「【”子が出来ないために離婚した女性が”通勤電車”から見た“理想の夫婦”。”エミリー・ブラント&レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネットが絡んで来るミステリアスな展開は、見応えある作品なのである。】」ガール・オン・ザ・トレイン NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”子が出来ないために離婚した女性が”通勤電車”から見た“理想の夫婦”。”エミリー・ブラント&レベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネットが絡んで来るミステリアスな展開は、見応えある作品なのである。】
■敢えて記すが、原作既読である。
私が余り好きでないレビューは”原作の世界観が活かされていない”とか、”台無し!”とかである。
大体、こういうレビューは日本の漫画を愛するが故の若者に多い気がする。
内心、”だったら観なきゃ良いじゃん!”とか思うのであるが、マアね。
■離婚の傷心が癒えないレイチェル(エミリー・ブラント)は、毎日乗る【通勤電車】から見える“理想の夫婦”に慰めを見出していた。
だがある朝、その妻の不倫を目撃。
様子を見に行ったレイチェルは、途中から記憶を失い、気づけば自分の部屋で負傷して倒れていた。
やがて“理想の妻”の死体が森の中で発見される。
◆感想<Caution! 内容に【物凄く】触れています。>
■”秀でたマインドコントローラーである、レイチェルの元夫、トム(ジャスティン・セロー)という一文だけで、今作のネタバレである。
だが、レイチェルの元夫、トムが行った数々の所業は同性として許しがたい。(映像で観ると、更にその観は強くなる。)
・トムは子供が出来なかったレイチェルに対し、心身が弱っていた彼女に対し、アルコールを与える事で、アルコール依存症にし、それを理由の一つとして別れる。
可哀想なレイチェルは、その事実に気付かず【通勤している】列車の中で、赤ちゃんに与える水分補給のための容器で、酒を呑みながら列車の外を眼の下に隈を作る程、憔悴しながら毎日、観ている。
ー これは、原作を読んでいるからであるが、レイチェルの姿が実に切ない。ー
・そんなある日、レイチェルはいつも列車の中から観ていた女性(メガン:ヘイリー・ベネット)がある男性と、テラスで抱き合っている姿を目撃する。
・メガンはトムと再婚したアナ(レベッカ・ファーガソン)の家で女中として働いていたが、ある日、【突然】”明日からは来ない”と言って、そのまま行方不明になる。
ー 警察は、トムに対し異常な執着を行っているレイチェルを、重要参考人としてマークし始める。-
<ここからは、是非映画を鑑賞して頂きたいが、マインドコントロールに長けた男の身勝手さとそれに振り回され、ある女性は生き甲斐を失いアルコール依存症による記憶を失う状況になり、ある女性は生命を絶たれ、ある女性は幸せの絶頂から不幸のどん底に叩きこまれるのである。
唯一の救いは、アナが恐ろしき夫トムの真実の姿を知り、それまで忌み嫌っていたレイチェルの哀しさを理解するラストのシーンである。
今作は、エミリー・ブラントの演技は素晴らしく、そこにレベッカ・ファーガソン、ヘイリー・ベネットまで絡んで来る展開は、哀しき物語ではあるが、スリリングでミステリアスな展開とムードが見応えある作品なのである。>
レベッカ・ファーガソン出てたんだ⁉️
talismanさんと同じで、映画見た時は、まったく認識なかったです。
kazzさんのレビューで氷の微笑、NOBUさんのレビューで、本作。
美紅さんに教えてもらった韓国映画もあるし、積ん読のように、映画のTO DOリストが増えてます。
そういう映画だったんですね!レイチェルは被害者で何も悪くなかったことはわかったのですが、そこまでが繊細で複雑な流れでわからなかった箇所も多かったです。アル中にばかり気をとられたこともあります。原作、面白そうですね!