沈黙 サイレンスのレビュー・感想・評価
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('ω')神の声は・・・
なぜ神現れないのだろう?なぜ沈黙するのか?
こんなにも人々は祈り続けてるというのに。
島原の乱の天草四郎も、火刑に処される前のジャンヌダルクも、ガス室に送られたユダヤ人も、延暦寺の僧侶も、セウォル号に乗ってた韓学生たちも、みんなそれぞれの神に祈ったことでしょうが、助からず。なぜ?
簡単、神はいないからです。
キチジローというキリストをイメージさせる人物が出てきますが、何度も主人公を裏切ります。神とのメッセンジャーであるキリストが神はいないと言っているように私には思えました。
主人公が踏み絵に応じる際に神の声が聞こえてきますが、私はこれは自分自身の声であると思います。神は内なる自分ではないか?
宗教がらみで世界が果てしない闘争の世界に入ってもう何年経ったのでしょうか?信仰が人が傷ついて死ぬ事の痛さを忘れるがために麻薬のごとく存在しているような気がしてなりませんし、死への便利な理由と成り下がっています。
何千年前に神の声を聞いたという人物が数人いたみたいで、彼らの死後もその神の声とやらを研究した人がごまんといて、それは人の信仰や国のあり方に大きく影響していますが、最初の数人がデマだったらどうすんですかね?神がいないのに。
キチジロウがそのことを伝えにきているように見えます。
『神様いないよ、あれ俺の嘘、すまん』
って。
荘厳な話だが…
沈黙には2つの意味がある
窪塚洋介演じるキチジローはキリストの生まれ変わりのような面持ちで、弱く情けない。何度も裏切る。でも彼は自分は切支丹だと言い切る。モキチみたいな立派な人もいればキチジローみたいのもいるんだ、いやむしろキチジローに親近感を覚えるはず。
最も人間らしい人物なのだ。
ロドリゴが棄教した後もキチジローは側を離れなかった。救いを求め続ける。
沈黙には、苦悶に対して神は沈黙するという意味と、たとえ棄教して神について語らなくても神はその信心を知っている。そんな2つの意味があるのかな?最後のシーンはとても印象的だ。
マーティン・スコセッシの日本に対する様々な愛を感じる作品で、キリスト教について無知な自分でも興味深く面白かった。
残虐が伝わる。
信仰か人の命かを問う問題作
本を読んだ方が良いだろう。
心は自由
タイトルなし(ネタバレ)
なんと言えば良いか、悩みます。 ハリウッド映画では、加瀬亮の首が飛ぶんだという事に衝撃。豪華なキャスティングだなと思いました。 遠藤周作さんの小説は、何年か前にマーティンスコセッシが沈黙を映画化するというニュースを読んで、買った記憶がありますが、本棚に眠ったままで。この映画は、小説を読んでからの方が色々と楽しめたかもしれないなと思いました。この役をアンドリューガーフィールドがやるのかとか、このシーンを使うのかとか。そう思うと少し後悔。この映画、とてもスタイリッシュで、観やすかったです。文豪の小説の映画化という事だったから、展開や内容がもっと複雑なものなのかなと思っていましたが、凄くシンプルでした。 中学時代に習った「踏み絵」の授業で流れそうな感じです。こうゆう時代がありました。俯瞰的な感じで。もっと主人公のストーリーがしっかり描かれていたら、最後の踏み絵のシーンで心動かされていたと思いました。そうゆう意味でも頑張って小説を読んでいればって感じで。イッセイ尾形さん、素敵でした。なんか、アンドリューガーフィールドをくっていました。画力と演技力に驚きました。
とても良かった。
私は、原作も読まず1人でこの映画を観に行きました。 宗教と言うこと...
