MERU メルーのレビュー・感想・評価
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岩壁への超絶アタックに驚愕。登山家の劇的な生きざまに感嘆。
前の冬には「エベレスト 3D」「エヴェレスト 神々の山嶺」という登山をテーマにした劇映画2本が相次ぎ公開されたが、今度はガチのドキュメンタリー。
共同監督のジミー・チンと2人の仲間は、ヒマラヤ山脈メルー中央峰の「シャークスフィン」に挑戦する。海面から突き出た鮫のヒレのごとく、ほぼ垂直にそびえる三角の岩壁を、1週間以上もかけて登るのだ。荷物運びも伴わず、自分の体重と変わらぬ装備一式を背負い、夜は岩肌にぶら下げたテントで休息。予想外の吹雪で足止めされ、日程が倍以上に…。
なぜそこまで過酷な挑戦をするのかと疑問に思わずにいられない。なにか哲学的な、人間存在への問いかけを、体を張って実践しているようにも映る。
見どころは彼らの登山だけではない。3人の人生、生きざまがまた劇的。そんな悲痛な体験をしてまで、なぜ登り続けるのか。登山家にならないと真の理解は不可能だろうが、すごいことだけは伝わる。
理屈ではないですね。
人生の教訓として何度も観たくなる
Amazonプライムで何度も鑑賞
コンラッドとジミーとレナン3人の登山を超えた人生の物語を感じる
残り100メートルで登頂を諦めた一度目の登山から、大怪我や大事故のトラウマから到底無理だろうと言われながら挑戦した二度目の方が実は絶対登りたいと3人の心がひとつとなって成し得た偉業
3人の人生がそれぞれにMERUに登る事に集約していくようですごく見応えあり。
これがノンフィクションなんてすごいなー
だから何度も人生の教訓として観たくなる
これぞ、パイオニアワークだ。
とにかくもの凄い
もの凄いものを見た、それが何よりの感想です。
登山を舞台とした、正にこれぞドキュメンタリーと言える作品。
そして野暮ったさが無い見事な作りなんです、また音楽も良いんですね。
突出しているのがその映像でしょう、本当に見事です。
自然の切り取り方もだが、それに寄り添うようにクライマーの狂気(あえてこう記します)がそのまま映し出されている。
正直、個人的には山に入る気持ちはわかりません。
もちろん規模にもよるのだけれど、生死が隣り合わせな標高にも及ぶと全く理解できない。
寒いし、辛いし、腹も減るし、指ももげたりする、眠れたもんじゃないだろうし、天候に完全に左右されてしまうのも苦しい。
やはり山は登りたくはないと、改めて思ってしまいました。
ただ少しだけ、「誰にも登れない場所」その一点に吸い寄せられるというのは何となくわかります。
そうした彼らの命をかけた挑戦は、只々目が離せなくなるんですね。
そうして何度も挫折した先に訪れた登頂の瞬間は、本当に息を呑むようでした。
ここまで人の命と自然の尊さを感じる作品も、そう無いだろうと思います。
とにかくもの凄い作品でした。
超人の世界!
