KUBO クボ 二本の弦の秘密のレビュー・感想・評価
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誰にも奪えぬものこそが一番の力
人形アニメと言うと随分昔の「くるみ割り人形」を思い出してしまう世代なので、
タドタドしいけど、その感じが愛おしいみたいな世界を想像して観に行ったら
いや〜失礼しました!!
CGアニメと見紛う滑らかな動きとダイナミックな背景、画面構成、
見ごたえ十分!!
エンドロールでは制作の現場の様子も観せてくれてるので
慌てて席を立たずにしっかり観てね!
闇の世界の表現がNHKの人形劇の辻村ジュサブローさんテイストで
おどろおどろしくも心惹かれる感じがああ、堪らない〜
もちろん内容も、子供向けだからって単純なものではなく結構なずっしり感。
特に始めの方の心を病んでるっぽい母と
クボが食事をするシーンは胸が張り裂けそうです。
でも、それを補って余り有る元気な時の母とクボとの愛情深い日々。
それこそがこの物語の肝!!
ラスボスを跳ね返す力が、誰にでもあって絶対に誰にも奪えぬもの。
これがどんな武器よりも強いんだな〜
ふと、自分の人生を思い起こして、ジワっと涙〜〜。
あと、他の方も色々書いているように日本表現のここが違うとか、
ここがおかしいとか挙げ足取りをする人がいるみたいだけど
それを言うなら
「魔女宅」のいかにもヨーロッパ的なパン屋さんの奥さんが
なんで「おそのさん」なんだよ!!
モデルとなったらしき国や街の人は何にも文句言ってないでしょ!
実話の完全再現と言うならともかく、
ファンタジーにそんな枝葉のことで突っ込むなんて、
それこそ、日本人的には「お前ら野暮天」!!
逆にそこを楽しむくらいの気持ちで物語に身を委ねてください。
有名な浮世絵からインスパイアーされた場面も多数あるので
あんまり浮世絵なんか観たこと無い人は、
ザッと有名どころの浮世絵を検索してから観るともっと楽しめますよ。
妖怪の浮世絵とかも忘れずにね(笑)
それと、
シャーリーズ・セロンのアフレコが聴きたくて字幕版を観たけど
クワガタがいかにもピエール瀧さんにぴったりなキャラで
字幕版なのに瀧さんの声が聞こえてきそうだった!
吹き替え版も観たくなりました。
★もう一度観るなら?時間があれば映画館で観たい!
CGも良く出来てる
『コララインとボタンの魔女』の、スタジオライカ制作のストップモーションアニメ。
『コラライン』が凄く良かったので、期待して観に行ったけど、ストーリーにイマイチ深みが無い…
ちょっと子供向けに感じました…
日本を舞台にした作品にしては、あまり違和感は無かったけど、やっぱし中国と韓国が入っちゃってたかなぁ~
それにしても、このストップモーションアニメは良く出来てたけど、背景は良く出来てるCG。
どこまでがストップモーションアニメで、どこまでがCGなのかがわからない。
もはやストップモーションアニメではなく、フルCGアニメを作った方が良いような気もしないでもないけど、『それを言っちゃあ、おしまいよ』
瞬きするなら今のうち!鑑賞するなら劇場でやってる、今のうち!
すごく良かった。感動しました。
ここまで作り手の情熱と愛情が滲み出している映画はそうそうない。
暖かみのある、凄くいい映画でした。
言ってしまえばベタなストーリーも、変に考えずに観られるし、だからこそ映像の美しさや作り手側が伝えたかったメッセージ性がしっかりと浮き彫りにされている。
登場するキャラクター達も個性的で、想像を絶する超アクションシーンも最高。
闇の姉妹最高です。ほんと、ただの悪役なんだが印象強いわーと思ってたらラストで「ああなるほど、、、」と彼女達にも少し同情してしまう所が出たりして、、。
日本的な美しさ、しっかりとしたストーリーテリングとメッセージ性、そして何より、作り手側から日本文化やキャラクター達へ注ぎ込まれている愛情!好感しかないです。
日本文化の表現が云々って意見は本当に野暮です。
あんなに美しい精霊流しの画、日本映画でもなかなか見れませんよ?
