沈黙 サイレンスのレビュー・感想・評価
全415件中、361~380件目を表示
沈黙
私は、幸福の科学大川隆法総裁を根本仏と信じる信仰者です。この映画を見て宗教の立場から見て、最初は、キリスト教殉教の醍醐味と信仰を貫く信仰者の信仰の高さ純粋性、その反面の目を覆いたくなるような殉教を貫く残虐さを感じました。しかしながら、なぜ今この映画が作られたんだろうと恐ろしさが残りました。この地上では様々な宗教が、政治と時の流れに利用され、その救世主の意図が曲げられ、今では全然違う宗教が出来上がり、宗教戦争に各世界で勃発しています。この映画は、日本人の残虐性が残ってしまいます。あの徳川の時代に、日本にキリスト教を入れなくて正解だったのです。植民地化を目的とした国は、キリスト教牧師を各世界に送り込み、結局はその国を植民地にしていきます。勿論、牧師たちは植民地化が目的と知りません。只々、伝道が目的で思いは純粋なのです。私は、あの時代の徳川幕府の国・民を護るための日本の鎖国政策は間違っていなかったと思います。そうしなければ、今この日本はなかったでしょう。
それから、牧師が迷った時に、胸の内に聞こえてくる主からのメッセセージは、なかなかの真理がありました。この地上では、人間には自由が与えられています。しかし、この地上で何をしてきたのか、どう生きて来たのかあの世で裁かれます。この文明が発展しているこの時代に生きる人間ならば、この地上を幸福にする義務があります。
遠藤周作さんは、キリシタンですので日本で行われた殉教の拷問の酷さを表しいますが、同じ日本人として非常に残念です。なぜ、今この時代に日本人の残虐さの部分だけが残る映画が作られたんでしょうか?日本人の残虐さを世界に広める制作の怖さを感じます。
クリスチャンとして。。
皆さんおっしゃる通り「重い作品」です。
そして、私は心に刺さりました。
今、通ってる教会が九州の教会で韓国から宣教に来られて、教会も出来たばかりで信者さんも少ないとこに通ってます。
日本のクリスチャン人口は全体の2%と言われてます。
韓国やアメリカは恐らく50%以上はクリスチャンではないでしょうか
アメリカの教会も今、いろいろと揺れ動いてまして、事件も絶えません、韓国での教会も信仰なのかショービズなのかわからない状況にも来ております。
エルサレムを聖地とするキリスト教ですが、エルサレム自体もとても不安定な現状です。
クリスチャンだからこそ、そういった背景を感じ取れるので、同じクリスチャンであるスコセッシ監督なら熱望された映画化だと思います。
なぜ、今「沈黙」なのかではなく・・逆にやっと・・満を持して映画化されたんです。
僕自身も教会に通いながら牧師先生(プロテスタントですので神父さんではないです)の話に宗教的疑問を感じることも多々ありますが。。私は福音派(聖書に書いてる事を絶対的に信じる宗派)なのでイエス様の教えや、主の導きに関しては凄く生活に密着してます。 死んだら天国にいけるといった話が沢山出てきますが。。
平和な世の中で生活してるので、やはり「死んだら天国」という思想に関してはいまいち、執着しておらず。
イエス様の導きの元、苦難も恵みも全てを主が与えてくださってるという考えなので・・「私の人生は主のもの」「全てを捧げます」といった信仰生活を送ってます。
もっと、宗教感のお話は深いのですけど。。
そういった背景の元・・鑑賞したので
「踏み絵」のシーンは酷く心が痛かったです。
主が沈黙してるという部分に関しては、私たちクリスチャンにとってよく語られる名作の中にメルギブソン監督の「パッション」というイエスキリストの処刑までのお話を映画化した作品がありますが
そこでも、似たような描写がされます。
クリスチャン的教えとして、「主の大事な独り子」として遣わされたイエス様が処刑されてる間、主はイエス様の処刑を「沈黙」して耐えておられたという解釈があります。
そのため、主はいつも我らと一緒におられます。
そこで・・後半のロドリゴが踏み絵を実行するときに
「神様の声:福音」がします。
主は常に我らと共おられるからこそ、我らの苦しみも主は感じておられる、その苦しみは十分にわかっておられるからこそ、
「私を信じなさい、そして踏みなさい」とおっしゃっておられたのだと思います。
主イエスキリストとの関係性を維持したという描写が・・
皆さんが・・最後の描写はいらなかったんじゃない?だらだらと・・と思ってる部分ですが。。
クリスチャンとしてはとても、あのシーンは重みがあるのです。
私たちは、今でも小さな迫害はあります。
いじめられることは無いですが・・さすがに、受け入れてはもらえません。
同じキリスト教でも沢山の宗派があり、社会問題にもなってしまった残念な宗派もございます。