登山ドキュメンタリー
いい登山ドキュメンタリーだった。
人類が踏破した山とすること、そこから見える景色を肉眼で見る価値、時には命を張ってでも成し遂げようとする登山への思い。少し哲学的だったけど、ドラマチックなサバイバル映画よりもっとはっきりとした迫力がある。
飽きるかなと思ってたけど、予想以上の景色の美しさと、登山に至るまでの数年をまたぐ綿密な計画にひたすら驚いて、あっさり見終わってしまった。
自分にとって命を懸けてやる事って何なんだろうと問いかけてくる映画
山の映画が好きだ。
創作する必要のない、次に何が起こるか解らない展開。
ただただ画面を釘付けにさせてくれる圧倒的な景色。
人は何故こんな無益な事を命を懸けて臨むのだろうかと死生観を考えさせてくれる。
今作の映画ではまさに私の好きな山の映画の要素がふんだんに詰まっている。
どうしても事後報告なので、登山メンバーが元気そうな顔で過去の事を語っているドキュメンタリー形式になっているので先の展開が薄っすらと予見出来てしまうが、圧倒的な途中途中のドラマチックな展開が凄まじく、結末は解ってはいたけれどこんなに達成感を得れるのかと感動してしまった。
登山メンバーの一人のコンラッドの過去が語られるシーンでは相棒の死とその相棒の妻を自分のパートナーにして、子供を自分の養子にしたという話も、普通ならそれ倫理的にどうだろうとか、少し胸糞悪い話に思えるのだが、山という存在と登山家の生き様を考えれば、全くそう思えない所がとても感慨深いと思った。
ただ画面を見続けているだけで、ここまで達成感を一緒に感じられるというのが本当に良い所取りだけしていて、自分にとって命を懸けてやる事って何なんだろうと問いかけてくる映画。
情熱が肉体に起こした奇跡が胸を穿つ
まず、普段から登山だけを妙に敵視する人が多いことに、以前から疑問を隠せない。
ここのレビューにもあった「命を粗末に扱うエゴイスト」や「怪我や遭難したら人に迷惑をかける」「辛いのに登る理由がわからない」などなど。
ではプロレスやボクシングなどの格闘技、体を張ったアメフトやラグビー、サッカーなど他の競技はなぜ同じように批判されないのか。
批判する人々の道理に照らすと、無理に食べて太って寿命を縮める相撲や、42キロも走り体脂肪を極限に落とすマラソンや、器具から落下すれば大怪我する体操や、ボールが直撃することもある野球や、水難事故をはらむヨットやトライアスロン、ハンドルさばきを間違えたらクラッシュするF1なんてすべて無益で無駄でアホのやることで、命を粗末にしている行為なんでしょう。
しかし、危険や怪我のないスポーツなんてどこにもない。
彼らは死にたくてスポーツをしているのでしょうか。
答えは自明の理。否です。
ただ好きだから挑戦したい、それだけです。
また、スポーツ中であろうとなかろうと誰かが事故にあったり倒れたら助け合うのが社会です。日常から誰かに助けられていない人間なんて、どこにもいないと私は思います。
私も登山をやります。子供の頃もバレーボール、テニス、ソフトボールなどやっていました。なぜそれらをするのか?と聞かれたら、ただ単に「好きだから」の一言につきます。
それはなぜ米を食べるのが好きなのかという質問と同列で、他に答えようがありません。他のスポーツ愛好家もそうなのではないでしょうか。
しいて登山の特性をいえば、沿道にもゴールにも喝采を送る観客がいないスポーツです。そういった意味ではひどく純粋な、己の満足のためだけの行為といえます。
相手は自然ですが、戦うわけじゃない。
文明の利器を使いながらも、岩や雪と格闘するうちに、人間の動物としての原始の姿に戻っていくような、何かをはぎ取られていくような気持ちになっていきます。
不便さと恐怖を克服した先に、登頂した達成感があります。
実力のある登山家にとっては、まだ人類に浸食されていないメルーという原始の姿を留めた山になればなるほど、その欲求をかき立てられるものでしょう。
ほとんどのスポーツは苦しい時間がほとんどです。しかし好きな気持ちが上回っているから、肉体の極限までやり続ける。自分の限界を試したくなる。
