マリアンヌのレビュー・感想・評価
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内容は全然違うのだが、あの『カサブランカ』を知っているとより楽しめ...
内容は全然違うのだが、あの『カサブランカ』を知っているとより楽しめる作品だと思える。
作品中には様々な『カサブランカ』の要素が入っているのだが、屋上の場面では「先のことはわからない」…と、有名な台詞まで有った。
『カサブランカ』のボギー&バーグマンと比べてしまうと。ブラビ&コティアールのコンビは、格から何から2枚も3枚も落ちるのだが。観てる間は一切そんな事は感じさせ無い位に、作品全体がクラシック調に徹底しているので好感が持てる。
(2017年2月12日 TOHOシネマズ府中/スクリーン5)
往年の味わいに乾杯
第二次大戦下のカサブランカ。
ドイツ大使暗殺の任務の為、パートナーとなった英国諜報員のマックスと仏軍レジスタンスのマリアンヌ。
偽装で夫婦を演じ、危険な任務の中で、二人はいつしか惹かれ合い…。
今の時代に珍しいくらいの、往年のハリウッド映画を彷彿させるような、戦争スパイ・サスペンス×メロドラマ。
ロバート・ゼメキスがこういうジャンルの作品を手掛けるとはね~。
まずはこの作品、映像や美術・衣装、主演スター二人の美しさに魅せられる。
冒頭や劇中で二人が語らう砂漠のシーン。「アラビアのロレンス」「イングリッシュ・ペイシェント」など、砂漠は映画に於いて一際目を見張る画になる。
大掛かりなセット、オスカーにノミネートされた衣装の美しさも作風に大いに貢献。
そして何より、主演スター二人。これこそ、ハリウッド往年のスター映画への最大のオマージュ。
女性ならブラッド・ピットの久々とも言える美形っぷりにうっとり、男性ならマリオン・コティヤールのどう表していいか分からないくらいの美貌にク~ラクラ。
二人共、実力派であると同時に、正統派の美男美女スター。クラシカルな作風にピタリとハマった。
そんな作風の中でも、SFX時代の申し子、ゼメキスのサポート的なVFXの使い方が巧み。
話の方は、前半は正直ちと退屈。
美しさや作風にはたっぷり酔いしれるが、肝心の話はメリハリに欠けた。
が、後半からサスペンスフルになってくる。
任務遂行の後、結婚した二人。子供も産まれ、幸せな日々。
が、そんな時…
妻がドイツの二重スパイという疑いが。それが事実ならば、抹殺せよーーー。
勿論信じられないマックス。
妻の疑いを晴らそうとする。
国への忠誠心もあるが、それ以上に、愛し合った日々は偽りだったのか…。
一度疑い出すと疑念の目で見てしまうのが人の性。
まるでマリアンヌが、マックスが疑惑を抱いているのを見抜いてるような素振り…に見える。
そして、真相は…
作品が正統派劇なら、真相も変に捻らず直球の展開。まさしく、“THE王道メロドラマ”。
ラストも悲しく、切なく、何処を取っても往年の名作への味わいに溢れていた。
美男美女の好み
多分好みの俳優が出ていたら好きだったかもしれない。けど、スパイ映画としての恋愛にしては、いささか簡単過ぎるうえに何も張りめぐされた情報がないというのが、緊張感をもたらさなかった。愛の深さもあまり感じられなかったし、要するに共感することができなかったのだな。
スパイの愛は何処まで信じれるのか
スパイが嫁の疑惑を晴らすため奔走する話
ブラットピットもマリアン・コティアールも美男美女で見ていて最高の夫婦だなと思った。
物語自体はありきたりで、オチも読める作品だが監督の手腕と俳優陣でかなり見ごたえの有る作品だ。
一度スパイになってしまうと、信用できなくなってしまう。
信用の回復の難しさ、愛する妻の容疑を晴らすために頑張る夫の姿は胸に来るものが有った。
ゼメキス監督の前作「ザ・ウォーク」の方がドキドキしたし興奮があったけれど、本作はスパイの愛を主軸に置いているので全体的にしっとり落ち着いた作品だ。
