暗黒女子のレビュー・感想・評価
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中世のようなえげつない雰囲気
すごいファンタジーワールドでしたが、おもしろかったです。ラスト24分の衝撃と銘打ってあそこまで主役が主張しないと展開読めちゃうとこが残念でしたね。
飯豊まりえ演じるいつきは周りを駒のように扱い嘲笑う様は狂気でした。千ちゃんこと清水冨美加演じる小百合はそのいつきの異常さを楽しむ鬼畜野郎でイカれてました。この作品で宗教絡みでいなくなった千ちゃんは、宗教のイメージも含めてネガティブキャンペーンの一種になっちゃいましたね、
展開が読めていたからかもしれませんが、最後の支配者的な感じはインパクトがいつきさんのほうが強くて少し物足りなかった気がします。
飯豊まりえちゃん、かなりチャレンジングな役でしたがめちゃめちゃ良かった。屋上に4人を呼び出し、飛び降りるシーンは圧巻。千葉雄大との絡みも最高過ぎる。美しく濃厚。憧れの的からイカれたくそ女まで見事でした。まさか飯豊まりえちゃんがこんな役を引き受けるとは思っていませんでした。勝手に自分の中ではイメージアップです笑。いい役を選んでくれました。麻生久美子に似てる。
平祐奈の老人性介護シーンが衝撃的。模写がめちゃめちゃリアル。音とか頭の動きとか10代がそこまでやるかって感想です笑
少女達のRPG
面白い物語だった。
終始一貫した文化祭調のお芝居を除いては。
いや…この芝居のテイストも虚構である事の表現の一環なのかも。
統一された"お題"を渡され私的な小説を朗読という形で雷鳴轟く夜に発表する。
そのお題が、とある少女の死、である。
中々に衝撃的なお題だ。
各人の立場から、様々な事実が浮かび上がってくる。
都合の良い真実が。
あらゆる真実は嘘というエッセンスが加味され、非現実的な女子校という花園の中で空想と幻想をもって語られる。
誰1人、真実を話してないと分かった時から、可笑しくてしょうがなかった。
シチュエーションコメディを観ているようで、クソ真面目に先輩の死の真実を主張する少女達の内面を考えると…超一級な妄想力だ!!
先輩の死を僕ら観客は一旦受け入れはするのだが、その内疑問になる。
あの世代特有の極端な嗜好と妄想力が炸裂しまくってるだけなんじゃないのかと。
だが、物語は更なるどんでん返しを提供してくれるのだが…腑に落ちない設定や出来過ぎた小道具群のせいで、これまた創作の匂いが拭えない。
どこからどこまでが、小説の中の出来事なんだろうと、空想を巡らせながら観るのが凄く楽しかった。
ただ一つ真実があるとすれば…
「鍋パーティの余興に、部長が死んだってていで小説書いてこようよ、皆んなで。あ、飛び降りで鈴蘭を持ってたって事で。」
「いいねえっ、楽しそう!」
…これである。
あとは、なんていうか、各人の私的小説の中にも事実に基づくものは多少なりともあるはずなので、その辺りを上手に紡ぎ出し、作者が意図しない真実をでっち上げたりすんのも楽しいかと思った。
1人で観るよりはミステリー好きな誰かと見に行った方が、数倍面白く、この世界観を堪能できるんじゃないだろうか?
本年度の俺的脚本賞にノミネート!
女は美しく、エロく、したたか
見終わった後、女って怖いな…と、単純ですがそう感じました。
皆さん かわいく美しく、エロくミステリアス。個人的にはとても好きな作品です。
犯人は誰なんだろう?誰かが嘘を付いていて…などといろいろ考えながら見ていましたが、予想できない結末で非常に満足。
女だけの世界では、少なからずこういうドロドロさは現実にあるかもしれませんね。
そこにホラーさも感じられてこのゾクゾク感がたまりませんでした。
少し現実離れな描写ではありますが、純粋な気持ちで楽しめました✩
女子高特有の
女子高特有の雰囲気は苦手な人は苦手かも。
清水富美加のよさが際立っていて良かった。
劇中にある脇役たちもひとりひとりが、
学生時代によくある愚かさで、見ていて学生時代に戻ることが出来た。四人の会話が無かったのが残念かな?
