メッセージのレビュー・感想・評価
全219件中、201~219件目を表示
うーん。捻りすぎて、よくわからん。
『宇宙船のモデルは、“ばかうけ”だった』、監督が衝撃の告白をした(冗談ですよ)、話題の作品。
うーん、この手の接近遭遇ものでは、地球外生命体から人類がインスパイアを受けてしまうという事を描く事が多いのですが、これもその例に漏れません。言語学者のルイーズが、地球外生命体の言語解析を通じて色々と影響を受けていきます。
最初、素直に時系列に沿った物語かと思ったんですが、実はそうでは無い?途中から、「あれ?なんか変?」と気が付きました。でも、どうなんでしょう?子を失った学者が、自らの仕事(研究)を通じて、生きることに意味を見出して再生していくと言う形も有りうるかと思うんですが、この作品の場合は、そうではありません。逆に、この自らのこの先の運命を知ってしまうと言う事に直面してしまうんですよね。それでも、その運命に立ち向かっていくと言うのは素晴らしいと思いますが。では、最初の出だしの時の、ルイーズの落ち込んだ雰囲気は、何なのでしょうね?
ハリウッド映画での中国の存在は、もう完全に定番ですね。ロシアでも、イギリスでもなく、中国。それだけ、チャイナマネーが無いと、ハリウッドも進まないと言う事なのかもしれませんが。
ジェレミー・レナーが、理論物理学者の役で出ています。肉体派では無いジェレミー・レナーは、珍しい気もします(笑)。
どの視点で観るかで評価が分かれる映画
原題はARRIVAL
邦題はメッセージ
この違いだけでも観点が異なる。前者は宇宙人の介入による地球平和、後者は宇宙人の言語の意味に注目している。
SFによくある宇宙介入による地球破壊を望めば、本作はあまりに地味であり、期待はずれだろう。
また相対性理論やワームホール、宇宙理論も出てこないので、そういったSFを望んでも肩透かしを喰らう。
これは、宇宙人が、破壊されゆく地球に救世主的な役割を果たすリアリティのあるSFであり、「言語」が地球破壊や地球平和をもたらす「武器」になるという深いメッセージが述べられている。「言語(言葉)」が世界を一つにする、というのは、少し考え込んでしまうような内容である。
またこの宇宙人の言語には時制がないため、過去も未来も全て現在形で表現される(らしい)。そのためか、この作品は現在も未来(過去)も並列で描かれる。主人公のHANNAHという子供の名前は後ろから読んでも同じ、というシーンが何度か出てくるが、過去も未来も同じ、よって時間が存在しない、という老荘思想的な時間論を描く手助けをしている。未来を透徹した目を持つ者(ルイーズ)だけがわかる世界なのだろうか。
相変わらず、最近のSFは米国と中国の一騎打ちであり、日本は蚊帳の外である。チャイナマネーなくして成り立たなくなったハリウッドの今が悲しい。
"ばかうけ"からのメッセージ
「メッセージ」字幕版で鑑賞。
*概要*
ある日、突如として地球上に降り立った巨大な球体型宇宙船。言語学者のルイーズは、謎の知的生命体との意思疎通をはかる役目を担うこととなり、“彼ら”が人類に何を伝えようとしているのかを探っていく。
*主演*
エイミー・アダムス
ジェレミー・レナー
*感想*
開始早々、冒頭から独特の雰囲気で、何度も睡魔に襲われましたw
感想は、まぁまぁでした。そんなに面白くはなかったです。
あの物体はどこから来たのか、なぜやってきたのか、言語学者ルイーズが解き明かすのです。劇中に何度かルイーズの頭の中でフラッシュバックが起こるのですが、その意味が後半になると分かるのですけど、まだ少し解らない部分があったので、1回観ただけじゃわからないです。もう1回観れば分かるかな。。(^^;
あと豪華キャストの演技、落ち着いた雰囲気、BGMが素晴らしかったです。(^^)
監督曰く、あの物体のモデルが日本のお菓子"ばかうけ"だったらしいですね。正直、驚きましたw
何度も眠たくなりましたけど、、色々と考えさせられる作品でした。\(^^)/
武器を提供
未来が見えてしまう主人公ですが、それでも前に進んでいこうというシーンはとても素敵でした。理解不能な宇宙人の文字をみるみる解読していく主人公を見て、言語学者の凄さも分かりました。
話が進んでいくにつれて、これからどういう展開になっていくのかが気になってくるので、飽きることはありませんでした。楽しめた。
