映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのレビュー・感想・評価
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生きる意味
生きていくのに理由とか意味とかいらない。
死ぬだけの勇気が有れば生きる力は必ずわいてくる。
アパートの部屋の片隅のサボテンでさえいつの間にかひっそりと花を咲かせることができるように。
いつどんな時でも幸せは自分で見つけるものだ。
縁があれば出会いがあるし、一緒にいたい自分の気持ちにも気付いていく。
震災 地震 放射能 テロリズム…etc 若い彼・彼女達にとっては、...
震災 地震 放射能 テロリズム…etc
若い彼・彼女達にとっては、生活を脅かす事柄は枚挙にいとまがない。
少しずつ都会にのみ込まれて行く自分。それによって増幅されて行く不安な日々。
その姿は都会を彷徨い、震えながらも必死に生きる仔犬の様に描く。
映画はそんな若者達を陰で支えるかの様に、「大丈夫だよ!」と、慈しむ想いに溢れていた。
今は不安感を感じていても、いつの日にか壁は乗り越えられるモノ。それまで ガンバレ!
これは社会の底辺で必死に生きる人達への賛歌。
(2017年7月5日 テアトル新宿)
素直な恋愛
恋愛なんて元カレと元カノがいる二人が性懲りもなくくっついたりまた別れたりしてる。そうなんだけど、それぞれトラウマもあるけど、明日生きていられるかわからない混沌とした日常の中に、心が通い会う人はきっと居る。好きなら好きと言おう。
最近上京したのもあり、人がたくさんいるぶん、孤独感は高まる大都会のリアルも描かれ、素直な恋愛が余計、綺麗に映えた、私はいい映画と思いました。
詩が原作だけあって、演出に期待しながら見たのですが、思ってたような...
詩が原作だけあって、演出に期待しながら見たのですが、思ってたような感じではなくて残念。
かと思えば、予告で流れたミイラズの主題歌が、合ってない気がするなあっと思っていたら、一番主題歌の流れるエンドロールがグッとくるという、不思議な映画でした。
石橋静河を知った
詩集を原作に映画化って無茶だろうと思って観に行ってなかったのね。でも詩は読んだりした方がいいかなと思うところあって、じゃあって感じで観に行ったの。
そしたら面白かった。これ脚本が凄いわ。池松壮亮と石橋静河が詩みたいなことばっかり言ってるから話が進まないんだけど、そこが良い。そうは言っても進んでくところが良い。
池松壮亮と石橋静河が置かれた状況がキツイんだよね。「それでも頑張れ」って話なんだけど、休みの日にミニシアターで映画観てる人は軽々にそんなこと言えねえよなって気分になってくるの。
石橋静河の表情と声が良かったな。演技もうまいと思う。ただ門脇麦とかぶるんだよね。どっちか一人いればいいかも。
スベりたおしムービー
「舟を編む」がすごく面白かったし好きな映画なので、とても同じ監督の映画と思えない。
初っ端からスベってて、こっちこそ嫌な予感したけど、最後までスベりたおしだった。
男性主要キャストは好きな俳優ばっかりで期待したけど、登場人物のキャラクターが魅力的じゃなかった。というより、一見個性的風なようで、キャラクターが描けてなくて、薄っぺらかったー。
気持ち不在でセリフだけ喋らせてる感じ。上滑りしてて、何も伝わってこなかった。
キャラクターとか物語とかじゃなくて、雰囲気を楽しめってなら、もっとセンス良く作ってくれ。
居酒屋の喧騒とか、スマホと睨めっこの都会人の描写とかとにかくダサいよ。やめてよ。学生の自主制作映画臭。
そう、とにかくダサかった!!これに尽きます。
みんな冷たくて近い
パーソナルスペースがない。みんな近くて冷たい。他人ばかり。承認する無視。私が東京で感じた感覚と、お気に入りの詩人、最果タヒWORLD が絶妙に表現されていて嬉しかった。いつでも死や不安は側に居る。
好き嫌いは分かれそうだけど。とてもいい映画
割と淡々と話しは進んで行くが、登場人物たちがとてもリアルに感じた。
東京にこういう人たちいるよなー!と思う。
池松壮亮の演技はやはり素晴らしい。
生々しいラブシーンがあるわけではなくとも、池松壮亮の色気が出ていた。
タイトルは秀逸
嫌いじゃないけど特別良くもなかったかな。つまり普通。
台詞もタイトルを超える詩的なものもなかったかと。(原作は詩集)
出てくる役者が揃いもそろって“棒読み風抑揚ない系(持味)”。主役の女の子はただ下手なのか監督からの棒読み風に従っただけなのか?ちょっとよくわからないところがありましたけど。。。
ちなみに、私の中の“棒読み風抑揚ない系(持味)役者の代表格は浅野忠信と松田龍平。
シーンの途中にパラパラアニメ風の絵になるのだけど絵になるのはまあ良しとしても犬の悲しい物語ではなくてもいいんじゃないかってゆーあのシーンの意図を監督に問いたい。
