「見ごたえあり」ガール・オン・ザ・トレイン むっしゅさんの映画レビュー(感想・評価)
見ごたえあり
完全ノーマークだったこの作品。だって、宣伝画像が、東欧の暗い女性の物語っぽく見えて、それだけでスルーしてたんだけど、面白いらしいウワサを聞きつけ観賞。
これ、もっとうまく宣伝して、もっと多くの映画館でかかっても良いんじゃないかなのクオリティはあります。
ひとりの女性の視点から、複数の男女の関係するストーリーを時間軸を組み換え、謎と謎を絡め、時にすり替え、様々な手法を凝らして進んで行く。
そもそも主人公の女性の不確実性がミステリー色を高め、とにかく最後まで何が起こるかわからず目が離せませんでした。考えればわかりそうなもんだけど、ミスリードにもやられました。はじめのうち人の繋がりと時間にちょっと混乱したのも罠かと思うくらい。
全体の空気感を守り通した脚本、色合いの見事なカメラワーク、ダニー・エルフマンの音楽と、すべてに満足です。
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