そのため・・よく勘違いもされますし、「アーメン、ソーメン」などともじられたりもします。
弾圧まではいきませんが、やはり日本にはまだまだそういったキリスト教への反発は根強いです。
そんな中で生活をしてると・・例えば食事の前のお祈り、寝る前のお祈り。。やはり色眼鏡で見られます。
だからこその、最後にロドリゴ牧師が十字架を持って埋葬されたシーンについては・・何度も踏み絵をさせられて、何度もくじかれそうになり・・仏教の思想を押し付けられた人生の中で。。
恐らくロドリゴ牧師は・・棄教したときは30代ぐらいだったのではないでしょうか?
バチカンに帰ることも許されず、宣教師としての目的も果たせずに、ひたすら最後まで生きるだけのための人生を主に捧げたのです。
その長い年月を思うと・・涙なく見れません。。
だからこその、最後のエンドクレジットで立つことも出来ずに
その場で僕は黙想(祈り)をしました。
場内が明るくなるまで・・黙想しました。
そのため、最後に「日本に来られてる宣教師・牧師に捧げる」とメッセージが添えられてました。
ここまでは・・クリスチャンとしての立場で観た感想です。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ここからは。。
映画ファンとしての意見です。
マーティン・スコセッシ監督作品は、一通り見てきました。
そのうえで申し上げますと
個人的には「グッドフェローズ」が一番好きな映画なんですけど
「ウルフオブウォールストリート」がその次に好きな作品。
そして・・そういった部分も見事に塗り替えて
「スコセッシ最高傑作!!」と思いました。
サントラも、あるにはあるのですけど。。
今作、極力・・背景に音楽を置いてないです。
タイトルの「沈黙」をしっかりと根底に置いて・・
音のデザインが秀逸です。
自然の音の使い方がもう・・絶妙で。。
感嘆いたします。
あと・・日本人役者のポテンシャルを余すことなくどころか引き出し方が上手いというか・・こんなに凄いんだ!!日本人!!ってくらいに・・登場人物の演技がどの方も素晴らしすぎます!
まさに、奇跡の映画です。
カメラワークですが。。
1人称視点のカメラワーク恐ろしくリアルで、ロドリゴの視点そのもので「追体験」をさせられましたが・・「見てるしか出来ないジレンマ」がじわじわと・・心に負担をかけていきます。
登場人物のアップも、必要不可欠な感情表現のアップや
光と影を絶妙に取り入れての撮影など。。あらゆるところに芸術性の高さも見て取れました。
時代背景としては1640年なので、前の年にポルトガルからの船を禁止して鎖国が完了した年の翌年にあたり。
3年前には天草四郎が率いての農民一揆が起きてるので。。
江戸幕府としても、もっともキリシタン弾圧が激しい時期だったんだと思いますが。。
その江戸時代の長崎周辺の再現度が半端ないです。。
もう、これを見せられたら・・日本映画の時代劇がなんて酷い作りなんだと思わざるおえない。。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
観る人によって感じ方が分かれるのは当然なのですけど。。
どちらかの視点によらないと、痛烈に刺さる作品の成立は難しいとは思うのですが・・どちらの言い分も丁寧に描いてる作品だなとは思いました。
ポップコーン片手にビールでも飲みながら観れる映画ではないですね。
厳粛に真面目に、向き合う覚悟で、そこからすべてを拾う覚悟で挑まないと・・何も伝わりませんし。。
斜に構えてみてしまうと・・うっかり拾い損ねる部分が大いにあります。
また、宗教映画なので・・信仰がなくても観れるのですけど
信仰がないと深いところまでは理解出来ないので意味不明な部分が何か所も出てくるかもしれません。
哲学的な部分も含まれてるので、一言一句に自分なりの解釈や思考を織り交ぜながら鑑賞しないと、下手すると寝るかもしれません。
全体的に、脚本も原作も素晴らしいので、真剣に見ればしっかりと最後まで観れる作品なので。。
万民向けではないかもしれません。
それでも、「人生に残る映画」のひとつになりうる衝撃は与えられる作品としてのパワーは計り知れないですね。
評価不能
正直、点数はつけられないが便宜的に。
スコセッシが20年以上の歳月をかけて作り上げた入魂の作品。そのあまりの重さに頭と心の整理が追いつかない。咀嚼に時間のかかる映画なのだ。当然だ。それほどの時間と情熱を傾けて作られたのだから。
衝撃が大きすぎて今すぐもう一度観たいかと言われると答えに窮する。
しかし、観て良かったと断言できる。観客の人生や価値観に影響を与える強度を持った作品。一生忘れられない映画体験になるのは間違いない。
エンドロールは秀逸
