劇場公開日 2017年1月7日

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アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男のレビュー・感想・評価

全38件中、1~20件目を表示

4.0華はないが執念がある。鬼の検事局長の魂に魅せられる一作

2017年1月30日
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鑑賞方法:映画館

このところアイヒマンがらみの映画が数多く発表される中、戦後ドイツの混乱期を生きた鬼の検事局長の執念を描いたドラマとして実に見応えがある。彼ときたら、パッと見た感じだと刑事ドラマの脇役くらいが無難で、『イレイザー・ヘッド』のような逆立ち髪。決して華はなく、観ている我々も「まさか彼が主人公とは・・・」と不安になるが、いざ自殺疑惑から復帰してからは目の色が変わっているのを感じる。何が彼をここまで突き動かすのか。ナチス親衛隊の生き残りも残存する当時のドイツの政情は一体どのようなものだったのか。検事局長はTV出演で若者たちへ向けて自分の信念を語り、同性愛者として悩む部下(彼の存在感も素晴らしい)にも親身になってアドバイスを与える。無骨なキャラだが少しずつあらわになるその個性、人間性に、すっかりと魅了されずにいられない。あの時代の雰囲気を伝える美術や、訪れる国ごとに巧みに色調を変えた絵作りも見事。

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牛津厚信

4.0ささやかな功績と、大きな勝利

2024年2月8日
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鑑賞方法:DVD/BD
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つとみ

4.0信念に従って生きたドイツの検事長フリッツ・バウアーの姿ばカッコ良い

2023年12月18日
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鑑賞方法:VOD

怖い

知的

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Kazu Ann

1.5政治的に複雑に入り組んだ戦犯処理問題。

2022年8月12日
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鑑賞方法:VOD

笑える

知的

難しい

内容は、WW2後のホロコーストによるユダヤ人虐殺に最も関わったとされる政治犯アイヒマンを探しドイツで裁こうとする検事長フリッツ・バウアーとその愛弟子検事の話。好きな言葉は『私は信じる。過去の真実を知っても克服出来る。』1961年記録映画で述べられた本人の肉声。ユダヤ人として事実に向き合う事の大切さを訴えた希望的観測にも似た発言。好きな場面は冒頭の浴槽で自殺未遂と間違われそうになった時、同じ司法機関内で権力争いがあり圧力を掛け合いドイツ労働党時代と変わらず内部闘争に止む事がない所が闇深いなと感じました。バウアーもあれだけ咳き込むのにフラグでなく平気なミスリードには驚きでした。国際問題と国内問題が累積して複雑に絡み合った悪者探しは人類の生贄の歴史で防ぎようはないかもしれませんが過去と向き合う大切さはよくわかります。しかしこの映画は、やっぱり『検事長フリッツ・バウアー』で良かった様に感じました。敵は身内にありで呪われてしまった様相が、違った見方が出来ました。話が浮気と同性愛🏳️‍🌈が絡んでいて何とも面白い終わりで驚きました。これも時代性を取り入れた結果なんですね。

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コバヤシマル

3.0モサドの存在は物心ついた頃から知っていた。親父が教えてくれた。この...

2022年8月12日
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鑑賞方法:VOD

モサドの存在は物心ついた頃から知っていた。親父が教えてくれた。このアイヒマンの事も、その時教えてくれたと記憶する。兎に角『イスラエルは怖い国だ』って言っていた。ユダヤ人が迫害を受けた(ホロコーストにあった)と言う事実よりも前に、親父は教えてくれた。今考えて、なぜなんだろうと思う。たぶん、親父はユダヤ陰謀論を信じていたのかもしれない。
親父は約10年前に地獄へ落ちたが『ユダヤ陰謀論』は今でも残っている。さて、信用できるのか?そうであるものと、そうでないものがあると僕は思う。つまり、一方に陰謀論があれば、その逆にも陰謀があるからだと思う。
なんでも、簡単に信用しては駄目だと思う。特に今はフェイクニュースなるものがある。ネットとかね。
さて、この映画は?分からないし、どちらでも良いと思う。このフリッツ・バウアーなる検事の努力を今更称賛することでもあるまい。まぁ、面白いけどね。日本にはアイヒマンの様な奴はいないのだろうか?