それから一応ラブストーリー?なのにラブシーンがない。これはきっとあえてなんだと思うのだけど、そこはよかったなぁ。
補足:私は浅野忠信も松田龍平も好きな役者さんです☺️
現代の若者なら誰もが共感できる部分があると思う
人によって色々感じるところがあると思うけれども、観て良かったと思う。
予告編を観ると恋愛映画と書かれてあり、確かにその通りなのだろうけれども、なんというか、もうちょっとこう、深いようでいて浅いような、難しいようであって単純なような、そんな作品。何かを得られたような感じもするし、何も得られなかったような感じもする。でも何か心に残っているような気がする。不思議な感覚。
住んでると少し違う
私も地方出身で新宿住まいです。
共感するところも、先週歩いた風景には感銘した。
でも、東京すくなくても新宿も渋谷も一面にすぎない感じ多すぎ××
ヒロインの演技が微妙なのも世界に入り込めない。
隣の老人、隣の神経質男、謎の同級生とか、、意味ないエピソードや脇役多すぎ××
二人をもっと掘り下げてほしかった。。
新宿ピカデリー
夢の街
映画館でフライヤーを見かけた瞬間、
これは絶対に観ようと思いました。
私自身、新宿の歌舞伎町や
渋谷のスクランブル交差点など
都会に憧れ、都会が好きです。
どんな人でも受け入れてくれるような街で、
ネオンがキラキラとして綺麗で、
時には暗闇に引きずり込まれそうな街で、
何も考えず、ただひたすら何の目的もなく
都会を歩くのが好きです。
映像も渋谷新宿が多く、見慣れた景色の中に、
リアルに生きる男女の姿が美しく儚く、強く、
映画を見終わった帰りの道では、
なぜか空を見上げたくなりました。
渋谷の映画館で観たのも良かったなと思います。
都会を好きになった瞬間、自殺したようなものだよ。
塗った爪の色を、きみの体の内側に探したってみつかりやしない。
夜空はいつでも最高密度の青色だ。
きみがかわいそうだと思っているきみ自身を、誰も愛さない間、きみはきっと世界を嫌いでいい。
そしてだからこそ、この星に、恋愛なんてものはない。
この詩を読んだ時、すんなり言葉が体に入ってくるようでした。
映画も、スッと入ってくるような感じで、都会で生きる生活のリアリティな映像が、とても良かったです。
何かイイことがお起こるかもしれない。
前半は東京で暮らす若者特有のどうしょうもなく出口の見つからない
暗い話が続くのかと思いきや、後半クスっと笑える展開で最後には安心した気持ちで観ていました。
世の中や自分に対する不満、恋人や家族に対する悩みは
いくつになってもつきまとうもの。
考え過ぎたり落ち込んだりとてつもない不安に襲われたり。
夢や目標も持てない淡々とした日々を悶々とやり過ごしながら
何故か自分だけが不幸であるかのように世の中に対してふて腐れていた二十代の頃を思い出されて、懐かしくてもどかしいとても感慨深い気持ちになりました。
いつしか二人の進展を見守る気持ちで観ていましたが
最後にはふとしたことで笑いを一緒に分かち合う二人の関係が
とても羨ましく思えました。
で、この二人が早く結ばれないかなーなんて勝手に想像しちゃいました。ショートヘアで化粧っけがなく無表情でたまに出るぎこちない笑顔の石橋静河さんが好きかも。
静かな時間
主人公の美香。目力と存在感があって、また楽しみな女優さんが増えた。池松壮亮はさすが、映画映えする俳優である。この2人の空気感が最高に合っていて、「今そこにいる2人」を目の前で見ているような気分だった。
ストーリーは静かに静かに、進んで行く。単調といえば単調だが、こういう映画も久しぶりだな、と心を落ち着かせて鑑賞することが出来た。夏の夜に、もう一度見返したくなる映画だと思う。
静かな夜にまた観たくなるような映画
美香を演じた石橋静河の諦念や所在なさ気な演技が良かった。もっと大根なのかと思ったけど、池松壮亮と双璧をなす仕上がりでヒロインをしっかり演じきった。池松くんはこんな役やらせたらうまいね。原案の詩は読んでいないので、予告編見たらもっと悲壮感ある映画なのかと思っていたが、都会の片隅でささやかでも優しさを分かち合える暖かさを感じた映画だった。あの絶妙に下手なストリートミュージシャンの演出は反則やわ(笑)
最高な孤独たちのラブストーリー
普通じゃない、でもこの世界にはいるような孤独な者たち。
都会で生きづらく息苦しい毎日とたまに死。
そこで出会った2人、
「俺ってへンだから」と言うと
「じゃあ、私と一緒だ」と返せる愛しさ。そこにズキューンときました。
出会ってキスしてセックスしてそんなありきたりなよくあるラブストーリーではありません、そこもよかった。
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