遠藤周作の小説「沈黙」を、巨匠マーティン・スコセッシが映画化。ポルトガル人宣教師の目を通し、宗教、日本人を描いています。
・
劇場に足を運んだのはスコセッシ監督の
ウルフ・オブ・ウォールストリート
ディパーテッド
グッドフェローズ
タクシードライバー
が好きなためです。
・
162分の比較的長く、テーマも重い映画でしたが、時間を忘れます。
エンドロールでは、観客の皆さん放心状態で、ずーとスクリーンを眺めていました。
・
沈黙を守っていた神も、結構話しています。
・
観てよかった映画です。是非劇場に。
禁教令による切支丹弾圧という史実。 どの民族にも負の歴史は有るだろ...
禁教令による切支丹弾圧という史実。
どの民族にも負の歴史は有るだろうが、日本人として胸を抉られる思いがします。
これだけの拷問に耐えて、殉教した人も多いということにも驚かされます。
一度は観るべき映画だと思います。
"Silence" is an epic historical drama film
"Silence" is directed by ,one of my favourite directors, Martin Scorsese, who is known for directing "Taxi Driver", "Raging Bull", "Goodfellas", and "Hugo" and stars Andrew Garfield (Amazing Spider-Man), Adam Driver(Star Wars Force Awakens), Tadanobu Asano and Liam Neeson(Schindler's List).
I'd been waiting for this film since Martin Scorsese just planned to make this. Although I haven't read the novel by Shuuskaku Endo, which bases this story, I've just studied this era in which Christianity had been banned in Japan and Christians were forced to step on a fumie to make sure that they renounce their faith. Honestly I was not really good at this era in Japanese history class cos the textbook just depicts some particular events really briefly, nevertheless it's full of words that we have to know at least to apprehend that era. Whereas lots of things that I didn't know or remember got absorbed into my brain through this film, even which runs for only 160mins (though as a film, it's a little bit long). I just would like to thank Martin Scorsese for making such a brilliant epic for us. It's really worthwhile watching this but one thing that I want you to know is that this even, in which Japanese people torture Christians, what is more, decapitated them, actually happened about 400years ago. Kinda curious about how Christians feel if they watch the film though.
Hope Silence will win some Oscars this year.
すごかった! 観ればわかると思います!! キチジロー役の窪塚洋介さ...
すごかった!
観ればわかると思います!!
キチジロー役の窪塚洋介さんはピッタリの役でした(^^)
キチジローの気持ちがとても伝わってきました!
浅野忠信さんの演技もいい味でてた!
今の時代でこの様なことはないからこそ
日本人であるならこの映画は1回は観たほうがいいと思います!!
観て後悔はないと思います!