レオンが瀕死の重傷を負っても驚異の回復力をみせたのは、山が好きだという情熱があったからであって、ジミーが彼を連れていったのは、危ない危ないといってチャンスを遠ざけてしまったら、彼から生き甲斐を奪ってしまうことに他ならないから。
山に行ける機会は、高山になればなるほど少ないのです。
彼が起こした肉体の奇跡を見て、ああ、誰かの物差しで、人の幸せを測ってはいけないんだなぁとつくづく思いました。
人間は他人からみれば無益だと思われることに挑み続けて発展してきた生き物。
スポーツに限らず、宇宙や火山や深海の探索や、トンネル掘削や高層ビル建築などなど、危険をはらむすべての分野においていえることでしょう。
しかしアームストロング船長の語ったように、人は困難に挑みたくなる性質を持っている。
だからこそ三人がメルーの天辺に立てたことが素直に嬉しく、感動しました。
いやめっちゃ良かった。
ツタヤで全然違うDVD探してたらドキュメンタリーコーナーで偶然見つけたMERUのDVD。なんかこれ前Twitterで話題になってたような…と思ってほんとは時をかける少女を観たかったのだが借りてみることにした。
いや正直めっちゃ良かった。コンラッドとジミー、レナン、彼らの登頂にかける思いやメルー挑戦に至るまでのそれぞれのドラマが丁寧に描かれていて、よくぞここまで記録してくれたと思う。記録し作品にしてくれたからこそ、日本の片田舎に住む一般人である自分がこの偉業の成される様を垣間見ることができた。
クライマーたちの生きざま、彼らの信頼関係、ほんとうに観ていて心打たれた。コンラッド、ジミー、レナン。彼達だけじゃないがクライマーたちはかっこいい。心からそう思った。
疑いたくなるほどの劇的さ
登山家であるジミー・チンによる自伝的映画で、まだ誰も登頂したことのない山、メルーへの登頂までの紆余曲折がカメラに収められています。
過酷な登山中の映像も息を飲むものがありますが、それよりも、登山チームであるコンラッド、ジミー、レナンの三人それぞれが持つ葛藤や背景が劇的すぎて、思わず、これは本当に事実なのか? と疑ってしまいたくなるほど出来すぎていました。
誰も登ったことのない山に登る。
登山は、友人に連れられて何度か行っていますが、自分にはそれほどハマるほどの魅力は感じません。が、未踏の地へ行きたい、というその気持ちには、なんとなく共感できる部分もあり、また、彼らの情熱や行動力には、素直に羨ましい気持ちを抱きました。
とてもすごい映画がだと思う
ヒマラヤ山脈の中で難しいルートに望む登山家の挑戦を捉えたドキュメンタリー映画。
まず、登山についての詳しい知識がなくてもただ単純に登山というものの過酷さや凄さを説明とかではなく感覚的に感じれました。
始めは、難しい山に挑戦するんだってくらいでなんとなく見始めたけれども途中途中で本当にそんな所撮影しても大丈夫なのかと思わされるような衝撃的なシーンが含まれたりしたり、山の映像がとても綺麗でそれだけでも畏敬の念を抱くようなシーンがあったりしてただ圧倒されました。
山を登るというのは、ただ登るのではなく自分のいまの状況を冷静に判断して、リスクを避けて最善を尽くして力の限り前を向く事だとこの映画の中で思いました。
それは、普段の生活の中でも同じような事が言えるのではないかと思い自分何か挑戦する時とかに少なからとも参考にさせて頂きたいと思いました。
狂気って何?
築いた地位を自ら手放す時や安定した生活をやめる時に、人は「もったいない」という言葉を使います。不慮の事故で死んでも自死しても「人生もったいない」と故人に対して思います。それは、今作に出てくる登山家が山で死んでも同じです。しかし、今作に出演したコンラッド・アンカー氏は、「山に登らなければ狂ってしまう」と言います。私達は山に登る彼らを狂っていると言います。
私達の生きる社会では、過労死や過労自殺が日常的に起きているのに、自分の意思で登山をして死ぬことは非難されます。コロナウイルスが蔓延する中満員電車に乗って職場に向かうのは常識ですが、雪山登山は非常識です。登山家をクレイジーと言いながら、私達も十分クレイジーなのです。自分達の生きる狭い世界でしか価値観を判断できないのです。
