劇場公開日 2017年5月19日

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「えー、もう終わり、んー、モヤモヤ、でも何かいい。」メッセージ アッサミーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0えー、もう終わり、んー、モヤモヤ、でも何かいい。

2017年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

実にメッセージ性に富む、正に今日の日本国民へのor 欧米人へのメッセージと受け止めました。即ち連帯せよ、言葉を持て、語り合え、とのメッセージです。フランスは歴史の、時間のメッセージを受け止めましたね。
それにしても、我が国の存在感の薄い事、12カ国の中には入っていたけど、日本の存在感は皆無。中国とアメリカを中心に話は推移。中国の圧倒的な存在感も実に今日的。何れにしても、12のピースを合わせて、初めて今後の未来への武器、情報という道具が提供されるという話らしい。
言語が武器になる。言語が思考を限定したり、規定したり、膨らませたりする。
表意文字
表意文字の中に時制が入っているとは、多分、それは立体的な、空間的な文字なんだ。3D文字なのです。そこに含まれる情報は格段に多く、それを操れるタコは、やはり、旧人類と新人類、クロマニヨン人とホモ・サピエンス以上の差なのです。
テーマ設定?が、生存、恐怖、愛、病気の治癒、武器、欲望、名誉、未知の領域への好奇心、探究心等、地球外生命との交流を通して、普遍性のあるテーマを追究しようとしているから、こうして、誰かに語りたくなるのでしようね。
世の中は何で出来ているか、言語、数学、道具、タコ文字の美しさ、音楽、数々のボイスやノイズ。
伏線が散りばめてあるのでしょうが、原作を読んでないし、一度しか見てないので、紬きれませんでした。
全編を通して、この宇宙は性善説を基に成り立ってるんだ、そう思おうぜ、というメッセージでしたね。

アツサミー
アツサミーさんのコメント
2017年6月17日

レビューを読み読み、やっと少し分かりました。鈍いけど、なんとなくこうかなと。
つまり、あのタコ達は彼女と彼を引き合わせ、愛させ、子どもを再び作らせる、その為だけに壮大な仕掛けを用意したんだ。タコ語を理解できる様になるには、言語学者と数学者の遺伝子が必要で、その最初の手ほどきができるのは、彼女しかいなく、また遺伝子が変容したり、突然変異を含めてタコ語が分かるまでには3000年かかるんだ。彼女達の子どもにタコと人類の未来を託したんだと思う。
3000年後、この地球は新たな人類とタコ移民の惑星となるし、新たな人類は当然、新しい地球外惑星に植民しているはずです。そのテクノロジーの大元の言語、つまり思考や知能を授けた。ウインウインの関係を作ろうと。多分、離別と再生、の壮大な物語なのです。

アツサミー