重いです
原作に忠実でした。上映時間が長いですが全く気になりませんでした。学生の頃に原作を読んだので内容はうろ覚えではありますが、当時はキチジローに対して嫌悪感がありましたが、大人になり改めてキチジローを見ると彼の弱さもすごく理解出来るようになりました。終始、緊張感のある気の抜けない作品で見応え充分です。ある村がやたら猫だらけだったところは猫好きの私にとってニヤニヤしてしまう唯一の息抜きシーンでした。
日本映画より日本映画らしいかも。
映画を観ているあいだ、いいようのないむずがゆさというか、虚無感というか、そんなものを感じていた。それは「硫黄島からの手紙」(クリント・イーストウッド監督)を観ていたときの感覚に似ている。
この題材を、なぜ日本映画でできないのか。それは怒りにも似た感情である。
遠藤周作の原作をマーティン・スコセッシ監督が映画化したところに意味があるとは思うし、欧米の人の目から見た日本のキリシタン弾圧がどう映っているのか。それが現れているようで意義はあった。
それでも、日本の文学の映画化を、日本人の手でなしえないもどかしさは、なんとも言いようがない。
日本の映画界が、深遠なテーマをもった映画を常に企画しているならまだしも、現状は大人向けの映画があまりない。
本作は、一度観ただけですべてを理解できるというやわなものにはなっていない。様々な議論の余地も残されている。スコセッシでなければなしえなかった作品にはなっている。
実際に信仰をもっている人の意見も聞いてみたい。
映画「沈黙」の感想
とても丁寧に、かつ本気で原作を映画化しているように感じました。役者の演技もまたとてもよいですね。
丁寧に本気で描いているから、台湾ロケだったようですが、雨、海や泥そしてそこに住む百姓など映画のどれをとっても、「あの時代の長崎、五島列島はこうです」と言われれば納得してしまう説得力があります。
「弱者の信仰」がこの「沈黙」のテーマであると思います。「信仰」は私にとって馴染みが薄いものですが、沈黙せざるを得なかった彼らの境遇と気持ちを推し量ると、とても重たい気持ちになります。キリスト教を信仰する方が見れば、もっと重たい気持ちになるでしょう。
映画好きならぜひ見るべし
封切り初日に、東京・城東地区の映画見巧者が集まる劇場にて鑑賞。
朝10時30分上映だったが、入りは半分以下。
事前の知識は、スコセッシ監督作品というくらいで、新聞やネットの記事も読まず、予告編は劇場で見てはいたが、誰が出ているかも記憶にないままだった。
原作は未読、篠田正浩監督作品も未見ではあるが、だいたいの筋は知っていた。
異文化の衝突を背景に、信仰と自分の存在に主人公はどうけりをつけるのか。それに係る人物たち、そして400年近く前の「日本」がどう描かれるのか…。
舞台となった長崎・五島のでなく、台湾で全編をロケしたというのはともかく、物語は引き込まれる内容だった。
どこまでも、どこまでも人間は自分の身を大事にするものだ、という現実的選択をした主人公に共感した。
結局、格好をつけてもしようがないのである。
そして、神はそれを赦してくれた…と本人は思ったうえでの生き方、生きざまである。
このお話、ほぼ史実というのが驚きだ。
こういう題材を遠藤周作が見つけて作品化したというのはすごい。
原作もきょう買って、読み始めたところである…。
ただの歴史映画ではない
◯よかったところ
日本の野蛮で閉鎖的なお国柄と残虐性ばかりを強調する欧米人目線の映画かと思ったが、そうではなかった。
イエズス会が正義ではなく、「イエスの教えこそが正しい」という一方的で傲慢な考えがあったことに触れていた。
日本の奉行もただ感情的に異文化を排除している悪ではなく、奉行なりの信念があることが描かれていてよかった。
「私はキリスト教を否定しているわけではない。日本には日本固有の信仰がある。歪んだ形で伝わったあなた方の信仰は毒でしかない」と。たしかに考えの押し付けは、現代でも紛争の種になっていると感じる。
だが、だからといって大量虐殺が許されるわけではない。
