ぼくと駄菓子のいえのレビュー・感想・評価
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継承して欲しい日本文化...駄菓子屋さん
私は援助職をしていますが、当時は今ほど情報がなく、この仕事にたどり着く前に思い描いていたのは、「駄菓子屋」のようなコミュニティでした。つまり、子どもたちと“縦”でも“横”でもない、“斜め”の関係になれたら...という思いがありました。
映画に登場するおばちゃんや、その娘さんたちとの関わりは、かなり“縦”に近い“斜め”ではありましたが、愛情に満ちていて...家に居場所がなかった子どもたちがこの場所に通えたのは、まさに幸運だったと思います。大阪らしい笑いやツッコミのある、温かいコミュニティの雰囲気も、東京の私から見ればなんだか羨ましい気持ちになりました。
この駄菓子屋だけでなく、こうした素敵な文化そのものが、日本中にもっと継承されてほしい...そんな思いが湧きました。子ども食堂も似たようなコミュニティではありますが、親の同意なしに気軽に立ち寄れる場所かというと、やや敷居が高い印象があります(もちろん、運営のスタイルにもよると思いますが)。
欲を言えば、宅配便の仕事に就いた男の子が、どうやって立ち直っていったのか、もう少し描いてほしかったです。
静かな余韻が残る、良い作品でした。
正直期待していなかったが、これはなかなかの良作。これ程までに子ども...
子どもの優しさが溢れていた
初監督作品映画みたいだがちゃんとできている。被写体の気持ちや、周りの人間模様が面白い。笑えるじゃなくて、感動できる。
意地張る子ども、問題を抱えた子どもと様々だが、みんな駄菓子屋の明美さんに甘えている。やはり普通の子どもと変わらないのだなと思える。 ただ、こういった現状であることには変わらず、地域の人や大人が子どもを助けていかなければならないとも思った。
なかなか見ないタイプの映画だが、面白かったので良かった。
おすすめです。
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