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マサシ

4.0【”現代ドイツを過去と向き合わせるために・・”ホロコーストの中心的役割を担ったアドルフ・アイヒマン逮捕のために、孤高のドイツの検事が行った事。】

2021年8月8日
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鑑賞方法:映画館、VOD

怖い

知的

難しい

ー アドルフ・アイヒマン逮捕は、近代歴史でしか知らなかったが、イスラエルのモサドが執念で逮捕し、処刑したと思っていた・・。ー

◆感想
 ・怖い映画である。
 アイヒマン逮捕に執念を燃やすドイツ・ヘッセン州検察庁のバウアー検事長(ブルクハルト・クラウスナー)と只一人、彼の捜索に協力する若き検事アンガーマン(ロナルド・ツァフェルト)をあの手、この手で妨害してくる、元ナチス親衛隊だった連邦局長やクライトラー上級検事の姿。
 ー アイヒマン逮捕により、自らが過去に犯した罪を問われるのが、恐ろしいのである。1960年当時、ナチス残党が東西ドイツの要職に多数存在していた事が分かる。ー

 ・執念で、アイヒマンがブエノスアイレスにいる事を突き止め、バウアー検事長がモサドの高官イサーと会うシーン。”もう一つの証拠が欲しい・・。”
 ー アイヒマンは、ブエノスアイレスでのインタビューで、抜け抜けと”私は、搬出係だっただけだ・・”と述べている。ー

 ・TVの討論会で、ドイツの若者達と、意見を交わすバウアー検事長。”真に民主的国家を作りたい。そのためには、若者の力が必要だ”
 ー 翌日の反響。花束が届いたり、激励の言葉もある中、ハーケンクロイツのマークのある布に包まれた弾丸。ー

 ・漸く、アイヒマンは捕獲されるが、バウアー検事長が望んだ、ドイツでの裁判ではなくイスラエルでの裁判を受ける。旧ナチス残党の企みにより。
 更に、アンガーマンはハニートラップに引っ掛かり、自ら自首する。
 ー 意気揚々と現れた元ナチス親衛隊だったクライトラー上級検事の握手を拒否し、言い放った言葉。ー

<全編に流れる印象的な、哀調を帯びたジャズの音色がサスペンスフルなタッチで描かれるアイヒマン逮捕の真実の物語を彩っている。
 アイヒマン処刑後、”ドイツ国内で過去をキチンと清算すべき”と言う気風が起こり、フランクフルト・アウシュビッツ裁判で、ドイツ人自身の手により、戦後安穏と暮らしていた元親衛隊員達は、次々と裁かれていったのである・・。
 バウアー検事長の功績は、大きかったのである。>

<2017年1月頃  京都シネマにて鑑賞>

<2021年8月8日 別媒体にて再鑑賞>

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NOBU

4.0くやしさ。どんなにか悔しかったか。

2021年5月16日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

こんな人が入り国。素晴らしい。ドイツは、こんな積み重ねで過去と向き合うことができたのか。

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昔から映画好き

3.5自分の中の正義に対する執念

2021年5月8日
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鑑賞方法:VOD

アドルフ・アイヒマンをドイツで裁くこと、そしてそれをきっかけにドイツ国内の要職に就いているナチス戦犯の告発に執念を燃やす検事長フリッツ・バウアーの話。

善い行いを貫こうとする人の前に幾度となく政治や権力は立ちはだかってきただろう。その悔しさを思うと胸が締め付けられる。映画を観ているだけでも胸くクソだったのだから、当事者たちの悔しさや苦しみは想像を絶する。

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nico00

2.5タイトルなし

2020年9月27日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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KEI

5.0検事長かっこいい

2020年8月20日
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主人公のバウアー検事長は美形でも何でもない、腹の出たおじさんなんだけど、アイヒマン逮捕への執念でだんだんかっこよく思えてくるから不思議。この映画で初めてフリッツ・バウアーを知った。アイヒマン捜査網を徐々に絞り込んでいく様子がスリリングで引き込まれた。
・50年代だからか喫煙シーンがやたらと多い。
・サブの筋として、50年代ドイツの同性愛事情が描かれる。切ない。

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Orca

4.0ドイツもか…

2020年6月6日
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鑑賞方法:VOD

ちょっと前に裏切りのサーカスを見たので、比べるとストーリーや展開が分かりやすくて見やすかった。戦後なのに何故ナチスが畏れるの?と思ったら、まだまだ政府内部に関係者が力を持ってたりしてた。裏切りのサーカスではロンドンでも内部の敵がいて、あードイツもかーと思ったけど、権力の集まるところは、政府はもちろんそれ以外でもそれにしがみついたり利用したりは、まぁあるよなーとげんなり。
最後のあの人の行動こそ、国とは一人一人が何をするか、誇るべき善行とは何かを示していた。
自分の信じる正義を貫く力をくれる一本。

