関ヶ原のレビュー・感想・評価
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なんか普通
エンタメに偏りすぎなかったのは評価できるが、勝負のあやとか心の機微とか、なにもなく残念。 美形の三成が正義を掲げるとなれば、本来自ずと西軍に肩入れするはずなのだが、あまりそうはならなかったことがこの作品のいまひとつ感を物語っている気がする。 いっぽう、家康サイドは比較的よく描けており、なるほどこんな感じで手なずけていったのかとそこは納得した。いっそ家康を主人公にしたほうが、商業的にはいざ知らず、映画の出来はよくなったんじゃないかと思った。 またセリフが速い、長い、訛りが強い、情報多い、などのため聞き取れない箇所多数。音質のいい昨今、珍しい邦画。
「わからない」でも楽しめる映画!
はじめに… ハッキリ言って、何を言っているのか良く分からないし、何が起こってるのか理解できない部分が多々ある。でも、それって我々観客の『観る力』が足りてないからであって、『分からなかった』からと言って作品が批判されるのは、とても間違っていると思う。 原田眞人監督らしい独特のセリフテンポが、本作では良くも悪くも際立っていた。 セリフを喋っている上から次のセリフを被せて、会話が成立していないようにみせたり、力関係の差を見せていたり、切迫感を出していたり、映画テンポを上げていたりしている。相乗的に勢いがある作品になっている。 一方で、セリフを被せているために、会話の顛末が理解できない部分が多々ある。それでなくても、訛りのきついセリフばかりなのに…こんな次々と被せられたら、全然、理解がついていけませんわ(笑) でもこれって、観ている私の力不足だからなんだと思う。少なくとも、司馬遼太郎の原作でも観てれば、随分と理解度が違うんだろうな〜。 例えるなら、“能”とか“古典落語”を見ているような感覚。30%ぐらいしか理解できてないけど、面白さは伝わってくる、というか。 とはいえ、私の評価は★3程度ですけどね。
最悪、時間の無駄。
スカパー録画で見始めましたが架純ちゃん登場のシーンで見るのを止めました。この映画の関係者の中に原作を読んだ人はいるのか?多分製作スタッフの中には違う違う、と思いながら仕事してた人がいたのは容易に想像がつきます。映画だから多少演出的なこともあっても良いが、処刑場でくノ一が暴れるのはあんまりです。初芽さんがくノ一とは! お口直しにTBS版を見ました。録画データは 当然消去です。島佐近 登場の前に見るのを止めて良かったです。
批評以前に「不良品」
台詞が聞き取れない。「早口」「方言」が原因と評している人もいるが、モゴモゴとしか聞こえないので、音響処理の失敗だと思う。作品としての出来を論評する以前に、これでは物理的に不良品だ。俳優の熱演やスタッフのすばらしい仕事がだいなしだ。さらに、説明不足で「この人たちは誰?」「なぜこんなことするの?」という謎が多い。原作を読んで、しっかり頭に入れてからでないと理解できない。「予習しておかないと難解」と言われた「ダ・ヴィンチ・コード」でさえ、キリスト教、ヨーロッパの文化・歴史・地理に関する一般常識があれば困らなかったのに、「関ヶ原」はひどい。申し訳ないが、「見て損した」感が残る。
超クソ大作歴史映画
加藤剛と森繁久弥版の大ファンだったので超期待していたのだが、これ程までのクソ映画によく仕上げられたものだ。 まずどの武将にも感情移入できない。 誰も輝いていない。 加藤剛が演じた石田三成の聡明で痛々しいほどの正義感、三船敏郎が演じた島左近にみる親心にも似た寛容さ、その2人が織りなす一連のやりとりが、今作ではただただダラダラと諫のセリフを述べる暗い感じのおっさんと、反抗期のガキのように会話を遮るアダルトチルドレンとの実に気持ちの悪いやりとりに変わってしまった。 また他の配役も最悪だ。 福島正則の役者誰? 加藤清正の役者誰? 大谷吉継の役者誰? 本多正信の役者誰? といった具合で、仮に無名でもいいのだが、とにかく個性が皆無。 宇喜多秀家、安国寺恵瓊、小西行長、毛利輝元あたりなどいないも同然。 関ヶ原の最も面白い部分である個性溢れる武将たちの複雑な人間関係や、個性にスポットをあてず、代わりに?くノ一やよくわからない朝鮮兵の爆破のシーンを入れてみたり、一体何がやりたかったの?という感じ。 てか、朝鮮人がこの戦で活躍してたの?てか、いたの?てか、いたとしてもそれ描く必要あんの? とにかくクソ過ぎる。 本作は歴史大作の中でもっとも内容のない、何も感じることが出来ないクソ映画として語り継がれるだろう。 いや、語り継がれることもない、なかった事にされてしまうだろう。 この監督は戦国時代の面白さをどこに感じているのか甚だ疑問である。
不親切
かなり歴史偏差値高くないと理解出来ないと思う。 早口で喋る手法は緊迫感が増して好きだけど、その分知識量と情報量、展開が増えるわけで、にわか歴史ファンには付いて行くのがやっと。 なんか知らん間に関ヶ原だぞ?なんで家康は焦ってんだ?と頭の中がてんてこ舞いだった。 石田三成の誠実さ真面目さも良かったし、家康のどっしりとした存在感も流石だった、周りの武将たちもお国言葉でキャラも立っていたけど、ちょっと難しかった。 原作に忠実に、合戦シーンも手を抜いてない壮大は理解出来た。 家康が三成を敵として、自分が天下を獲るための相手として育てた、と言うシーンがとても良かった。
期待ほどでは…
●2018年23本目(DVD鑑賞18本目) 出演者は非常に豪華。岡田准一もですが役所さんは今回も素晴らしい。個人的に有村架純が好きなのでよかったです。 肝心の内容は、難しい話があり、眠くなりましたし、そうなのかもしれませんが、あまり納得いかないラストと中途半端な気がしました。上映時間も長い。あまりオススメできません
戦国時代ファンは納得の映画!
