ドント・ブリーズのレビュー・感想・評価
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野性的な恐怖
・脚本、演出等
退役した盲目の老人の一軒家に強盗しようとする若者たちの話。まず、この話、簡単に思いつきそうで思いつかない。
普通、強盗の被害者は弱い立場なはずだが、強盗が逆に返り討ちに合ってしまうという構図。これだけでも面白いのだが、更に盲目という設定を加えることで他のサスペンス、スリラー等では観れない状況を描写できる点が本作の強み。
話の内容のわかりやすさ、設定のリアルさのせいか、主人公と同じ目線で老人の動向を恐る恐るうかがわざるをえない。盲目の老人との気配の探りあいが秀逸。
カメラワークも上手い。家の構造を活かした闘争シーンには目が離せないのと同時に、ホラーとは別の野性的な恐怖を感じた。
話の展開に意外性や一貫性もある一方で、飽きさせないシナリオになっている。
また、結末も斬新。海外のスリラー系統の作品には珍しい、観賞後にジワジワ残るような感覚が得られた。
・演技
特に老人役の俳優の演技が良い。
・音楽
息をするなというタイトルにふさわしい曲。静かで不気味な感じ。ただ、エンディングはもう少しソフトなほうがバランスがよかったと思う。
・全体的に
このようなジャンルで、ここまでリアリティを欠くことなく恐怖を持続させられるものを作れるのは評価できる。20年に一本というだけのことはあると思う。
→追記
ただ、全体的に狭くて暗い。何度も観たくなるような作品ではない……
これからは、暗証番号29◯◯に⁉︎
主人公も老人も、ダイハードのブルース・ウィリスのように、いくらボコボコになっても死にません。とはいえ、演出が上手いので、お笑いに堕することなく、最後までかなりコワいです。
ニュース報道によると、確か老人は警察に3人目の犯人や巨額の被害のことを話していないので(でしたよね?)、どこまでも追いかけてやるぞ‼︎という宣戦布告のようで、何時までも安心できない恐怖を引きずりながらエンドロールの間にも何か起こるのでは、と目が離せなくなっていました。ゾクッ!
ビクッ!ビクッ!!劇場鑑賞ならでは
ラストも衝撃的にしてくれれば云うこと無し。
犬は傷つかないのがいい
寂れたデトロイトが舞台
オープニングのズルズルが後々効いてくる
てんとう虫の刺青
後を引く怖さ
予告編がめっちゃ怖く感じたので自分の中でハードル上げ過ぎました。
怖かったけど主人公達が何かとモタモタモタモタしてて、お前ら静かにしとけよ!って思うところで喋るわー、息はぁはぁ、鍵ガチャガチャ、床板みしーって感じなので怖さよりどんくさいところが気になりました。
追記
あんまり怖くなかったな~なんて思ってたけど夜に帰宅した時にいつもの暗い部屋、電気を付けるまでに頭の中であのじじいがフラッシュバックして怖くなりました。
最狂じじい
まさに最狂・最悪のモンスターじじいが良い。
画面が暗く、微かな音をたてるかどうかというところがドキドキポイントなので劇場で観ないとほぼ意味がない作品。
しかし88分という短尺ながら、『もう、しつこい!』と思わせるストーリー・演出はスゴいな。
主人公にイライラ
序盤は、逃げるチャンスがあるのに金にこだわって後手後手に回っていくロッキー(女)にイライラして、話に集中できなかった。
でも、そんなに躍起になるほど、アメリカで貧困層の女の子が、その日を暮らす以上のお金を得ることは難しいという事なのかとも思ったり。
最後まで観て、何があっても諦めずに金を奪い切ったのは凄い執念だと、変に感心してしまった……。
それでも、ツッコミたいシーンは多かった!
後半ロッキーが老人を罵倒するシーンがあるが、お前が言うなと。
人の家に強盗しに来た奴の言う事かと思った。
しかも、老人の娘が事故で死んだ際の示談金と知っていて、全額盗もうとしたのだから鬼としか言いようがない。
老人は老人で、かなりのサイコパス。狂ってるのに、冷静なのが怖い。
警察に強盗被害無しと言ったのも、ロッキーみたいに金目当てで来る女を狙ってなのか? と思った。
ただ、一人娘を亡くして、轢き逃げ犯は自由に暮らしている状況を考えると、何をしても理解できない心情ではない。
富豪の娘にとっては、親が金持ちで(そして我が子に甘くて)懲役を逃れてしまったことが、結果的には不幸だったのか。
示談に出来るならばという富豪の親の気持ちも分かるので、彼女は轢き逃げをした時点で、この結果になるしかなかったのか……。
アメリカの格差問題を感じさせる映画
でも最後に老人の金を盗んで行くのは貧困層の少女(ロッキー)なんですよね。
貧乏人は貧乏人同士でも潰し合うのかというのが、貧困の悲しさなのか。
サム・ライミ製作
製作にサム・ライミの名前が。もうそれだけで観る気満々。平日午後の映画館には期末試験の終わった高校生でいっぱい。あれ?そんなに評判になってる?