噛めば噛むほど空想が膨らむ、これこそSFだ。ドゥニ・ビルヌーブの演出力の勝利
アカデミー賞では作品賞や監督賞を含む、6部門もノミネートされながら、音響効果賞の1冠だけ。いつも通りのSF作品への”シオ(塩)対応”だが、世界的に大ヒットしたSFの新機軸である。
原作は、中国系アメリカ人テッド・チャンの短編小説、「あなたの人生の物語」(Story of Your Life)。テッド・チャンは本業がテクニカルライターなので、25年を超えるキャリアで20作品に満たない超寡作主義のSF作家である。短編ばかりなのだが、すべてがハイレベルいう創作の天才でもある。
しかし、この原作はいったいどうやって映画化するんだ?って感じの代物。言語学という切り口でエイリアンとコミュニケーションするという難解な内容を持ち、その言語学の話が、物理学を勉強した人でないと知らない。"ラグランジュ力学"というものを使った話なのである。また、7本足(ヘプタポッド)のタコ型のエイリアンって、造形としては昭和世代に懐かしい古いタイプの宇宙人だ。宇宙戦争でもなく、人間 VS エイリアンでもない。映像化するにもジミな風景しか浮かんでこない。
これは監督ドゥニ・ビルヌーブの演出力の勝利なのだ。地球へ襲来してくる宇宙船の造形や数、地球側の各国政府や軍隊の対応、そのエイリアンとのコンタクト方法、すべて映画オリジナルである。タイトルも"Story of Your Life(あなたの人生の物語)"でなく、"Arrival(到来・出現)"であって、つまり小説の実写化ではなく、完全な映像リメイク版といっていいだろう。しかし原作の”いいところ”を推し量ることができるようになっている。このドゥニ・ビルヌーブ監督が、今年秋の話題作「ブレードランナー 2049」(名作の続編)に抜擢されたことに、心がときめく。
とはいえ、原作のエッセンスを知っていたほうが理解は早い。「あなたの人生の物語」はそのタイトル通り、"あなた(You)"=2人称で書かれている。まだ生まれていない”わたし”の娘”あなた”に対して語りかける。つまり未来を予言するようなSFなのである。エイリアンとの遭遇によって、未来を理解する能力を得てしまった博士の話。ここを押さえて観れば、いろいろ分かってくる。
それにしても人間の概念と、宇宙人の概念が違うという局面を理解するのは、アタマの固い人、常識にとらわれすぎの人には難解だろう。あなたはどうでしたか? 2度観たほうが、より理解は進むかもしれない。
もしかして未来に生まれる娘は、遺伝的または後天的に、博士の予知能力を得てしまっているのかなぁ…なんて考え始めると、噛めば噛むほど空想が膨らんでいく。これこそSFだ。すごく面白い。
(2017/5/19/TOHOシネマズ日本橋/シネスコ/字幕:チオキ真理)
柿の種
世界中12箇所に現れた宇宙人とコミュニケーションをとり、地球にやってきた目的を探るアメリカ代表言語学者チームの話。
予告編やCMで宇宙人を題材にしたコミュニケーションを図ろうとするマジメで硬いドラマという情報と印象のみ持って鑑賞。
序盤で登場したアメリカ軍人の横柄さにこのパターンかと思いつつも、ちょいちょい差し込まれる子供とのやり取りとも交じり合いどう展開するか期待したが…進行上仕方ない処もあるけれど遅々として進まず謎解き的な面白さもない言葉と文字の解析に眠くなってくる。
軍の方向性と主人公の立ち位置は案の定、宇宙人とのやり取りとリンクする子供とのやり取りのカットが徐々に増えてきて…問題が起きた後唐突に会話が成り立ち始めて、ってなんだそりゃ。非ゼロ和ゲームとか説明的過ぎるしどんな会話だよ。さらには3000年云々言い始めてげんなり。
最後もぼんやり、取り敢えず皆仲良くね。
伝えたいことがある上に知的であろう筈の宇宙人の伝達手段や見た目のチープさとかは目を瞑るとして、ワクワク感もハラハラも感動も衝撃もなくてふ~んという感じ。
風呂敷広げすぎ?
未知の言語を解読する先に何があるのかと思いきや…えーそんなこと?!
哲学的とかなんとか触れ込みもあるようだが、特に思索的でもないし複雑な話だとも思わなかった。
時制のない言語を覚えたら、未来予知までできるようになる、ってさすがに無理があるんじゃないでしょうか?笑
それに天才物理学者の唯一の活躍が、
1/12に気付くだけって…w
作品のメッセージは理解できますが、
イマイチ乗り切れなかったな。
お子さんのいる女性などにはグッとくるのかも?