宗教・信仰の話というと多くの日本の人には他人事というか、オウム真理教などの不気味なイメージもあり、あまり興味を持てないと思うが、ほんの数百年前の日本が、自分がいいと思うことをいいと言えず、みんなと同じ考え方・思想を強要される国だったことが恐ろしい。
侍の文化はかっこいい日本の代名詞だが、さらし首や拷問などやっていることは現代のテロリストと変わらない残酷な行為だった。
「キリシタン迫害」は今まで歴史の教科書のなかのひとつの単語に過ぎなかったが、これはナチスのホロコーストやポルポト政権の大粛清と変わらない「政府による大量虐殺」であって、決して今の私たちと関係ない昔話ではないと思い知らされた。
◯いまいちなところ
映画では「この国は沼地。信仰は根付かない」と語られていた。だが、司教がいなくなったあとも250年もの間、信仰を守り抜いた「隠れキリシタン」のことにも触れてほしかった。
たしかにキリスト教が正しく理解されていたかはわからないが、司教たちの教えは根付いていたと言えるのではないか。
今でも長崎には東京よりもたくさん身近に教会があり、キリスト教徒の人も身近にたくさんいる。
最後のシーンは、主人公が何度棄教の誓いをさせられ神を捨てたと口では言っていても、心の中は誰にも犯されなかった、と希望を持たせたかったのだろうが、
それなら数百年後にまた宣教師が日本を訪れ、長崎でもう存在しないはずだった信徒を見つけるという「信徒発見」まで描いて、司教のように「生きること」が弾圧がない未来への希望として終わってほしかった。
難しいテーマですが、巨匠は見事に撮りました
構想26年。マーティン・スコセッシによって、遠藤周作の小説『沈黙』の映画化。
159分にも及ぶ長い作品ですが見せます。流石にスコセッシですねぇ。それともちろん、遠藤周作の作品も良いのでしょう。時間の長さを感じさせません。加えて、キリシタン弾圧と言う非常に重いテーマを描いているのですが、非常に丁寧に描いているからか、ただ重いだけではなく、それほど重圧は感じません。
この物語で重要なポイントは、トリックスターのキチジローでしょうか?弱い者を救わなくてはならないという神父という立場では、結果として何度も騙されるような事になってしまうので心の奥底から信じることは出来ないものの、救ってしまうというロドリゴの苦悩も良くわかります。そんなキチジローを演じた窪塚洋介。最初のオーディションでは落ちていたらしいですね。それでも役を得るという所は、監督に何か感じる所が有ったのでしょうね。
イッセー尾形、彼も中々のトリックスター。実在の人物がモデルになっていますが、劇中では、さながら心理戦を駆使する取調官と言う感じですね。
それと、当初、通詞には渡辺謙が予定されていたそうですが、渡辺のスケジュールの都合上、浅野忠信に変更になっています。渡辺謙の通詞、見てみたかったですねぇ。
いやぁ、中々いい作品でした。
今、撮るべきだったのか!?
スコセッシの新作だったら観たいし日本が舞台でキャスト陣に浅野忠信に塚本晋也で窪塚洋介がスポットライトを再度、浴びるなんて興奮度MAX。
公開前に遠藤周作の原作も読んで予告は見ていたから原作の"キチジロー"が窪塚にピッタリだった。
塚本晋也は「野火」を撮って昔の日本映画にも「野火」はあり、塚本晋也は「野火」を撮った意味が時代的にもチャントあって塚本晋也の色も出ていて傑作になった。
「沈黙」も遠藤周作が脚本も書いて日本映画で撮っていて"フェレイラ"が丹波哲郎って奇妙感が!?
イッセー尾形の存在感が奇天烈で原作と比べ大袈裟な演技で"キチジロー"も窪塚洋介の顔が綺麗過ぎて原作の方が汚くて薄情で滑稽で人間の弱さを恥ずかしげも無く曝け出す魅力が残念ながら半減している。
"フェレイラ"が棄教し日本人として生きているのを冒頭で描写してしまったのは失敗に思えるし"ロドリゴ"の最後の演出は余計な付け足しで蛇足だった。
全くもってスコセッシの色が出ていない単調に小説の流れをなぞり肝心な描写がヌルくて感情移入も共感も出来ない作りに感じてしまった。
何故に今、スコセッシは沈黙を撮ってしまったのか?
日本人キャストは素晴らしくスコセッシ映画に出れるのは凄いコトな訳で、ズバ抜けて塚本晋也が良い!
全415件中、361~380件目を表示