「静かな良作」アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 ke_yoさんの映画レビュー(感想・評価)
静かな良作
フリッツ・バウアーなる人を初めて知った。
彼が私生活を犠牲にしてまで追わなければ、アイヒマンは野放しにされていたという恐ろしい事実。
偽名を使って平凡な毎日を送る大量虐殺指示者。
ホロコースト関連の作品をここのところ立て続けに観ているが…基本的にどの作品も、淡々と史実を大切に描いた作品ばかり。それ以外にないのだと思う。
作中出てくるインタビューの答え、罪悪感もなしに一体アイヒマンという男は何者なのか…
そしてこの作品で知ったフリッツ・バウアーという人物、益々この過去の過ちを掘り下げてみたくなった。
ただ、深淵を覗くときには、深淵に覗かれないようにしなければと思うが。
評価が分かれてしまうのは仕方ないが、私は静かな良作だと感じた。
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