映像と音響は素晴らしかったです。
観て良かった。心が穏やかになりました。
事前の知識を持たないままスクリーンに臨んだ。初めはワクワクして見入ったが、途中から変わった。結果、宇宙万有の教義を示してるような示唆に富んだ作品だった。決してSFという括りで囲うべきではない、謎は多いがモノリスよりもずっとわかりやすい種型の船。その中には多くの示唆があり、地球外生命体は現れるが決して怖さは感じず、暖かで豊かな奥深さがあった。SFとミステリーと家族と愛と人間のあらゆる側面、そして戦争と平和…シナプスを次々と繋げるストーリー。
〈人間の中に答えがあるのにそれを自らだけでは見つけられない。だから彼らはそれを教えに来た。そもそも戦争は、平和のため、自らを守り強くなるために起こす。それは手段として平和のためにならないことを人間は忘れている。このままでは未来に自らを切り刻む世界戦争が起きるのは明白。だから、それをさせないために、平和に導く方法は、人間の中に既にあるんだ。それを思い出して欲しい。その方法とは、最高の人間の『武器』である言葉なのである。言葉で歪んで捻れた人と人との関係は言葉で修復できるんだよ。未来を見つめ、今、自分達が出来ることをやりなさい。そうすれば、人を痛めつける武器ではなく、平和を希求する言葉を使おう。『未来』と『言葉』。このことを思い出して欲しいから来たんだ〉というメッセージ。
原題のArrivalから題名をメッセージに変えたのは、この映画の本質の主題を表現。なるほど〜でした。観て良かった。大好き。
2001宇宙の旅の続編?
「2001年宇宙の旅」のモノリスでは人類の進化を、この作品の角の取れたモノリスは、人類を時間の束縛から解放してくれたようだ。しかし物語は単調で「正解するカド」のほうが物語展開は面白い、それに異星人がタコというのはどうだろうか。最近時間の認識についてのSFが多くなってきているように思うが、宇宙物理学はいよいよ時間の認識の仕方に行き着いているようだ。しかし人類で問題を起こすのはやはり中国だとアメリカは思っているようで、これは中国では公開できないのではないだろうか。
エイリアン映画ではない
今会いにゆきます に壮大な宇宙 言語のテーマをくっつけた感じです。
エイリアンの姿や、ありえない状況を映画としてすんなり受け入れると
面白い映画。
地球外生物と接触した時、意思の疎通をはかるための言語に焦点を置いているところは、
リアル。
タコとシナ
またシナが出てきた、この映画もシナマネーでしょうか。
タコ型宇宙人との会話を始めようとするが
シナが先走って
先制攻撃を始めようとするが、主人公の説得で
危機を脱する、人民解放軍を潰してくれればと思ったが
そこはシナマネー効果か、将軍とのやりとりシーンがあり
えっ良い人に変身
早くシナマネー映画がなくならないとつまんないな。
鑑賞前に詮索しなくて助かった
隠す機能があっても映画の感想欄にネタバレを載せるのが嫌いなのですが、本作はどうしても思いつかないので使ってみる。あらすじの内容から「言語」に焦点を置いた作品だと思い、それに興味がある私の非常に楽しみにしていた映画。しかしそれが見事に「時間」の方に転んだ時には興奮した。「時間」も私にとって興味のある事柄。最高に大好きな映画でした。
時間軸に戸惑う
ある日突然、柿の種に似た強大な岩(宇宙船)12石が忽然と姿を現す。敵か味方か?謎は深まるばかりだ。言語学者である主人公は科学者達とチームを組み、謎の生命体とのコンタクトに挑む。本作は世界中の名だたる映画賞を席巻し、評論家が褒めちぎるSF感動作らしいのだが、私にはピンと来なかった。視覚的な面白さよりも普遍的な愛についての物語である。SF作品に登場する宇宙人の造形は、物語により使われるパターンがある。『スターウォーズ』に代表される異星間戦争ものは老若男女問わず楽しめる娯楽作品で人型タイプが主役となる。『エイリアン』に代表されるSFホラーは得体のしれぬ恐怖や憎悪を生む怪物が主役。『未知との遭遇』に代表されるコンタクトものは伝統的な宇宙人グレイや蛸イカ類が主役となる。本作は予想通り蛸イカ類でした。彼らが地球に飛来した目的を解明するためチームは悪戦苦闘する。高度な文明を持つであろう異星人にしてはやっていることが不自然で理解に苦しむ。ただ、普遍的な愛をテーマにする本作の流れを理解すれば、ストーリー上こうならざるを得ないと思う。※本作は我々が衆知するSF映画ではないので注意が必要です。あえて「これだ!」という明確な答えは用意されておらず、ちょっと意地悪な作り方をしています。ですから想像力と理解力が必要です。出来れば原作本「あなたの人生の物語」を読んで映画を鑑賞したほうがスッキリするでしょう。
未来を知っても、いま以上に愛したい
ある日、世界の12地域に黒い巨大物体が現れた。