鈴蘭。花のことをしっていたので、結末がちょっと見えてしまって残念でした。
安い、と言われても仕方の無いつくりかな。
女の子はみんな可愛くて良かった。
玉城ティナちゃんの美しさに惚れ惚れ。
女子高生典型の思い込みの激しさ((
女子高生ってこうだな、と思いました。
あまり期待せず、興味本位で見に行きましたが、予想以上に見応えがありました!
若手の女優ばかりでしたが、芯の通った演技で白けることなく見れました。
飯豊まりえさんが演じる、脇役たちの小説の中でのいつみと裏の本当のいつみとさゆりに失望されるほど幸せないつみ、この3つの演じ分けがしっかりされていてよかったです。清水富美加さんは、本当に上手でした。脇役たちを嘲笑う姿やいつみを殺し主役に登りつめる姿、ゾクっとする演技でした。芸能界は惜しい女優さんをなくすなあと、もったいなく思います。
結託するも所詮脇役、という感じの4人と君臨する主人公との対比が表れる、屋上のシーンや闇鍋のシーンは、笑えてくるほどに絶妙でした。
予備知識はなるべくないままでみにいくことをお勧めします!
ひどい
痛々しくて、見るのが苦痛だった。どんでん返しに期待して最後まで席を立つのを我慢したけど、時間の無駄でした。
自作小説朗読とかいうただの日記発表会。飛び降り死体がなんであんなきれいな状態で花握ってんの。その時点で、「もしかして死んでなくね?」くらい察しがつく。警察が出る幕だろそこは。なんで警察のけの字もなく呑気に闇鍋やってんの。圧倒的な現実感の欠如。脚本が稚拙すぎる。少女漫画でやっとけ。ブルガリアに留学しといて簡単なブルガリア語もわからないとか、恥ずかしすぎんだろ。
観るに耐えない大根の中、清水富美加だけは唯一雰囲気出てたのが救いだったと思う。
もう一つ、どんでん返し欲しかった。
ハッピーエンド主義ってほどじゃないけど、基本的に、とんでもなく悲劇的な動機がない限りは、良い人間が報われたラストに期待してしまう。そのせいか、このラストはちょっと納得いかなかった。
四人の朗読→イツミ→サユリ
もう一つ、先生からのどんでん返しが欲しかった。
実際のところは闇の中だけど、イツミ視点では先生は本当にイツミが好きのように見える。教師として生徒に、ていうか大人として未成年に手を出すのは良くないが悪い人間ではなさそう。
赤ん坊もイツミも職も奪われた、先生こそが一番の被害者なのでは…。
イツミやサユリのところでのどんでん返しでどんどん悪へ染まっていったストーリー、エンディング後でも要素だけでもいい最後は先生からの復讐で終わってすっきりしたかった。
原作は未読だけど、一人ずつ語ってく感じ、ラストのイツミのどんでん返しからのサユリのどんでん返し、きっと小説で読んだら綺麗なラストだろう、後味の悪さはあるかも知れないがそれがまた味だろうと思った。
ミッション系女学院のお嬢様達なのに何故かちょいちょい下品な要素があったのが気になるけど、完成度は高かった。良作だと思う。
予想通り 客席中高生の女子達だらけ 最前列にキモいオッサン2人.....
予想通り
客席中高生の女子達だらけ
最前列にキモいオッサン2人...(怖)
覚悟はしてたが
キャーキャーうるさい(怒)
まだ
春休みなのかぁ(鬱)
闇鍋(笑)
味付け上手すぅ〜
死なれたことより
喰わされた事が忘れられぬな
面白かった。
最後までテンポよく話が進み面白かった。
ただ少し気になる点が。
「いつみは死ぬ気がなかった」で
結局自殺してなかったことになっていたが、飛び降りて自殺騒ぎがあった中で(当然四人以外の多数の女生徒も目撃している)誤魔化すことは無理があるのでは?何らかの仕掛けがなければ本当に死んだかもしれないし。
四人だけをだます別の自殺の仕方の方が自然かなと思いました。
怖い、怖い!