戦国時代ファンには納得の面白さだったと思います。 大谷刑部いい味出してました。 ただ映画全編セリフが聞き取りにくい。 一瞬でもよそ見するとあっという間に置いてきぼりを食らいます。 誰でもわかるように作ってないところも、戦国時代ファンからすると、リアルな戦国時代を感じさせてくれていい演出なのですが、 おそらく予備知識がない一般層はほとんど置いてけぼりだったのではないかと。 戦闘シーンもお金をかけてる感じがしますし、素晴らしいアクション。 岡田准一さんはほんとアクションが上手。 さらりとすごいスピードで馬で駆けていきます。 しかもそれを誇張しない。アクション重視でなくあくまで濃厚な戦国の戦いを見せてくれる感じ。 個人的にはいい映画でした。しかし、一般層の人から見たら低評価をつける人もかなりいると思います。 現代ではほとんどの人が映画館に足を運ばなくなって、さらにファン層が限られる戦国時代もの映画。 赤字覚悟でもこの映画を作ってくれた制作陣は偉いと思います。 こういう戦国時代大作がこれから作る人がいなくなってしまうのは日本映画界にとって絶対に損失になるのは間違いないと思うので。 自分的には赤字覚悟でもいいチャレンジをした制作陣をほめてあげたいです。
そろそろ
最初は面白い。し、ほどほどのおもしろさ。 でも、途中から飽きる。 光と影、緩急、カメラの引きと接写等。TVよりましです。 でも映画未満。 結局、メッセージがないのかな? サムライ映画のカメラワークを踏襲しているけど、あたらしさがない。 あたらしさは、物語への見方になる。 サムライ映画はすきだ。 でも、いいかげん黒沢を超えろよ、って思う。 監督はじめすべての映画に関するひとたちにいいたい。
義に溢れている
話の前半は、石田と徳川の小競り合いだった。 後半は、関ケ原の戦いに向けての準備と開戦するという内容だった。 全体的に話すスピードが速く、地名や人の名前があったので大変だった。 ある程度知識がなかったら、難しい作品だったと思います。 石田、左近、初芽の義を貫く姿勢は感動した。 岡田さんの演技がいいです。迫力があり、官兵衛の時から、好きですが、戦国大名の誰をやっても似合ってます。 あと、黒田長政、カッコ悪すぎ。官兵衛の時の方が断然良い。
映画館で観なくて良かった。
司馬遼太郎は知っているが、原作を読んだ事が無い条件でレビュー。 台詞回しが独特なので不満が出る理由はわかる。映画館では聞きどりづらかったんだろうなと思った。 昔の時代劇映画等を観ている私にとっては理解出来る範囲であり、むしろ分かりすぎる現代他映画と一線を引いてくれたこの映画に感謝したい。 撮影は独特。むしろこちらの方が新しい試みをしているかの様。 しかし、関ヶ原の合戦に迫力が無い。赤白に分かれる運動会玉入れの様な緊迫感の無い戦いだ。 岡田准一、役所広司など人気俳優を起用しているが勧善懲悪な人物設定では無く、誰もがポジション的に中間の位置に留まらせているのには魅力に感じた。 ただ、味付けとなっている忍びの出番が多いのは如何なものか?と思ってしまう。 見終わった後、感想は「勿体ないなあ」と。 人気俳優だらけでは無く、実力重視で俳優を選定・制作してくれた方がまた違う魅力が出たかも知れない。
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