メッセージのレビュー・感想・評価
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柿の種
観終わって最初に浮かんだ感想、「…で???」
「言語」と「時間の概念」を教えるというのは斬新でなるほどと思わされたが、その方法は「その言語に触れること」?ここが弱いのでは。
おそらく世界12箇所それぞれほぼ同時に通訳できていて、だからこそ最後に情報公開して共有できたのであろうということは、未来を見据える力を手に入れたのは描かれていないだけで関わった全員なのかしら?特殊能力だとしたら、なぜ彼らと関わってから見え始めたの…?
言語解析をし、同じく彼らの意図を理解したであろう他諸国であるのに、中国やロシアのように兵器使おう!って考えに至るのは…どういうこと???
そもそも、結局遠い未来で逆に助けてもらうためとはいえ、なにをしにきたんだろう。「言語」と「時間の概念」で未来の人類ないし地球が危機的状況に陥るのを防いでくれているのだとしたら、なにが起こるか触りだけでも見せてくれないと全く意味がわからない。
そもそも主人公が未来を見れなかったら危うく彼らのせいで世界戦争だったわけだしなあ。
そして未来が見えるなら爆発することもわかってただろうに、片方は瀕死になるとはおっちょこちょいなのかな。
疑問点が多く、なんとなく全体的に「それで?」って感じ。
絶賛はできないものの酷評もしきれず、不思議と不満には思ってないので☆は3。
傑作
今年ナンバーワンの作品でした。脚本、演出、キャスト、VFX、全部いいです。
正直、あのビジュアルのインパクトに内容が追いつかないんじゃないかと期待薄でしたが、後半、深い感動に包まれます。素晴らしい構成ですね。深度の浅いレンズも、不気味な効果音も文句なしです。この作品を「今」観れたことに感謝です。
ペンは剣より強し
「ばかうけ」ポスター見てしまったり、途中の映像が「オンワード樫山だなぁ…」なんてちょいちょい危うい目にあいながらも、ぐぐっと楽しめました。
そもそも「コンタクト」が好物というのもあるのかも知れませんが、言葉と時間、そして対話と願い、それらで動いていく物語にどっぷり。これと前後して「美しい星」も観ると、面白い相乗効果があるかもしれません。よ?
天才ヴィルヌーヴ監督の大傑作‼️
年間ベストワンどころか、生涯のベストテンにすら入ってくるだろう大傑作に出会ってしまった。プリズナーズでその才能に刮目したが、ボーダーラインで迷走した彼がその煌めきを遺憾なく発揮した。
まるでマクロレンズのような被写界深度の浅いキャメラが主人公の内面をきめ細かく描写する。
ピントの合う範囲がミリたんいではないかと思わせる、前ボケや後ろボケを多用した映像が美しい。全てのカットが美術品のようだ。
この先、難病で亡くなることが分かっていながら、子供を愛する事を誓うシーンは、主人公の哀しみが凝縮されていて、過去の映画的な感動や文学の感動まで呼び醒まされて素晴らしい。
こんな傑作をものにしたこの監督は、一体どこまで、どの地平まで昇華するのだろう。空恐ろしい。
ただ、この映画は難しい。芸術だから。映画を数年間、数百本、真剣に観てきた映画バカにしか理解できないかも知れない。
その意味でも、自分の「映画偏差値」が残念ながら試されてしまう作品だ。
だがしかし、これは10年に一度の大傑作だ。
自分はすっかりその魔術に酔ってしまった。
未知との遭遇
徐々に宇宙人とコミュニケーションが
とれていくシーンの見せ方が絶妙に上手くて
恐怖とワクワクが同時に迫って来る。
まさに未知との遭遇。
彼らの目的はなんなのか。
やっとのことでついにその質問を投げかけると、
彼らの答えは「武器を与える」
というものだった。
そこからの怒涛の展開は凄まじい。
哲学的で、文学的で、知的で。
とても面白かった。
にしても全体的に画面が暗い。
見づらい場面多し。
何故、みんな低評価なのか
主人公の未知との遭遇に対して冷静に対応や、
すでにこの先に見えている未来を知ってもなお選択肢を変えず、
変わらない愛をまだ見ぬ娘に注ごうとする姿勢が素晴らしいと思った。
また、宇宙人の来訪理由も斬新であったし、
『言語の習得』と同時に宇宙人の『時間の概念』を手にすると言うのも面白い設定だったと思う。
敢えて残念なところを挙げるとすれば
肝心の言語の解析がほぼナレーションで済まされてしまったところだろう。
知的、時間の概念と進化
言語を理解していく、通じさせていく過程が知的で面白かった。
その昔、人間同士でも違う言語の人間が出会ったときってこんなんだったのかな。
知的な宇宙ものSFってことで、コンタクトや未知との遭遇を思い出した。
主人公が突っ込んでいくとこも似てる。
と思ったらフライヤーにも書いてあった(笑)
メッセージなんだけど、各国が力を合わせて、
っていう表面的な分かりやすいものだけではないと思うな。
確かに、今の世界を考えればそれも正しいし大事なメッセージ。
では彼女が目覚めた力は?
