劇場公開日 2017年1月7日

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「人間味ある生活から 漏れる「秘密」」アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 jarinkochieさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0人間味ある生活から 漏れる「秘密」

2018年10月12日
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戦後のドイツの雰囲気が(再ナチ化!)よく判る
敗戦国(ドイツ、イタリア、日本)の 混乱の仕方が 各々違うのが、興味深い
復興優先になるのは 致し方ないが…

日本は、戦犯が区分けされ 処罰されたと思うのだが、ドイツでは ナチ残党が 各部門にあんなに 蔓延っていたなんて…
(そういえば「愛の嵐」も そんな映画だった)

国家を持たない、ユダヤ人が生き残りの為 知恵を絞ることが、また 世界で嫌われるという悪循環…
とはいえ、やり過ぎドイツは許されるものではない

ユダヤ人検事長が アイヒマン発見に尽力し、アウシュビッツ裁判を行い、ドイツという国を 白日のもとに晒したことは、将来のドイツの為にも重要であった
健康には留意しない人物であったが、頭と心の中は きちんと整理された知的な人物、であったことが 判る(モサドが 非協力的だったことは、意外!)

ドイツにも ゲイが居るんだな、と (当たり前のことを)思う… 悪法の被害者になり、気の毒である
娘が、アイヒマンの息子と付き合ってしまったら…
密告してしまう 亡命ユダヤ人の父は、仰天ものだったろう!

人間が 人間味ある生活を求める限り、秘密は漏れてしまうのだ

反対に 戦後のどさくさに紛れ、曖昧に済ませてきた日常や報道、政治、官僚機構の中に 魑魅魍魎が潜んで居たことに、やっと気が付き始めた日本だなぁ… とも思う
ほんとに、我々は 何を見てきたのだろうか
(やっぱり、12歳だったか ← これも ガセらしい…
別解釈だった… 腹立つ!)

jarinkochie
jarinkochieさんのコメント
2022年10月31日

日本人12歳説については色々、解釈がなされているようなのでちゃんと調べ直してみたいと思っています

jarinkochie