見せ場はあまり無かった様に感じたが、主演二人がいるだけで画面が華やかだし二人の仲睦まじい姿が見れただけで幸せな映画だ(個人的に)
劇中セリフより
特に無し
悲劇
時代設定が二次大戦中なのだが、登場人物の衣装や行動、車や建物など、かなりしっかり作り込まれていたおかげで、世界観がリアルで説得力のあるものになっていた。
途中まではトントン拍子で進む2人の恋愛、そして結婚生活なのだが、後半はそれが一気に引き裂かれる悲劇に一転する。前半まで幸せなムードを見せられてから落とされるので、心理的ダメージは大きい。これもゼメキス監督の演出か。
ただ、マリアンヌの手紙で終わるのはいいのだが、戦争が終わった後のマックスと娘の生活をもう少し描いて欲しかった。
切ない顔のブラッドピットが印象的
おでこにホクロがある印象のある女性。
「どっかで観た様な、」と思ってたら案の定観てた。
ダークナイトライジングに出ていた女優である。
マリオンコティヤール。
またまた影がある様な独特の雰囲気を醸し出している。
イギリス秘密諜報員役であるブラッドピットの切ない顔が印象的である。
こんな苦悩している彼の表情は見たことがなかった。
観ている側も切なくなる。
映像はとても綺麗でクラシックカーや飛行機などがCGをあまり使わず描写されていて心地いい。
(逆に綺麗すぎるかも)
悪い所と言えば
・近くにあんな砂漠あるのか?
・ドイツ大使簡単に暗殺し過ぎだろ。はやっ。
・あんな近くに飛行機堕ちたら地響きするだろ。
・エンドロールの音楽が駄目。余韻に浸ってるのに。
ラブストーリーと言う一言では言い表せない映画。
ポスターには見当たらないアクションや、謎解きもありサスペンスもある。
・中々掛からない飛行機のエンジン
・止まない雨
・農場をやり出した家族の後ろ姿
が印象的です。
最後は賛否両論あると思いますが、観て良かった。
祖国という呪縛
この映画のマリオン・コティヤールはとても美しい。昔の映画「カサブランカ」で見たイングリッド・バーグマンを彷彿とさせるくらいの美しさだ。舞台も同じ第二次世界大戦真っ最中のカサブランカ。意識しない関係者はいなかっただろう。バーグマンの映画にはヒトラーに対して批判的な要素がたくさんあったが、こちらの作品では、エピソードとしてラ・マルセイエーズの話は出てくるが、作品自体には反ドイツの要素はない。
世界観という点では、「カサブランカ」よりもこちらの作品の方がスケールが大きい。軍隊という、政治体制そのものとも言うべき組織にいる人間が、祖国という幻想と、現実の女性との暮らしの狭間に立って苦しむ。仕事では人を殺すのに何の躊躇もなく、殺した後の罪悪感も後悔もない。後味の悪ささえまったく感じさせない。そういうタフな男が妻のことでとことん悩むギャップもいい。
祖国を捨てて名前も捨てて、愛に生きようとする女をマリアン・コティヤールが色気たっぷりに演じている。この人は「たかが世界の終わり」では化粧気のない冴えない中年の妻を演じていたのに、ここでは驚くほどの婀娜っぽさを発している。同じ女優とは思えないほどで、演技の幅には舌を巻く。
で、コティヤールが主役かというと、そうではないと思う。やはり主人公は祖国という呪縛から精神的に逃れられずにいる軍人の夫を見事に演じたブラッド・ピットだ。離婚したアンジェリーナ・ジョリーが自分の世界を掘り下げる方向に向かっているのに対して、ブラピは世界観を時間的にも空間的にも広げている。このふたつは相反するものではなく、どちらも極めれば、同じひとつの真実に辿り着くのではないかという期待感がある。
誰もが知っているスイング・ジャズの大ヒット曲「Sing Sing Sing」が象徴的に使われている。この明るい曲が、この暗いテーマの映画に、何故かよく似合う。戦争というのはそういうものなのかもしれない。
なんとも言えないこの感じ…。後味が…。 淡々としてるし話の内容もそ...