原題はarrivalなんだけど、新たな力の到着、
地球人に力を与えるということだと思う。
概念の異なる時間を得たと。
彼らの文字が円形で構成されてるのも時間の始まり終わりがないからか。
それでトータルとしてベストな選択をできるようになるということかな。
生命の進化は突然変異、淘汰の繰り返しで、
新しい能力を持った彼女の娘が病に侵されたっぽいのもそれを示唆してるかな。
人類の進化をメッセージしてる。
と、いろいろ考察出きる映画だった。
未来…
宇宙人が到来して、そこから次のコンタクトは武力衝突ではなく、コミュニケーション。
ルイーズはヘプタポッドの言語によって、未来予知出来るようなったわけだが、悲しい結末が待っていても娘と共有する時間を優先した。そこをラストに見せられると一気にドッと来るものがある。
それこそ映画自体も時間軸に捉われず、2時間の1つの映画として作り上げたヴィルヌーヴあっぱれ。
完成度の高さとメッセージ性に唸らされる作品。
これが映画なんだ、と思わず見入ってしまい、あっという間でした。SF...
これが映画なんだ、と思わず見入ってしまい、あっという間でした。SF物は嫌いなのですが、レビューに引っ張られて鑑賞しましたが、着想の素晴らしさ、エイミーアダムスの演技力と聡明さ、もちろん監督の力が大きいと思いますが、日本映画頑張らなきゃねと感じた次第です。
自分の気持ちをもっと相手に伝えようと思う
始まりから流れる音楽と映像が、
悲しく切ない空気を漂わせ何か寂しい気持ちにさせる。
好きです、この感じ。
派手な音楽や映像はなく淡々と、しかし圧倒的な情景が印象的。
時折過去なのか未来なのかわからない映像が挟まれる。
それが何を意味しているのか。最後に気付かせる展開。
「自分の気持ちをもっと相手に伝えようと思う」
一番印象に残ったこのセリフ。
外国人ならともかく同じ言語の日本人でも
相手と意思疎通を図るのは難しい。
突然現れた異星人との初めての交流という極端な例で
「相手の気持ちを読み取るためには相手を恐れず疑わない。
自分の気持ち伝えるには素直に熱意を持って必死で立ち向かわなければならない」といったことをこの映画は伝えようとしているのか。
発言する側も聞き取る側も、言葉の解釈を間違えれば
戦争が起きてしまうこの現実。何か教訓めいた映画。
だけどすぐには飲み込めない内容。
鑑賞後に考える時間を必要とさせる。
それがこの監督の特徴なのか。
考えさせられるのは未来が見えてしまうという能力が身に付いた
主人公の意思。この先の人生に不幸が訪れるのを知ってしまう。
それを回避することも出来たであろうに、それを受け入れる。
これは主人公の「愛」なのか。
この映画のもう一つのテーマなのであろうか。
不思議で静かで難しい。異色すぎるSFムービー。
【賛否両論チェック】
賛:飛来した異星人の目的や、主人公達が辿る運命等、散りばめられた謎の数々が思わぬ形で結実していく様が、哲学的で考えさせられる。
否:展開は極めて静かで、かつ内容も難解なので、気をつけていないと眠くなってしまいそう。「これじゃない」感もかなりありそう。
一言でいうなら、「すごく難しいSF映画」といった感じでしょうか(笑)。謎の異星人“ヘプタポット”の目的や、人類との関連性、そして悲しい過去を持つヒロインの未来等々、非常に科学的かつ哲学的な内容が描かれるので、結構難解です。あまり言うとネタバレになってしまいますので、詳しくは実際にお確かめ下さい。
一方で、SF映画にしてはアクションシーン等もなく、かなり静かな印象なので、
「もっと違うものを期待していた・・・」
とガッカリする方もいるかも知れません。そして下手をすると、思わず眠くなってしまうかも知れません(笑)。
何はともあれ、観終わった後に誰かと議論したくなるような、そんな作品です。
なんだかなぁ
原作は読んでみたくなったけど、映画ではなんだか無理に難しくして俗にいう玄人を自認する人たちが「これはいい映画だ」と言わしめているような無理矢理感がありますねぇ。正直前半は相当睡魔との戦いでした。
最後にルイーズとイアンが・・・???唐突感いっぱい。
だいたい妻の言葉(しかも他人が発した言葉)で攻撃止める将軍がこの世にいます〜?
なるほど。なんの映画がよくわからん。
こういう映画は俺にはあわーん。
最近どんぱち系や賑やか系の洋画をたくさん見てたので最初の落ち着いた導入に若干の退屈さを感じてしまった。
話は物凄く優秀な未来視言語学者が、宇宙人と謎の交流をして宇宙戦争を回避する話であっているのかよく分からないが、そんな話だった。
タダで見たからか、見る気合いが足りなくて評価がなぜ高いのか最後までよく分からない。
映画は明るく楽しく見終わったあとにほっこり出来るものが好きだなと改めて感じれる映画だった。
思考は言語に左右される
この作品自体何を伝えようとしているのかなと思ってずっと観ていたが、ラストの宇宙人との接触で理解できたかなと。
今の地球は様々な言語が存在しているが、それが世界平和を阻害している要因である。というのがこの作品のメッセージかなと思った。
世界共通語を新しく作るという発想は画期的だが、果たしてそんなことで人々の思考は揃うのかな。
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