劇場公開日 2017年8月26日

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「完璧ではなくても無難にまとめ切った印象」関ヶ原 resuwisshu311さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0完璧ではなくても無難にまとめ切った印象

2023年5月19日
PCから投稿

個人的眼目点は画作りや演技の俯瞰的統率力に一目置く原田監督が戦国時代大合戦記をどう見せてくれるか。

細かいことを抜きにした総論としてはまずまず無難にまとめ切ったといったところか。
少なくとも見ていて嫌になるような大きなほころびはなかった。とはいえ戦国時代ものには明るくない素人なので玄人筋的にはいろいろ突っ込み所もありそうな気はしたが。

司馬遼太郎「関ケ原」が原作とのことなので小説がそもそも脚色された物だろうし、映画の脚本で更なる脚色が重ねられ史実と異なる部分もあるだろうから、そこら辺の判断もしようがない。

有村架純のくノ一は思いっきりぼろが出てもおかしくないミスキャストと思われたが、アクションはカメラワークと編集でどうにか誤魔化しきったね。笑

合戦場面は槍で突くのではなく叩き合う場面に失笑するも、俯瞰的統率力のある監督でも戦国大合戦はやはり相当難しかったのだろうと推察される。
※黒澤明作品でも大合戦場面に納得した記憶はない。

どの武将がどちら側につくか、小早川の裏切り程度しか知らない人間では完全掌握はできなかったし、こちらの勉強不足も痛感させられたちょっとほろ苦い映画でしたね。
岡田准一:三成と役所広司:家康の適性に関しても何も判断できないもの。苦笑

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resuwisshu311