なんとも言えないこの感じ…。後味が…。
淡々としてるし話の内容もそんなになんだけど、つまらなくはない。かといって面白くもない。笑
なんとも言えないなー。
ヒロイン何で観たんだっけとずっと気になりながら観てたけど「ビックフィッシュ」だった。すっきり。
愛を盲信しすぎたメロドラマ
VFXを多用した映画のイメージが強いロバート・ゼメキスが手がけた壮大な愛のスペクタクル。ゼメキスの演出はブラッド・ピットとマリオン・コティヤールの演技に接近したシンプルな物でありながら、要所要所に得意の技術を用いて印象的なシーンを描き出す。緩急が効いていてイイ。あまりゼメキスらしい作風ではないはずけれど、ゼメキスが演出したことに意味がある映画になった感じ。とは言え、アクションや銃撃シーンになると、ゼメキスの演出タッチが大味なエンタメ風に傾いてちょっと派手で大袈裟すぎな気もした。
緊張感があってサスペンスフルで、ぐいぐいと吸い込まれるように世界観に浸って中盤、妻マリアンヌがドイツのスパイかもしれない、と判明してからの展開にはやや不満が残る。夫の葛藤がまるで見えない。諜報員らしく冷静沈着に情報収集に手を回す姿(呆れるほど嘘が下手だが)は映されるが、
妻を今まで通り愛していいのか、妻を信じていいのか、疑惑は拭えないがそれでも妻を愛さずにいられない・・・というような葛藤が夫の立ち回りからまったく匂わない。彼女がマリアンヌであるか否かは疑っているけれど、彼女の愛はまるで疑いもしてないかのよう。盲信的なまでに妻を愛していると言えば聞こえはいいが、ここまで盲信的な二人の愛を描いてしまったら、エンディングはもう一捻りくらいしないと伏線として成立しない。最後の最後、妻が夫を出し抜いて、愛を盲信し過ぎた夫の愚かさを皮肉るくらいのエンディングが来なければ、「ふたりの愛は本物だった」なんて陳腐な結論では納得いきません。
そもそも、夫がマリアンヌの正体を暴いた後の夫のセリフ「愛していたか?」に首を傾げた。「え?そこ?!」という感じ。この映画の論点って、本当にひたすら愛してたか否かだけだったんだな・・・と空虚な気分に。あの一言で、映画がただのメロドラマに転落したような印象。夫としても諜報員としても、もっと聞くべきことや言うべきことがいくらでもあった気がするし、一番のクライマックスで最高に気の利かないセリフに思えた。まるで戦争もナチスもレジスタンスもどうでもいいみたい。
ただマリアンヌを演じたマリオン・コティヤールは素晴らしかった。まさしく映画のミューズ。役柄だけでなく演技面においても、完全に主導権を握って美しく輝いていた。
愛するということをを考えた
うっとりする美男美女が戦時下で恋愛する。
映画の中でも作戦中の恋愛なんて長続きしないと言ってたけど、あのまま戦争が終わったらどうなっていたんだろう?
自分がどうなりたいのか?
自分の望みを常に考えた結果の人生で、愛している人の幸せを願ったと思うと結論に満足かな。
あと、ダンス中のセリフがヒット❗
みんなが僕を羨んでる
それは私があなたに夢中だから
思っていたのと違った
もう少しアクション的な要素が強いのかと思っていた。逃避行のシーンが多いものかと。
あとエンドロールのスイングジャズに違和感。確かに劇中使われてたけど、あのラストの後に持って来られるとなんだかなって感じ。
作戦中に知り合った男女のラブストーリー。写すのは男性目線の映像主体で、最後に女性からといった感じの流れ。
思っていたより楽しめなかったかな。
マリオンの服はだけさせるシーンは非常に色っぽかったです。そして掴ませない演技もいい。あとブラピのトランプ切るのうまかった!
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