンフリーマン時空を超えて」があります。テーマは哲学的であったり科学的であったりして「時間は存在するのか?」等と問うのですが異端な学者の話をちりばめて「未だ謎である・・」で終わるのが定石で、判っていても欲求不満になります。それが知的エンターティンメントといえばそうなのでしょう。繰り返して観れば発見もあるのでしょうが子供が死ぬ映画は無理ですね。
巧みな構成
娘を難病で失った言語学者が宇宙人との接触を試み、彼らの地球に来た目的を探る…という話で始まったかと思いきや、物語が進むに連れ、話の辻褄が合わなくなって行き、後半に未来のことが見えていたということがわかる見事な構成。
鑑賞後に伏線っぽいシーンの意味をあれこれ推測できる楽しみもあるが、やや冗長で退屈感は否めなかった。丁寧な構成であり、宇宙人とのコンタクトも実際にありそうな感じだがもっとテンポ良くできたのではないだろうか。
共感できず…
・他者がルイーズの過去について触れる箇所が一度もない
・元夫が声すら登場無し
・ばかうけとの交信につれ娘との回顧シーンが出てくる、また、言語を会得し始めたルイーズに対してばかうけが「ルイーズ"には"武器がある」と発言
というところから、なんかねじ曲がった部分があるんだろうなーと思いながら観た。
SFとしては知的で、武力を無意味なものと見事に示している作品。
原作を読めばもっと色々しっくりくるかもしれないが、映画だけみるとわたしにはこのメッセージ性を享受できなかった。
ばかうけとの交信により彼らの言語(時?)を学べば未来を読み取る能力を得られるとの事で、ばかうけは3000年後に助けて欲しいから人類を今助けにきたわけで。助けというより、自分達を助ける為の助力になる力を授けにきた感じだよね。(未来を予知出来ればそれこそ敵無しなので確かに武器。)
でもこの予知能力ってそもそも、エピソードとして映像を見るものなのか?最後に中国のお偉いさんに電話をかけることになるシーンも、予知能力というよりファンタジックな予知夢であり、何か違う気がしてしまった。
『今を大切に生きる、たとえ未来に何が起ころうと』というのがメッセージだとは思うが、この映画の主人公に関しては綺麗事では?生まれてくる娘が難病で死ぬとわかっていてもめちゃくちゃ幸せにやっていこうと前向きに思えるのかが全く理解出来なかった。どこの世界にそんな聖マリアが存在するんだ…。
生まれてくる娘が難病になる事が予知出来、かつ病気がどんなものかも予知出来、現代医学に貢献し娘が病気になる頃には既に治療法を確立させる事が可能である というものなら分かるけど、ルイーズは最後に未来の夫イアンに対し、未来が見えるなら何か変えようと思う?と聞き、それに対して彼は気持ちを伝えるかなという回答しかしないので、多分そういう話じゃないんだよね。
そうきたか!
宇宙人との対応でこれほど対話に拘った作品はなかったので、アイデアの勝利と言えなくもない。
墨のような円を見て言葉の解読と疎通を試みるルイーズに驚きと知性を感じてしまった。
こうなると武力を主張する輩の単純な思考には全く同意出来なくなるから、今も世界中でこの手合いの論理が戦争を起こしているのか?と作品のラストにも不安を持ちながら鑑賞したが、何とあのような着地点に立つとは…。
未来を見られる事と未来を想像出来ることは違うと思うが、今の人間はどうなんだろう?
