「クラウスナーの演技に魅了」アイヒマンを追え! ナチスがもっとも畏れた男 突貫小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
クラウスナーの演技に魅了
クラウスナーの映画は何作か拝見させてもらった。今回のフリッツ・バウアーは、鬼気迫る演技であったと思われる。実際、バウアーがどんな人物であったかは判らない。しかし、クラウスナーがバウアーを演じることでどんな人物であるか何となく彼の芝居(仕草)でおおよそ察しがつく…かな。とにかく、葉巻と煙草の煙でむせかえるような作品であった。題名のとおり「アイヒマン」の逃亡先を追い続ける作品であるが、バウアーの周りには敵か味方か判らない人物近づいてくる。かなりストレスを抱えているバウアー自身が手にした情報を、自分で漏らしているようで少し残念な人物である。アンガーマンの靴下を自分で履いちゃう所がお茶目。誰が敵か味方がわからない所が、ハラハラさせられた。アイヒマンを追いながらもあまりにも虚しい幕引き。
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