映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのレビュー・感想・評価
全119件中、81~100件目を表示
ゆっくりとしずかに流れる美しい映画
孤独と不安がにじみ出ていた
現代の詩から生まれた物語
1つずつのセリフが、すばらしい
タイトル、すぐ覚えられないけど
最高密度の青色
かっこいい言葉だ。
キャラクター一人一人が光ってる。
かっこいいわけではないけど、光ってる。
ちょっと曇ったキラキラ青春映画に観えた。
美香の言葉がトゲトゲしいけど、優しい。
自主制作のような斬新さがある画。
東京の暗な部分を、力まず描いている。
そこんところが、重くない。
そう、精神的に重くない作品!
パンフレットは買った?
最初は850円高っ!
って思ったけど、商品が来たら納得。
分厚いの。
しかも、中身も濃厚。
デザインも素晴らしい。
東京!
最高密度の青色、の意味を考える。
観る人それぞれの解釈ができる映画だ。それは原作が詩集なのだから当然だろう。台詞も、どこか詩の朗読のようでもあるし。
原作、最果タヒ。その名でピンときた。最果ては、一(地平線)。その下に、タヒ。つまり、死。だからなのか、言葉のむこうには「死」の影がひそむ。そうなるとたいてい、映画の雰囲気は暗く、湿っぽくなるものだ。たしかに、でてくる人間はほぼ現状の生活を惰性で生きている人たちだった。上昇志向もないし、反骨心をエネルギーにしてもがいているわけでもない。
だけどこの映画はどうも様子が違っていた。
みな、諦めてはいるのだけど、ヤサグレていないのだ。底辺の暮らしの中で、それを人のせいにしていない。だから、小さな幸せさえも嬉しいのだ。
石橋演じる美香には、ややそんなヤサグレ傾向(母の自殺を恨んでいたり、自分はいい女だと意識してる風)が残るが、シンジに触発されるように、自分に正直に生きることの気安さを感じていく。
美香と知り合ったシンジも、不安を感じることがなくなっていく。
お互いがお互いのおかげで心が解放されていく姿が清々しかった。
観終わった後、タイトルの意味を考えた。
そうか、漆黒の夜空はけして、単色の黒ではないんだよな、と。
青の色が幾重にも幾重にも折り重なっている色だ。一番濃い青。
なるほど、人が溢れる都会も、そうか。人はだれも、大きな社会のなかではちっぽけな存在。つまり薄い色でしかない。
だけどその一人一人が集まって、社会が出来上がっているのだな。
石井裕也、第三章
新宿で観るよりは渋谷で観た方がよかったか
それでもピカデリーの環境は良くて贅沢な時間
渋谷と新宿の移動経路はおかしな部分がたくさん。
川・水のシーンが多かったのが意外。川はなくもないけどイメージ無かった。
青臭くもなくすれてもなく詩的。
ストリートミュージシャンのTokyoSkyが効いてる
野嵜好美さん地味ながら記憶に残る人
好きなシーンや気になることがたくさん。
カラオケ、道端のこいぬ、美香の故郷で自転車の二人乗り…
もう一度、みたいシーンの数々。
コンビニちゃんはどんな子だったのか、フィリピンの作業員はあの後、どうなるのか、などなと、登場人物が気になってしょうがない。
見終わった後も心に残る佳作です。
普通に生きている若者を普通に応援したくなる。そんな映画。
普通に生きている若者を普通に応援したくなる。そんな映画。
Movixあまがさきで映画「夜空はいつでも最高密度の青色だ」を見た。
石橋静河は石橋凌と原田美枝子の娘。
「夜空はいつでも最高密度の青色だ」で初主演。
この顔はファンケルのTVCMで見たことがある。
看護師をしながら夜はガールズバーで働く役どころ。
池松壮亮、松田龍平、田中哲司は工事現場できつい日雇いの仕事をしている。
それぞれの年収は200万円あるかないかくらい。
仕事のせいで身体を悪くしたり、
場合によっては命を落すこともある。
池松壮亮と石橋静河はガールズバーで出会い、
しだいにお互いが心を惹かれて行く。
そのうち、
石橋静河は実家の父と妹に池松壮亮を紹介するまでになっていく。
故郷を離れ東京で生きている若者の日常を淡々と描く。
登場人物に悪い人はひとりも出てこない。
毎日を普通に生きている登場人物たちを応援したくなる。
上映時間は108分。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
優しい映画だった
監督の手腕が冴えわたった作品
配役が素晴らしかった
全119件中、81~100件目を表示