「自分が死ぬ時はどうなんだろう?とかすごく考えた。孤独死はダメなのかな?」家族はつらいよ2 Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
自分が死ぬ時はどうなんだろう?とかすごく考えた。孤独死はダメなのかな?
『東京家族』から始まったシリーズの3作目で、『家族はつらいよ』の続編。
前作のラストがよくないと書いたけれど、こうやって続いていくことを考えたらあれでよかったのかもしれない。
内容的には、ところどころで笑を入れて観客を楽しませながら、社会問題や、現代の家族の問題をいろいろ入れて考えさせるところが素晴らしい。
最初は平田周造役の橋爪さんに感情移入していて、蒼井さんみたいな嫁がいたらいいな、とか免許がなくなったらたいへんだとか考えていたけれど、丸田吟平役の小林さんが登場してからは小林さんに感情移入した。
演出もそんな感じの流れになっていた。
そうすると自分が死ぬ時どうなんだろう?とかすごく考えた。
よく世間では孤独死はダメだというけれど、死ぬ時は一人なんだし、逆に周りに人がいるとかえってうざいような気がしなくもないので、個人的には別にかまわないような気がする。
実際に死ぬとなったらすごく怖くなるのかもしれないけれど、今のところたいしていい思いもしてしないし、これからもないような気がするので、死ぬこと自体はあまり怖くないけれど、それに付随する諸々が怖い。
できれば人に迷惑をかけないよう、恥をかかないよう(死んでしまうのだからどうでもいいような気もするが・・・?)にはしたい。
けれどもいつ死ぬかわからないしどうやって死ぬのかもわからないので、ある程度迷惑かけるのはお互い様という気がする。
この映画の丸田の死に方は、すごく唐突でかわいそうみたいな演出にはなっているけれども、別にかわいそうだとは思わなかった。
痛かったり苦しんだりしてもいないようだし、ある意味理想的な死に方でうらやましいくらいだった。
でも、孤独死はしかたないとしても、なんでもかんでも自己責任で、結果的に孤独死に追い込まれて、遺体の引き取りてもいないような社会システムや考え方はよくないと思う。