ルイーズの様な能力を持っている人は居ないと思うが不安定な世の中には話し合いが必要と思う。
宇宙人の殻を被ったファンタジー
突如として全世界に現れた12隻の謎の物体。地球外生命体とのコミュニケーションを図るため、解読者として選ばれた言語学者のバンクスは、物理学者アドリーと共に"殻"に近づきコンタクトを図る。
エイリアンとのファーストコンタクトはドキドキしたけど、からの中盤は進展がなくちょっとダレました。
宇宙人からのメッセージが理解出来たとき、話は急速に進む。
バンクスがみていたものは過去ではなくて、未来が垣間見えていたのだったという事。
決して幸せではないその未来に向かって、でもしっかり前を向いて進みはじめる。
パッケージだけだとSFものかなとも思ったけど、エイリアンの殻を被ったファンタジー映画でした。
原題 「Arrival」直訳:到着
時間の流れ
言語学者が異星人とのコミュニケーションの糸口を模索していくストーリー。研究者ならではの、1つずつ積み上げる、一回ごとを大切に相手を理解しようとする姿勢に色々考えさせられた。過去、未来のシーンからヒントを得ていくのも不思議な感覚。この先どんな事が起こるか分かっていても、その人生を選択する覚悟の先も見てみたい。
楽しく見ればよかった
宇宙人がタコ、ヒトデ、イカ(墨?)っぽいことに、早々くじけました。知的な作りなのに、やはり宇宙人と言えば未来も過去もイカ、タコなのかと。このレトロな既視感も意図だったり?… 原作は違うのでしょうね。エイリアンに期待し過ぎなければ、面白かったです。
最高に暖かくてロマンチックなSF映画
インターステラー以来だろうか、SF映画を見て暖かな気持ちになれたのは
最初映画館で見たときは、理解が追い付かなかったが、ネット配信で再度鑑賞して、改めてほっこりした気持ちになれた。
これは主人公である言語学者の女性が、異星人とコンタクトをとるために相手と相互理解をしていくことで話が進んでいく。
この映画を初めて見る人は、唐突に挿入される主人公の過去のシーンに戸惑うかもしれない。
しかしである。。。映画の終盤になって、異星人の言語を理解することで、主人公は時間という概念から解放されていくということが明らかになると、過去のシーンはただの回想ではなく、実は過去と未来が混然一体となった景色だということがはっきりと理解されるのだ。
映画の序盤では「言語が文明を作る」といったセリフが出てくるが、例えば英語などの外国語を勉強したことのある人ならば、その意味が実感できるはずだ。
単に英語で考えられるようになるだけでなく、英語的な考え方をするようになるのだ。これが言葉の力である。
私自身の経験から言えば、英語を学習する過程で、色々な物事を構造的に理解する習慣が身に着いた。
端的に言えば、この映画はこの構図を思い切り拡大して世界観を作り上げている。つまり異星人の言語に時間という概念がないならば、それを習得していく過程でその人自身も過去/現在/未来という区切りから解放された世界に入れるということだ。
またこのことによって、この映画は観客にとても大切な教訓を残している。
それは過去の悔恨にとらわれず、同時にないがしろにもせず、また未来を悲観せず、今この瞬間を大切に生きるということだ。最後に助演のジェレミーレナーが「もし未来が見えたら選択を変えるか」という問いに「もっと気持ちを伝えるようにする」と答えていることが、もしかしたら監督の最も伝えたかったことなのかもしれない。
一切の皮肉などない、願いや祈りといったものが込められている、見ている側を暖かな気持ちにさせてくれる、とても貴重なSF映画の1本であることは間違いない。
私たちの世界への、人生への、メッセージ
シリアスなドラマやサスペンスに手腕を奮うドゥニ・ヴィルヌーヴがSFに初挑戦。
公開迫る『ブレードランナー2049』を前に肩慣らし…なんかではない!
良質作続くこの絶好調監督にまた一つ秀作が、また一つ才を見せた。
突如、世界各国に飛来した地球外物体。
女性言語学者のルイーズは軍の要請で接触を試みる…。
ワクワクするくらい好奇心そそられる知的SF!
『未知との遭遇』『コンタクト』『インターステラー』…この類いのSFが好きならまず見て損は無い。
冒頭からすでに飛来。でも、まだ“それ”は見せない。
ルイーズが現場に着いて、初めて目の当たりにする。
広い平原の霧の中に浮かぶ、その偉容。幻想的でもある。
“殻”と呼ばれるその中へ。何も無いシンプルなデザインと暗い海底のような雰囲気ながら、そこでは重力など我々の常識は通用しない。
ガラスのような壁の向こうに、朧気に現れた“彼ら”。
これまで見たどの“エイリアン”とのビジュアルとも違う。
音響も秀逸。
難しいとの声が多いが、難しいのは専門的な用語なだけであって、確かに知的ではあるが、展開に難は無い。
自分たちの言語、彼らの発する言語、それらを少しずつ解明していき対話する様も丹念に描かれている。
彼らの発する言語がユニーク。
触手から墨のようなものを出し、それが何かの形になる。
幾ら何でもエイリアンの言語は分からない。
でも、人間の言語だって難しい。
それぞれの国にそれぞれの言葉や文字があって、同じ意味でもそれぞれの国によって違って。
彼らエイリアンからしてみれば、人間の言語の方こそ複雑。
だからこそ、一つ一つ、少しずつ少しずつ、分かり合っていく事が…。
時折挿入される、ルイーズの脳裏にフラッシュバックされる“記憶”。
ファーストシーンもそれで、我々は勝手にそういう悲しい“過去”を抱えた設定と思い込む。
が、それは先入観で、まるで彼らエイリアンが時間の概念など無に等しいのと同じ、意表を突く“記憶”だったとは!
