「何...だと...!?」BLEACH miwanoizさんの映画レビュー(感想・評価)
何...だと...!?
I AM A HEROの佐藤信介監督ならきっと上手く実写化してくれるはず!と期待したのが間違いだったのか?
それとも脚本家の原作コミックからの台詞や場面の引用が下手だっただけか?
演出が鈍重過ぎて108分と短い映画なのに間延びして感じました。
この映画は原作コミックでいう1〜7巻の死神代行編を無理矢理108分に納めているせいで余りにも物語が断片的で要点が掴めない作品だ。
しかし実写化というのはそういった短い時間に納めなくてはならない条件下で制作されているのだから仕方がないのかもしれない...
しかしそういった場合"原作らしさ"を失わない様に出来る事とは何なのか?それは台詞なのだ原作にあった場面と台詞を粗末に扱ったり名言を減らさなければ一定の面白味は担保される筈なのだなのに
この映画にはそれがない。
原作にあったコミカルさを天丼ジョークで表現するしょうもなさ...この映画大丈夫か?
この映画虚退治を全然しない...死神代行編って虚退治がメインの話しなのに朽木白哉と阿散井恋次のあまりに必要ないオリジナル要素でただでさえ短い映画の尺がどんどん減る...
というかMIYAVIさんもうちょっと演技どうにかならんかったの?
石田雨竜が撒き餌を使い虚を大量に誘き寄せ一護と力比べをする名場面もバッサリカット
撒き餌で虚を呼び出すも白哉と恋次の邪魔が入るって場面ならあの2人が虚を片っ端から片付ける姿をちゃんと見せて"強敵だ"という事を強調して描くなりやるべき事があった筈
結局映画として何をしたかったのか分からない場面になっている。
織姫とチャドは何で登場させたのか分からないレベルで役割が無い力に覚醒する訳でもないキャラなら流石に出さない方が良かったのでは?続編を作る時にいないと困るから取り敢えず出した感が否めない
原作のグランドフィッシャー戦は涙無しには見れない名場面なのにこの映画ではただの添え物 定食についてくる漬け物だ。
何より致命的なのは肝心の虚が怖くないところだ原作であれだけ不気味に禍々しく描かれていた虚が怖くないのだ...ホラー映画の様な演出しだいでもっと恐ろしく見せられた筈それさえあれば大分面白い映画になっていた筈なのに...
そして結末のあの場面ルキアが無理矢理連れさらわれて悔しい思いで地べたを這うあの名場面をあんなくだらん結末にしやがって馬鹿か信じられない。
次の戦いに向けて覚悟を決めて物語が終わるべきなのに何笑顔でヘラヘラしてんだ?監督は原作読んでないの?