「濃厚な愛の物語」マリアンヌ D.oneさんの映画レビュー(感想・評価)
濃厚な愛の物語
壮大な人生を一気に体感したかのような満足感。敵国のドイツ大使暗殺という重大なミッション、その後に結ばれた幸せな人生、そして襲いかかる残酷な運命、とそれぞれのテーマだけでひとつの映画が作れるくらい濃厚な場面を詰め込んだ力作。非常に濃い2時間でした。
物語序盤まではVFXを使った演出が多く、ドイツ大使暗殺という重大な任務を描く割には場面展開が急なので雑な映画だなと思ってしまったんですが、物語が進むにつれてそれも納得。全体のバランスを上手く取っていたと感じます。
この映画最大の見所はやはり、マリオン・コティヤールでしょう。美しくミステリアスで怪しげな女性に情熱的で愛に溢れた妻、、、同じ人物なのにこれほどまでに深みを持った女性を演じきれるのは素晴らしいとしか言いようがありません。
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