「息を飲む」ドント・ブリーズ U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
息を飲む
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ちょっと他の作品では味わえない緊張感だった。
緊張感が最高に高まる瞬間…それは、絵が静止している時だった。
身動ぎ一つできない、まさに、息すらするな。自分を狙う殺人者が、自分の間近を通り抜けていく恐怖はどういったものだろうか?
…じっと、息をも殺し無防備に突っ立ってるしかない事の不安って想像できそうもない。
そんな盲目の殺人者の脅威をすごく上手に描いてた。
暗闇に閉じ込められたり、たかだか数平方メートルの地下室が無限の迷宮に化す。
そんな中を自由に移動す殺人者。
暗闇は意味もなく不安になるし、怖い。
実体験を想起させ、それがあるからこそ臨場感に取り込まれる。
闇に溶け込んでいくかのようなカットが、とても秀逸だった。
ホントによくできた脚本で、ほぼ1軒家の中で事は進むし登場人物も多くない。
SAWのようにシリーズ化する事はないように思うが、その時に感じた程、良質なシチュエーションホラーであった。
ラストに至る展開も幾重にも用意してあり、彼女が背負う十字架も、ほんのり匂わしたラストシーンにも好感がもてる。
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