いやいや、観る側も主人公と一緒になって、息を詰めて楽しく、かつドキドキしながら鑑賞。時々本当に自分の口を押さえること数回。
88分だけど、良い意味でが 長く感じられる。周りの高校生たちも大いに盛り上がってる。観客と一体感を感じられるある種、至福の映画。
ショッキングスリラーの手法は30年以上前に観た死霊のはらわたと一緒だけど暗闇の恐怖はちょっと新しいかも。
面白い恐怖映画
ドント・ブリーズ(息を殺せ!)の題字通り、息をすることができないほどの怖さを味わえる映画です。
映画を見る前は88分のこの作品はちょっと短いかなぁって思っておりましたが、映画の導入部分が終わったところから、映画の最後までずっとドキドキされられっぱなしだったので、映画が終わるころにはヘトヘトになっていました。こんなのが120分とか無理だわ。88分でもおおいに満足いたしました。
主人公側(強盗側)の気持ちになって息を止めながら見るとより恐怖感が味わえて楽しいです。
恐怖映画として斬新なものではないのですが、上質の恐怖を味わえるということで怖い映画が好きな人は是非見てほしいと思います。
万人受けはしないので星を減らしましたが、エンタメとして上質であり、恐怖映画が好物の人には勧められるということで星4つです。
日本の失敗<(`^´)>
88分間の作品だけど、継続する緊迫感がエンディングまで途切れず楽しめた。
単なるパニック・ホラー映画の枠に留まらないカメラワーク。
映画の見どころである地下室からの脱出時に真っ暗な中で手探りの攻防が繰り広げられるシーンは、
暗くなった後の瞳孔の変化がしっかりと見られてゾクゾクした。
老人も強盗もしぶとくて、形勢逆転の繰り返しが非常にスリリング。
『息も出来ない』タイトルの通り、叫び声が殆どないホラー映画、というところも凄く凄く印象強かった。
しかし、最終的には日本の配給会社による宣伝がこの映画の見どころを狂わせ、
ツッコミどころをわざと生み出してしまっているとしか言いようがない と感じた。
交通事故で愛娘を失い、多額の示談金を受け取り単身暮らす盲目の退役軍人の家に強盗に入る3人組。
しかし強盗は上手くいかず、脱出も不可の状況に。
そしてたどり着いた地下室で、家主の異常性を目にする事になる。
果たしてこの老人の家から無事に脱出する事は出来るのか--
…というストーリーだが、宣伝では「家主は聴力ぱねぇ。スピードぱねぇ。しかも異常者!」というポイントが強く推されている。
実際に観てみると、ここは非常に大袈裟で、話の筋すら曲げてしまっている。
金を盗もうとし銃を向けた人間を抵抗して殺すのは当然。
金を持ったままの強盗を、家から出すまいとするのも当然。
盲目の人間が耳を頼りに聴力が集中するのも至極普通の事であるが、宣伝程突出した聴力は無いように見える。
聴力を頼りにした行動でもミスを犯すシーンも見られるし、何度か「別に異常レベルじゃなくね?」と疑問を抱かされた。
速度については「超早い!!さすが軍人!!」みたいな場面は無かったし、
どちらかといえば銃を持って押し入った強盗から金を取り返そうとする盲目のマッチョ老人vs浅はかな子供達 という映画。
地下室の異常性については、子を持つ親の気持ちとして一切理解に及ばないとは言い切れないような…。
どちらかと言えば、感情移入は逃げる強盗よりも老人寄りw
日本の宣伝広告を見ず、作品から入った方が恐らく数倍も楽しく観られますよ。
なかなか良い
戦争で視力を失ったうえ愛娘を交通事故で失い、盲目故にその慰謝料を狙った強盗が入ってくるという気の毒な老人の話。
家に押し入った若者を逃さないように老人がドアや窓を塞ぎ始めるシーンが怖かった。
あとスポイト。
ん~っ⁈ こういうのもアリじゃん⁉︎
ホラー映画なるものは,あまり好きじゃないが、この作品には,この作品の良さを感じれた。 アレッ?まだ健在?とか,オッ?まだ抵抗するかぁ~ とか・・・ 最後の最後までスリラー感?ハラドキ感?を味わえた事には,評価をしたい所。
まいった。オモロイ。
このサイズの映画が好き。今年は『ロストバケーション』とかも期待以上だったけど、こっちは更にその上をいってた。
シチュエーションだけでグイグイいく。
このままいくと悪いのは犯人側になってしまうと後味悪くなるなと思ってると、ちゃんと最後はいけー倒せーになってるのでエライな、と思う。
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