もう一回、劇場で観たいな、、。
このポテンシャルは単なる文化の間違い探しで終わってしまうにはもったいない
この作品のテーマは未完成であった物語の決着をどうつけるか?(心に)空いた穴をどう塞ぐのか?にあると思う。
不完全であること、儚いこと、命には終わりがあること、監督はわびさびの心とインタビューで答えているが、亡くなった両親を二本の三味線の糸(本作では弦)に見立て、そこに自分という一本の糸を加えて音を奏でるという、監督ならではの捉え方に感銘を受けた。
人は人を思い出に変えることで力を得る。それが物語の、心の穴を塞ぐ。どんな武器よりも強いのだ。という心震えるクライマックスになっていた。今自分が見ているのはミニチュアだというのを忘れてしまうほど引き込まれた。
日本へのラブレターと(勝手に)言っているが、多分両親に対するラブレターだと思う。こんな作品を息子からプレゼントされたら涙腺崩壊必至である。
日本の宗教感にある様々なものに命があるというような考え方、例えば人形に命を吹き込むようなストップモーションアニメでの表現が作品のテーマと見事にマッチしていた。
両親ともに仏教徒であった監督ならではで、多くのキリスト教的なハリウッド映画とは一味違う作品になっていた。
(一味違い過ぎて興行収入的にはイマイチだったそうだ。残念。)
三味線はもともと日本完全オリジナルの楽器ではないし、服装や建築や言語など、文化自体も様々な国の文化が影響し合って出来ているものなので、「日本じゃない!!!」とヒステリックに叫ぶのもいいが、そんなことより絵としてカッコ良ければ娯楽作品としては合格でしょう。例えば闇の姉妹なんかすごく怖くてカッコいいし、葛飾北斎の高波、歌川国芳の「相馬の古内裏」オマージュの巨大骸骨なんて超興奮しましたよ。
(作り手が楽しそうに作ってる映像もEDでチラ見せしてましたね)
若干中盤の展開が退屈なところもあったが、全体的には大満足!
コララインは若干ティム・バートン色が拭えなかったが、本作でライカはピクサー、ドリームワークス、イルミネーション・エンターテイメントに並ぶアニメーションスタジオになったんじゃないかと個人的に思います。
特に今年はイルミネーションの「SING/シング」と本作ライカの「KUBO/クボ」という二代最高傑作が出てしまったのでラセターが休職中のピクサーがピンチ(笑)
とにかく万人にオススメの映画です。
圧巻のストップモーションアニメ
日本を舞台にしたアニメ。
その世界観は珍しいくらいニッポンでした。マシューマコノヒー、シャーリーズ・セロン、ルーニー・マーラでなく、吹き替えで観ても十分に楽しめそうです。
ラストが圧倒的
ありがちって言えばありがちな話で、事情があって悪者に狙われるお姫様が、悪者やっつけるんだよね。そのために三つの武具が必要で、それを集めて回るっていう。
猿とクワガタに助けてもらって、「なんで猿とクワガタはいい感じなの?」と思ったら、最後になるほどねっていう事情バラシがあって。
なんか武具が簡単に集まるよねとかあって、「ん?」と思って観てるの。
でもラストが圧倒的なんだよね。そこでババーンとやられちゃうと、もう、細かなところはいいかって気になるよ。
和文化リスベクトのオリジナル世界
レビューが良く、悪いレビューの内容は逆の意味で参考になったので見てみました
和文化へのリスペクトを基礎に完全にオリジナルなファンタジー世界を構築してます
日本を基礎にしたファンタジー世界なので日本人から見ると逆にエキゾチックに感じるのが尚いい
むしろ、日本人には発想できない和の尊さを再発見出来ます
三味線にのせた語り口語、折り紙の目にも艷な舞い
冒頭の北斎リスペクトな大波のシーンは圧巻でした
ストーリーは単純明快、子供向けと評する向きもありますが、スターウォーズなどと同様の王道を独自の表現手法で構成できています
目的達成に対してあまりにテンポが良すぎるのは拍子抜けかもしれませんが、力点が素晴らしい折り紙などの描写に置かれていたので全く気になりませんでした
愛ですね
愛を感じました
ストーリーとアニメーション
まず村でのKUBOの芸が圧巻でした。
3つのものを探しに旅に出て、父母を知り敵に勝つという話かと予想してましたが、そんなゲームみたいな話ではなかった。
死すべきもの、不死のもの、許し、和解、物語、子どもを守り育てる、成長など色んなものが詰まっていました。感動しました。
最後のメーキング映像もすごい。
見応えありました。
日本人が嫉妬するべきセンス・オブ・ワンダー
他のレビューに対してのレビューをするようで、趣旨に反しているとは思うが、
という前置きをしつつ
低評価される要素として、中国的なデザインがどうのこうのという意見が散見される。
でも、ほとんどの日本人がイギリス、フランス、スペイン、他ヨーロッパ諸国の歴史考証が出来ようか?