いろいろな側面
試練とゆらぎ
神が沈黙するなかで、辿り着いた信仰のありかた
人間にとって神とはどういう存在なのだろうか。映画では残虐で過酷なキリスト教徒への弾圧が描かれるが、現代においても内戦や爆弾テロで無慈悲な死を遂げる人が少なくない。やはり、人間がいかなる過酷な状況に置かれようとも、現世において神は救いの手を差し伸べず、沈黙したままであると考えたほうが良さそうだ。だが、神が沈黙するからこそ、イエス・キリストが人々の憎しみを受け止め、弟子の裏切りを許したという行為が崇高なものとして語り継がれるわけであるし、この物語においても、殉教という道を選ばず、もっとも屈辱的な形での棄教を受け入れ、自分を売った弱き心の持ち主を許すという行為がひとつの愛の形として見えてくる。このように教義に従っての殉教ではなく、悩みもがき苦しみ、葛藤の果にたどり着いた自己犠牲と献身の行為に、人々は人知を超えた者の意思や存在を感じるのかもしれない。いやむしろ、愛の行為があるから神が存在するということと、神の存在を信じるからこそ愛の行為ができるという両輪の関係か。
キャストの話をすると、日本人の有名どころの役者がたくさん出ていた。やはりイッセー尾形は上手いなという印象。窪塚洋介も重要な役をしっかり演じていた。ただ、テーマが重すぎるのか、とっつきにくいのかアカデミー賞にはノミネートされず残念。原作を読んでいない人には難解で長い映画だったかもしれない。
難しい課題だが信仰のあり方を描いている。
何か日本人悪者になってない?
映画自体はとても良かったがキリスト教目線なので侍の残酷さを際立たせてる気がした 。後、窪塚洋介のキチジロー、助けたり騙したり、棄教したり懺悔したりお前何なの?状態。人間の弱さを表したんだろうけどコロコロ変わりすぎ。何で農民があそこまで信じたのかと思ったが現実が地獄だから天国に行きたかったのかな。
評価が分かれる映画
この映画を仏教徒とクリスチャン双方に観せてどんな感想になるか聞いてみたい
そして宗教に興味がない私みたいな人も、また違った評価になる
個人的に主人公の気持ち、苦悩や葛藤は分かるが理解は出来ない
なので終盤までとはいえ、目の前で慕ってくれる人々が殺されていても、頑なに己の信仰を突き通す主人公に違和感を覚えた
主人公サイドと日本サイド、双方に正義がありどっちが正しいかというのは一言では言いにくい
ただ最後に主人公が棄教を選択をしたのは間違いなく正しいと思う
努力しても日本という”沼地”に新しい宗教は根付かない
正確には政府が’根付かせてくれない’だね
なので続けても人が死んで周りが不幸になるだけ
3時間近くある映画だが、最後までダレる事なく観れた
終わった後ドっと疲れるけどね(笑)
頭が痛む
予備知識を全く入れず観たため、予想外の重みで今にも潰れそうです…
私自身がキリスト教を軽く信じていたこともあって、どうしても色々考えてしまった。
物語にのめり込んで楽しむことは出来なかったかな。
踏み絵やキリシタン迫害のことは学校で学んでいたけどここまで苦しいものだったのかと知った。
形だけ外面だけで踏んでその信仰心は内にしまっておけばいいのに と思ってしまう私には、それでも踏めない人や十字架やロザリオを欲しがる五島の人びとには違和感を感じぜずにはいられなかったが…
ただ盲信するだけの愚かな人間としか見れなかった。
価値観の違いというものを徹底的に見せつけられた気がした。
日本はやはり偶像崇拝の傾向があるし、多数が正義であり異端は排除の考えは今も変わらずあるし
キチジローがすごく良かった。
生きるために何度も裏切り(形は)、心は神と共にと何度も赦しを乞うその生き様は誰よりも強く人間らしいと思った。
ロドリゴも最後はその境地に在ったし、やっぱり宗教はそのくらいのバランスでないとなーと。
正直色々考えすぎて整理できないしこんなとこに書ききれないな…
本当に重い重い映画だったけど、カタコトの英語とカタコトの日本語にはささかやな癒しを貰えました
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