昔から、女子の心の中は複雑で単純でバカな男子には決して分かるはずがないし分かったら逆にドロドロし過ぎて耐えられへんやろ…などと思ってましたが、まさしくそんな作品でした(笑)
いや~、フミカス芝居上手いなぁ~
残酷な天使の花たち
突然引退した清水富美加主演のミステリーってぐらいにしか気に留めてなかったけど、原作はいわゆる“イヤミス”で内容もなかなか面白そう、ちょうど今日休みで1日の映画サービスデーだし、若くて可愛い女優たちも沢山見れる事だし(←多分一番の理由(^^;)、ちょっくら観に行ってみた。
同じく内容に惹かれたイヤミスの映画化では昨年の「少女」も急遽観に行く事に決めたが、スバリ、あちらより衝撃度は上。後味悪いもの見たいなら、「少女」よりオススメ。
これから若い女優たちの演技力や映画そのものへの手厳しい意見もどんどん出てきそうだが、何の何の、思ってた以上に面白かった。
お嬢様たちが通うカトリック女学院。
経営者の娘で全生徒の憧れの的、いつみの謎の転落死。すずらんの花を握りしめて。
部長として所属していた文学サークルの誰かによって殺されたという噂が流れ出す。
いつみの親友で副部長・小百合は、部員それぞれいつみの死をテーマにした物語を朗読する定例会を開く…。
部員たちはいつみへの敬愛を示すと共に、あくまで“物語”としていつみは部員の誰かに苦しめられていたと指摘。
特待生の美礼。家は貧乏で学園で浮いている自分を気にかけてくれるいつみを慕うようになり、いつみの父と妙に親密な志夜の存在に悩まされている事を知らされる。
老舗の料亭の娘あかね。得意なスイーツ作りを買われサークルに入り、妹の家庭教師のバイトを紹介した美礼が盗みをしている悩みを聞かされる。
ブルガリア人留学生のディアナ。いつみがブルガリア滞在中に仲良くなり、衰弱していくいつみの原因はあかねがスイーツに仕込んだ毒のせいと疑う。
高校生でありながら新人賞に輝くプロの作家でもある志夜。その才能からサークルに誘われ、怪しい留学生のディアナが呪いでいつみを苦しめている場を目撃する。
物語か、それとも真実の告白か。
「羅生門」ばりに一人一人言ってる事が食い違う。
お洒落で穏やかだった文学サークルの部室が、さながらぐちゃぐちゃごちゃごちゃした闇鍋のような空間に。
トリを飾る朗読は、小百合。
が、彼女の物語は意表を突いたもので、いつみの素顔と死の真相が明かされる…。
清水富美加、飯豊まりえ、清野菜名、玉城ティナ、小島梨里杏、平祐奈。
咲き揃った6輪の花たち。
が、可愛らしい花には秘密と毒がある…。
控え目でおしとやかながら、ヒヤリとさせる面を覗かせる。清水富美加には本当に女優を続けてほしかった。
太陽のように輝き、美しく、完璧。が、太陽の輝きは時に目を突き刺す。飯豊まりえの美貌とゾクッとさせる存在。
4人もそれぞれ、無邪気で魅力的である傍ら、ドス黒い腹の内を見せる。
もう一つ言及しておきたいのは、闇鍋。期待していた分肩透かしを食らった「ミュージアム」の“アレ”に対しリベンジしてくれた。
正直、真犯人は何となく予想付くし、サスペンスやミステリーとしての醍醐味や伏線などもちと弱い点も。
話題になっている“驚愕のラスト24分”には引き込まれるが、本作はそれ以上に、可憐な花園で蠢く人間模様こそ見もの。
女学院。そこは、女子たちだけの楽園。
皆が皆、清く、正しく、美しく…は、単なる無想かもしれない。
若く美しい花々のなかで、主役は私。周りは皆、自分を引き立てる為の脇役。
女学院。そこは…
主従、妬み、愛憎、裏切り、落胆…。
知ってはいけない女子たちだけの残酷な世界。
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