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mtmt

4.0フリッツ・バウアーの物語

2020年5月10日
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カメレオン

3.5こういうジャンル好きです

2019年9月2日
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総じて好きなジャンルでした。

特に驚きの展開はありませんでしたが、歴史ものとしていい映画だったかなと思います。配役もいいですね。

各個人が善いことを行っていくしかない、というワードはいい言葉だなと感じました。

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asa89

3.5人は決して暴政に屈服してはならない

2019年8月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

面白かった。実話を元に地味ながら丁寧な作り。
ドイツは戦争の過去と向き合ってきたイメージがあったが、それは検事長フリッツ・バウアーのような人物がいたからこそなのだとわかる。彼を邪魔だと思う勢力は外にも中にもおり、それと闘ってきたことがどれほど危険で困難なことであったであろうか。

「人は決して暴政に屈服してはならない」
この信念を貫き通せる人間がどれだけいるだろう。今の日本の状況を考えると決して他人事ではないという思いを強く持った。

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散歩男

1.019019

2019年6月1日
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鑑賞方法:VOD

実話なので盛り上がらない。
尻切れとんぼ。

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たかたかたか

4.0史実として見る価値あり。

2019年6月1日
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戦後のドイツで、ナチスの残党が潜伏して力を持っていたこと、
それに立ち向かっていくドイツ人がいたこと。
ドイツの中でのホロコーストの考え方や風化してしまわないように戦っていくことなど、
今まで知らなかったことばかりだった。
合わせてハンナアーレントを見ると、その先のアイヒマンがわかる

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七星 亜李

4.0西ドイツ的1950年代

2019年5月31日
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鑑賞方法:映画館
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だいず

3.0 連邦捜査局にもナチの残党がいる。インターポールは政治犯を追わない...

2018年10月19日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

興奮

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kossy

4.0人間味ある生活から 漏れる「秘密」

2018年10月12日
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戦後のドイツの雰囲気が(再ナチ化!)よく判る
敗戦国(ドイツ、イタリア、日本)の 混乱の仕方が 各々違うのが、興味深い
復興優先になるのは 致し方ないが…

日本は、戦犯が区分けされ 処罰されたと思うのだが、ドイツでは ナチ残党が 各部門にあんなに 蔓延っていたなんて…
(そういえば「愛の嵐」も そんな映画だった)

国家を持たない、ユダヤ人が生き残りの為 知恵を絞ることが、また 世界で嫌われるという悪循環…
とはいえ、やり過ぎドイツは許されるものではない

ユダヤ人検事長が アイヒマン発見に尽力し、アウシュビッツ裁判を行い、ドイツという国を 白日のもとに晒したことは、将来のドイツの為にも重要であった
健康には留意しない人物であったが、頭と心の中は きちんと整理された知的な人物、であったことが 判る(モサドが 非協力的だったことは、意外!)

ドイツにも ゲイが居るんだな、と (当たり前のことを)思う… 悪法の被害者になり、気の毒である
娘が、アイヒマンの息子と付き合ってしまったら…
密告してしまう 亡命ユダヤ人の父は、仰天ものだったろう!

人間が 人間味ある生活を求める限り、秘密は漏れてしまうのだ

反対に 戦後のどさくさに紛れ、曖昧に済ませてきた日常や報道、政治、官僚機構の中に 魑魅魍魎が潜んで居たことに、やっと気が付き始めた日本だなぁ… とも思う
ほんとに、我々は 何を見てきたのだろうか
(やっぱり、12歳だったか ← これも ガセらしい…
別解釈だった… 腹立つ!)

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jarinkochie

3.5バウアー検事官の実話

2018年4月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

アイヒマンは、ほとんど出てこない。
フリッツ・バウアー検事官の実話に基づくヒューマン映画。

内容地味なんだけど、実話だと思えば真剣に観れる。

同性愛に対して実刑とか、知らなかった事実も知れて勉強になる。

楽しみながら観るというよりは、1960年頃のドイツ情勢やバウアー検事官について知る事のできる勉強になる映画かな。

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Ren