それは莢のようでもあり、殻のようでもある。
宇宙からの飛来物体であるそれに、各国は接触を試みる。
米国でも同様。
先に接触をした米軍はその殻の中に二体の生命体がいることを発見し、彼らの飛来目的を探ろうとするが、彼らが発する音声は解読不能。
そこで白羽の矢が立ったのが、言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)。
物理学者のイアン(ジェレミー・レナー)とともに二体の生命体と接触を図り、音声言語による接触を諦め、視覚的言語(文字)によるコンタクトを図ることにする。
20日近く経て初めて解読できた彼らの言語は「武器を使え(Use Weapon)」というものだった・・・
というところから始まる物語は、21世紀の『未知との遭遇』というに相応しい。
七つの脚のようなものを持ち、タコに似た形態の二体の生命体は「ヘプタポッド(七つの足の意味)」と名付けられ、それぞれが「アボット」「コステロ」と20世紀の米国喜劇俳優コンビの名をとって付けられるあたりが可笑しいが、彼らが発した「武器を使え」の意味、そして彼らの飛来目的は何かというところを興味の焦点として、映画は進んでいく。
が、映画は巧みにミスリードを含めて、ルイーズの物語に収斂していく。
繰り返しルイーズの脳裏をかすめる「いまはいない」娘との暮らしの映像。
それが何を意味をするのか、なかなか意味を掴めない。
ただわかるのは「いまはいない」ということだけ。
その後、物語は、ルイーズの心とリンクし、観客の心をシンクロナイズさせていく。
多くの映像は、中央の対象(その多くはルイーズである)のみをくっきりと捉え、その背景にいる人々、背景にある物体は霞んでいる。
飛来物である殻のなかでのヘプタポッドとの接触も、ヘプタポッド側は靄の向こうに霞んでいる。
そういう映像手法で、観客の心をルイーズの心とシンクロさせていく。
そして、「いまはいない」娘との映像は、ヘプタポッドとの接触を繰り返す度に増えていく。
これは、ルイーズにとっての大きな変化であり、最終的にヘプタポッド側の領域に入った瞬間に、「武器」の意味も、脳裏をかすめる娘の映像の意味も理解する。
そんな最中に、世界各国の12の国・地域では、飛来物との武力衝突(いわゆる駆逐・掃討)のカウントダウンに入ってしまう・・・
ヘプタポッド側に入ったルイーズが知る事実(そして、得るもの)は、驚愕のひとことである。
武器=戦うための道具ではなく、まったく別の道具であること(それは、ルイーズが言語学者であることそのものに由来してほかならない)がわかる。
そして、もうひとつ、ヘプタポッドの世界における時間の概念は、我々が感じる時間とはまた別のものでもある。
過去も未来も現在も並列で存在する。
しかし、現在は現在であり、未来は未来である。
もうほとんどネタバレなのだが、ネタバレついでにもうふたつ。
ルイーズの娘の名前はハンナ(HANNAH)、前から綴っても、後ろから綴ってもHANNAH。
ルイーズがイアンと交わす印象的な台詞がある。
「その人との未来を知ったら、あなたはどうする?」「いま以上に愛するよ」
この台詞には泣けた。
観終わって、もう一度観たくなったら、それはこの映画のことがわかった記し。
未来を知っても、いま以上に愛したい、その気持ちは忘れたくはない。
頭を使うので反応が分かれそうですが、私は感動。
試写会にて拝見。
インターステラ―で得た感動に近いものを感じました。
宇宙人=対立 というニュアンスで、見てしまうと勿体ないです。
節々のシーンで意味を考えながら観ると”つながった”瞬間が、気持ち良く感動になる作品でした。
ただ、人を選びそうなニュアンスは、否定できないのが難しいところで、好き嫌いが分かれると思います。
刺激的な展開が少ない分、間延びしている部分もありますが、それも含めての演出だと感じました。
後で思い返すと、その間延びすら物語を組み立てる大事な要素だと思えます。
映画館で、没頭して観ることをお勧めする作品です。
メッセージ応援団員になりました
東京国際映画祭で一足先に見てきました。
そして、この映画の応援団員になる事を決めました。
この映画は素晴らしいです。
映像の美しさもさることながら、この映画の伝えたい事が私の心を掴んで離してくれません。
失うとしても私はそれを選ぶ。沢山の何かを貰うから。
主人公の出した答えに涙が止まりませんでした。妻子ある私もおそらく同じ答えになると思います。でもそれを受け入れる事の怖さにきっと私は耐えれないでしょう。
でもだからといって、それ以外の答えを選べません。
でも。。。
映画の上映中も泣いていましたが、思い返せば思い返すほど泣いてしまいます。こんな映画は初めてです。
沢山の人に見てほしい映画でした。
全219件中、201~219件目を表示