登山家は私達が経験し得ない事を成し遂げ、私達が見たことも見ることもない景色を見ています。いつも死と隣り合わせである彼らの哲学や思想を理解することは難しいとは思いますが、私は彼らの生きる哲学を感じて心が震えました。そして、メルーにアタックしながら撮影した素晴らしいフィルム。こんなドキュメンタリー映画は、そうそう観られるものではありません。
今作を通して私が学んだことは、周りの人がどんなにもったいたいと言おうと、狂っていると言おうと、全く気にしないで、自分に忠実に生きる。ただそれだけです。
例えようもなく素晴らしいドキュメンタリ
山岳登山家にして写真家、ジミー チェンが例えようもなく素晴らしいドキュメンタリーフイルムを、2本作った。「メル―」2015と、「フリーソロ」2019だ。
「フリーソロ」は、昨年アカデミー賞長編ドキュメンタリーフイルム賞を受賞した。この映画は2019年に観た映画の中で最も優れた映画だった。単独登山家のアレックス オノルドが、ザイルもハーケンもカラビナも使わずに岩山を登頂するフリーソロというスタイルで、カルフォルニア、ヨセミテ国立公園の「エルカピタン」と呼ばれる1000メートルの絶壁を、世界で初めて登頂したときのドキュメンタリーフイルムだ。アレックスが1インチに満たない岩の割れ目を、3本の指でつかみ、そこに全体重をかけて自分の体を引き上げて、よじ登る。尺取り虫の様に、身体の3点を確保しながら岩壁を進む。その一挙一頭を少し離れたところで、ザイルを確保しながらジミー チェンら3人のクルーが撮影する。直下からは望遠レンズでカメラを回す別のクルーが居る。そうして登頂に成功したアレックスの私生活や、恐怖心や逡巡、逃亡や再挑戦といった過程を映し出して、より真に迫ったドキュメンタリー作品に仕上がっている。何よりも、人間が描かれている。
この映画「フルーソロ」に興奮した人は、「メル―」でぶちのめされる。何といっても世界の最高峰ヒマラヤだ。エベレスト8844メートルを拝している。世界で初めての岩壁登頂記録だけでない。それを成功した3人の山男たちのヒューマンドラマが素晴らしい。
「メル―」とは、ヒマラヤ山脈、中国側のメル―中央峰、6250メートルの難攻不落の岩壁「シャークフィン」の登頂記録だ。この岩山を世界で初めて、ジミー チャン、コンラッド アンカーとレナン オズタックの3人が、2011年に登坂成功した。そのときのフイルムだ。
ストーリーは
コンラッド アンカーはヒマラヤで1924年に消息を絶ったままだった世界的登山家マロリーの遺体を見つけた有名な登山家だ。コンラッドには長年、マーク アレックスという登山家のパートナーがいた。このアレックスはコンラッドとザイルでつながったまま、岩場から転落して1992年に亡くなる。そのアレックスには18年間連れ添った妻、ジェニーが居た。ザイルパートナーを失くしたコンラッドは自分を責め、夫を亡くしたジェニーのために生きようとしてジェニーを再婚し、アレックスの3人の息子たちの父親になる。2008年、コンラッドは、ジミー チェンとレナン オズタックを誘いメル―に挑戦する。
3000メートルの高所をベースキャンプにして、総重量90キロのテント、燃料や8日分の食料を担ぎ、2台のカメラを持ち一行は出発する。アイスクライミングは、出来るだけ軽い荷物で天候の良いチャンスを狙って一挙に、あと3000メートル登らなければ成功しない。重いカメラ機材を持つため食糧は切り詰めなければならない。出発した時は良かった天候が、しかし3日目に急変する。強風とブリザードの連続で、急斜面に岩に括り付けたテントは嵐に愚弄されて揺れ、外に出ることも出来ない。目的地まであと90%の道のりが残っているのに、持ってきた食糧の90%がすでに消費された。それでも登るのか。リーダーのコンラッドは迷う。嵐が収まった8日目、再び一行は登り始める。食糧が無くなっても、みな行けるところまで行きたい。登攀開始から15日目、最後のチーズのかけらを3等分して食べる。食料が尽き燃料が無くなり、これからは、自分の生命力だけが頼りだ。出発から17日目。あと100メートルで頂上というところで、コンラッドは退却を決意する。飢餓状態で最後の力を振り絞って3人が頂上に達してしまったら、3人とも帰って来られないだろう。下山する体力が残っている内に下りないと全員遭難することになる。
