「「わからない」でも楽しめる映画!」関ヶ原 サケビオースさんの映画レビュー(感想・評価)
「わからない」でも楽しめる映画!
はじめに…
ハッキリ言って、何を言っているのか良く分からないし、何が起こってるのか理解できない部分が多々ある。でも、それって我々観客の『観る力』が足りてないからであって、『分からなかった』からと言って作品が批判されるのは、とても間違っていると思う。
原田眞人監督らしい独特のセリフテンポが、本作では良くも悪くも際立っていた。
セリフを喋っている上から次のセリフを被せて、会話が成立していないようにみせたり、力関係の差を見せていたり、切迫感を出していたり、映画テンポを上げていたりしている。相乗的に勢いがある作品になっている。
一方で、セリフを被せているために、会話の顛末が理解できない部分が多々ある。それでなくても、訛りのきついセリフばかりなのに…こんな次々と被せられたら、全然、理解がついていけませんわ(笑)
でもこれって、観ている私の力不足だからなんだと思う。少なくとも、司馬遼太郎の原作でも観てれば、随分と理解度が違うんだろうな〜。
例えるなら、“能”とか“古典落語”を見ているような感覚。30%ぐらいしか理解できてないけど、面白さは伝わってくる、というか。
とはいえ、私の評価は★3程度ですけどね。
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