SFではあるが、見返したくなるほど巧みに構築されたドラマ性。
それを支えたエイミー・アダムスもいつもながらさすがの名演。(『マダム・フローレンス!』のメリル・ストリープより、エイミーがノミネートされるべきだった!)
彼らの来訪の目的は…?
彼らが伝えようとしている“メッセージ”とは…?
ちょっと肩透かしのようにも感じたが(時を越えて義理堅い彼らだけど)、そういう事だけじゃない。
我々の理解出来ないもの、常識で計り知れないものは、脅威。
確かにそれは分からんでもない。
でも、先に手を出したら、そこで終わりだ。
まず、対話を。分かり合う事を。
その為に我々には、言葉がある。文字がある。知能や意思の疎通の術がある。
もう一つ。
時間を超越出来たら…?
未来を見る事が出来たら…?
幸福? 安全? 落胆? 絶望?
運命なんて言葉で片付けたくないが、それが悲しい未来であると分かってても、避けては通れないだろう。
例えどんなに不条理でも、それに後悔しないくらい、溢れんばかりの言葉で、想いを、語りたい。伝えたい。
ビジュアル面、SFセンス、巧みなストーリーテリング…。
ドゥニ・ヴィルヌーヴの“メッセージ”を確かに受け取った!
そしてこりゃ本当に『ブレードランナー2049』が楽しみになってきた!
SFのベールに包まれた哲学的ヒューマンドラマ
アカデミー作品・監督・脚色賞など多数ノミネートされ(結局、音響編集賞を獲得)公開前から宇宙船の形が「ばかうけ」に似ていると、何かと話題になっていた本作。宇宙人が地球を襲ってくるという、よくあるSFアクションではなく、人生の決断をテーマにしたヒューマンドラマでした。自分はどちらかというと前者の分かりやすい方が好物ですが、決してつまらなくはなく。むしろ、気づいたら世界観にどっぷりと浸かっていました。寝てしまった…という感想もよく目にするが、そうなり得る作品かもしれない。宇宙人の言葉の読解という非常に難しい作業を繰り返す話の中に、時に織り込まれる主人公の記憶の断片映像に、一体何のメッセージを伝えたいんだ、この映画は…と混乱さえしてくる難解な映画でした。おそらく「生」と「死」という万物が受け入れなければならない自然現象、とくに「死」とは突然やってくる恐ろしいもののように思える事で、それを宇宙船の到来に例えていて、そこに直面した時どう行動するかを問いてくる。観終わった直後は理解できなかったが、観た人と話したり評論を沢山読んだりして、やっとそういう事なんだと分かったように感じる時、この作品の凄さがARRIVAL(到来)します。圧倒的な映像美と神秘的な音楽、宇宙人が言葉を発する時の音なども斬新で、しばらく余韻が残る、そこは確かにSF的な今までに観たことのない大変 印象的な映画でした。
勇気ある行動
亡くすと分かっていても、愛する子供を産む。防護服を脱いで、ヘプタポッドとコミニケーションを取る。中国のシェン大尉に、核攻撃を思いとどまる様に電話をする。ルイーズの行動は、時には命と引き換えにするほどの勇気がいります。たったひとりの彼女の行動があったからこそ、人類はヘプタポッドとの争いを避けることができたのだと思います。
人類は未だに戦争を続けていますし、他民族(他者)に対して、なかなか寛容にはなれません。しかし、ルイーズは言語を通して対話し、ヘプタポッドという他者を理解しようします。また、ヘプタポッドは、私達人類にメッセージを渡しにきたのではないかと感じました。このままでは、破滅してしまうと。
「時間」の概念がなくなるストーリーでしたが、逆に与えられた「時間」は、有限なんだと感じました。「時間」という概念があるからこそ、人類はどう行動すべきなのか?有限の「時間」の中で、あなたはどう生きるのか?と言う哲学的な問いをビルヌーブ監督から投げかけられた気がします。
私はどう生きたいのか?この気持ちは、ずっとずっと忘れることができません。自分の生きる道しるべになる様な、素晴らしい作品です。
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