カメラが100メートル先の頂上を映す。手の届くところに夢見た景色が広がっている。青空にそびえ立つ頂上。3人は涙を呑んで退却し、生きて下山する。3人はこの時のことがあまりにつらい経験だったので、もうメル―のことは話題にしなかった、という。3人とも2度と同じ峰をトライすることはないだろうと思っていた。
3人のうちで一番若い、レナン オズボーンは画家で写真家でもあった。メル―からの敗退の3年後、ジミーとレナンはスキーボードで互いに写真撮影をしていたとき、レナンは転落し、頭がい骨骨折と、3か所の頚椎骨折という致命的な事故に遭う。その様子を横で撮影していたジミーは、この親友がもう二度と立ち上がることができない、それどころか一生植物人間としてベッドで生きることになるだろうという医師の言葉を聞いて、自分を責めたてる。
レナンが事故に遭った4日後に、ジミー チャンは現場に戻って撮影を続けた。このとき雪崩が起きて、ジミーは600メートルの距離を時速130キロのスピードで流される。ジミーは親友のレナンは植物人間となり、自分はこのまま雪崩に巻き込まれて死ぬだろうと覚悟した。しかし奇跡的にジミーは生還する。カメラクルーはこのときの雪崩の様子やジミーが這い出て来て全身がケイレンしている様子を映し出している。
それからのレナンの活躍ぶりには目を見張る。彼は運命を信じない。頚椎骨折していることを認めない。狂ったようにリハビリに立ち向かう。必ず自分は立つ。立って先に進む。足が動かないがならば腕を強化しなければならない。激しいトレーニングでレナンは、新しい頚椎骨折に見舞われる。それでも障害をものともせずに、レナンは復活する。もう一度メル―に挑戦するために。世界で初めてメル―を登頂するために。
そのころスロバキアの登山チームがメル―に向かい、自分たちと同じように登頂できずに下山したというニュースが入る。負けられない。レナンは本気でメル―を登るために厳しいトレーニングを積んでいる。このまま放っておける訳がない。
2011年コンラッド アンカー、ジミー チェンとレナン オズダックの3人は、再びメル―に向かう。しかし山に取り憑いて、1日目に、強風でテントの柱が折れてしまう。翌日、レナンは疲労困憊してテントに倒れ込み意識を失う。レナンは死んでしまうかもしれない。コンラッドは撤退か、登攀かの判断に迫られる。しかし、レナンは持ち直し、11日目にして、それまでリーダーとして先頭で岩場を確保してきたコンラッドが、2番手を歩んできたジミーに、先に行くように言う。譲られたジミーは、世界中の誰よりも先に、初めてメル―の頂上に立ち、叫び声をあげる。3人は世界で初めてヒマラヤ、メル―中央峰の難攻不落のシャークフィンの登頂に成功する。3人の感動のフイルムはここで終わる。
ジミー チェンは私たちをヒマラヤの頂上まで連れて行ってくれる。凍った岩場で自分の体を確保するだけで命がけなのに、登りながら重いカメラを担いでカメラを回し、山の素晴らしさを教えてくれる。氷点下20度のなか、厚い手袋をはめて、ハーケンを持ちザイルで身を確保する。カメラのボタンを押すときに、手袋を外さなければならない。ボタン操作をして1秒でも手袋をはめるのが遅れたら、指は凍って凍傷で使い物にならなくなる。危険を冒しながらもジミーは、登りながら撮る、という技術的に最も困難な方法で、ドキュメンタリーフイルムを作る新しい世界を切り開いた人。
山登りは孤独な作業だから山男は一般的に口数の少ない、社交が苦手な人が多いが、ジミーはいつも笑顔でとても話し上手な親しみやすい人だ。人柄がとても良い。ジミーと同じように登山家で写真家の妻エリザベスとの間に1男1女の子供が居る。登山が一流、写真も一流、人柄も穏やかで謙虚で、それでいて冒険心いっぱいの挑戦者。これからどんな山を見せてくれるのだろうか。いずれ出来ることだろう、第3作目に心を躍らせている。
投稿者 DOGLOVER AKIKO 時刻: 10:47
ドラマよりもドラマティックなストーリー
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