むしろ三味線の三本の糸(三味線の於いては弦とは言わず糸というのが正しい。邦題をつける時点で日本人にも日本の知識がない)を父母子に見立てるクライマックスはこれまで何百年も三味線の音を聞いてきた日本人からは出てこなかったアイデア。
さらに剣を捨て、愛を説いて宿敵に対峙する。こんなに日本的な決着をアニメーションで外国人にやられてしまっては、もう才能に嫉妬するしかない。
そもそも、ここは日本ですとは言ってない。
なぜ、すぐわかりそうな基本的な日本さえ勉強しないの
素晴らしい映像ですが、クボって日本人にとっては苗字なのは常識だけど、名前つけてたり、ちょいちょい中国テイストがあったり、日本人らしさはなく、異国情緒をとりいれたアメリカンストーリー。ストップモーションアニメで素晴らしい情熱と努力を捧げるのに、調べればすぐわかりそうなことさえ、日本文化への理解はない。ゴジラやドラゴンボールなどもそうだが、どうしてアメリカは映画となると、魂の部分をまったく理解しないで製作しようとするのか、日本人が見てまったく感情移入できない
最新鋭のストップモーションアニメ
『コララインとボタンの魔女』を手掛けたLAIKA制作ということで
ストップモーションアニメのクオリティはさすが。
しかし、幼児向けに作ったであろう脚本にはついていけず。
終盤の強引な展開では寝てしまい、起きたらよだれまみれに・・・。
期待していただけに残念。
40点。
なんで三味線で二本弦なのか
なんでサブタイトルが二本弦なのか、三味線なら三本弦ではないのか、不思議でした。二本は、両親、最後の一本は自分自身だったんですね。剣も鎧も兜も捨て去り、思い出は強い、誰にも奪えないと弾き語り始めたクボの成長と強さが涙でした。旅の仲間も、別れが近いことが分かっている母の依り代の猿と、記憶が無くて頼りにならない父のクワガタ侍と、バラエティに富み過ぎてクボが可哀想なくらい。最後の精霊流しで行灯が鷺になっていくのが美しかったです。
幼児向け
幼児向け。セリフまわしが死ぬほど退屈。
知育映画とおもって観るのがいい。クソ面白くもないティモンとプンバァみたいなやりとりが延々と続く。登場人物が全員ふざけてるのでアクションはダルめ。
ストップモーションがウリらしいが、よく出来てるので逆にストップモーションでやる意味を感じない。例えるなら「超絶技巧で実写とみまがうようなアニメ」があったとして、「それ実写でよくね?」となるように、本作も「別に3DCGでよくね?」という気分になる。
ねむい。
人形劇?アニメ?じゃん 、アメリカ産じゃんっていう偏見が
もしかしたらあったとしても、それを軽々超えてくる作品でした。『ソング・オブ・ザ・シー』を好きな人は絶対すきになるはず。
そうじゃなくても観てほしい。
話の展開がとてもうまい(これを脚本がうまいというのかな?)。全く飽きさせない、たるまない、目が離せない。
かといって、見落としちゃいけない背景の伏線みたいな細かい小細工なんてしていなくて良い。
たしかにこれは傑作。
大好き‼️
こう言うの。
人形劇だし〰️、嫌いな人もいると思うけど、ファンタジーよ。
日本を描くとき、必ず中国か?と言うの出てくるけど、むしろ細かい所で日本を感じさせる秀作。
二本の弦の秘密、見て欲しいな〰️。
不満もあるが、圧巻のストップモーションアニメ
いつの時代かよくわからないサムライ・ニッポン。
乳飲み児の頃に、母とともに、祖父のもとから命からがら逃げ出して育った少年クボ。
三味線を音色で折り紙を自在に操る能力を持ち、大道芸で糊口をしのいでいる。
そんなある日、ふたりの刺客に見つかり、母はクボを助けるために命を落としてしまう。
クボは自らの出自と親の敵を討つために旅に出る・・・
といったところから始まる物語で、なんといっても見どころは圧巻のストップモーションアニメ。
特に素晴らしいのが前半、往来での大道芸のシーン。
たくさんの観客が見守る中で、武者やもののけの姿をした折り紙が、三味線の音色とともに縦横無尽に活躍する。
見応え充分、期待度最大。
だが、物語が進むとヴォルテージは落ち着いてしまう。
クボを従い、彼を守るふたり(といっても、サルとクワガタ武者なのだが)とのやり取りが、米国的なボケ・ツッコミのテンポなので、少々こちらのリズムを壊されてしまう感じ。
また、旅の目的のひとつに三種類の武具を揃えることがあるのだが、この趣向はあまりストーリーに(特にクライマックスに)活かされていないかも。
圧巻のストップモーションアニメであるが、背景にCG処理が施されているので、全体的に画面内の密度が高く、肩が凝ってしまう。
といくつか不満もあるのだが、昂奮しながら愉しめました。
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