劇場公開日 2017年1月21日

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「●赤字覚悟で制作した映画だね。最後のシーンに賛否が?」沈黙 サイレンス gogomovie333さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0●赤字覚悟で制作した映画だね。最後のシーンに賛否が?

2017年1月22日
PCから投稿

知的

・作品は全般的にはよく出来ているね。残虐、血、男女の絡み、下劣さなどはあまりなく。苦悩や苦痛や苦難を自然環境の美と同化させて、気品よく描いてるね。 内容も小説とほぼ同じで、それぞれの俳優の演技もよく出来ているね。
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 ●最後の方のシーンに賛否が多くあるようだね。あれは米国で上映して、一般客や批評家たちの多くのキリスト教徒へ受け入れてもらうためには、どうしても明確にする必要があったんだろうね。
 しかし、あそこには監督自身の隠されたメッセージがあるように思えたけどね。監督がインタビューで何度も述べている事だね。
つまり・・・
    この映画の主題は、多くの批評家たちが述べているような「信仰とは?神とは?」はあくまで表向き一般向きで、作品の根底は、人生とは自分の意思と行動で変えられるはずだ、ただし適時に自然や他の環境へ適応しながらバランスを取ることも不可欠だ、現世は神の社会ではなく自然の中にある人間の社会だからだ、と言う古来からの観念、つまり仏教などが不毛の地(米国)で、仏教的な哲学を無言(沈黙)で表現したように思えたけどね。

 メインターゲットはあくまで米国のお客さん(大多数はキリスト教徒)だからね。スタンリーキューブリックやイングマール・ベルイマンのように本題以外に間違いなく知識人だけがわかるような当社会に公言できないメッセージをひそかに入れているはずだよ。

PS
制作費はおおよそ40億円公表されているけど、実費は20億円ぐらいだったみたいだね。なんと「沈黙」の映画権利等の獲得よる裁判沙汰で20億円ほど費やしたと監督が言ってたね。どおりで、かなりコンパクトだったわけだね。

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