「2時間半の戦国散歩や!」関ヶ原 まろさんの映画レビュー(感想・評価)
2時間半の戦国散歩や!
映画の前にまず原作の話を。
司馬遼太郎原作の「関ヶ原」は何年か前に読みました。たしか上中下巻の大作でしたが、次が読みたくて一気に完読した記憶があります。まず自分の中にあった三成像が180度変わり、三成の正義感、誤解されやすいが人間味ある部分など、はっきり言って三成好きになります。逆に家康がとにかく嫌なやつとして描かれていてはっきり言って家康嫌いになります。。。
映像化したら面白いだろうなあ、この武将はこの俳優が演じたら、など考えたものです。
前置きが長くなりましたが、こういう予備知識ありで映画「関ヶ原」を観ました。
・・・面白かったよおおお~!?
どなたか言われていたように、確かに予備知識がないと分かりにくいところやセリフが聞き取りにくいところもありますが、原作の世界観を映像化すると、そうそう、こんな感じだろうなと感心しながら観ました。
合戦シーンはその場にいるような臨場感ですし、当時の泥臭い戦いの様子をリアルに感じられました。
仮に予備知識がなくても、戦国の世の雰囲気、合戦の雰囲気、三成と家康の駆け引きなど、楽しめる要素は結構あるのでは。歴史好きなら見て損はないと思います。
もともと短い映画の時間に落とし込むのは難しいのだとは思いますが、そんな中にあってオリジナルキャラが結構登場して、しかもわりとと時間をそこに割いている(特に忍者関係)のが若干残念だったかなと。映画の興行的にはしょうがないんでしょうかね?
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