映画 夜空はいつでも最高密度の青色だのレビュー・感想・評価
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群衆の中の孤独
日常の中に死は溢れていて、そんな現場に立ち合ってしまったことから、孤独を意識しはじめる物語。衝撃や悲嘆から目を背けようとしても、ダメージは静かに心を侵してゆき、そらに抗うには、自分を理解してくれる誰かの存在が圧倒的に必要だ。そんな状況で出会う若い男女の、ありふれているようで不思議な恋愛物語。
若い人の大半がそうだろうが、地方から上京して仕事に就いたら、職場と自分の住処が世界の大半となる。そんな職場で誰かの死を経験してしまうと、逃げ場がなくなり、だんだんと澱が溜まっていく。そうした時に、それまでの世界と切り離された誰かを必要として、そばに居て、話しをして、心の澱を取り除いていくことが、必要なのだ。孤独バンザイ、自由だ、とか都会に出てつよがっていても、人間はそういう生き物ではないのだ。
石橋静河と池松壮亮の、木訥とした掛け合いが妙に間が良くて、いい感じでした。最初は偶然の出会いが重なり、その中で少し自分と似ているところを見つけ、やがてベターハーフと確信するようになる間合いが、自然で良かったです。
脇を松田龍平や田中哲司などが固め、キャスティングも安定。必要性は賛否両論ありそうだが、個人的には佐藤玲が出てくるくだりが、唐突に挟まれたのが良かった。
石井裕也監督っぽく、都会の孤独を題材に切り取った、秀作だと思う。
ありのまま
世の中、都会で華やかな生活を送る夢を叶えた成功者も勿論いるだろう。でも多くはこの映画の中に出てくる人たちの様に、夢があっても叶えられないか、夢が見つけられないか、毎日必死に働いてどこか満たされない思いを持ちながら暮らしている人の方がおおいと思う。
慎二も美香も普通の若者ですごく等身大。演じた池松壮亮、石橋静香が上手いのか、、、2人とも会話も表情も決して大袈裟でなく、ありのままの、どこにでもいそうな普通の若者をさりげなく演じている。
ラストのミュージシャンの広告トラックを目にした2人の表情もすごく良かった。日々の忙しない日常にひと筋の希望が見つかったような
きっといい事あるよね、がんばろうよ!て前向きになれるような、良いラストでした❗️
ざまあみやがれ、俺は生きてる
死ぬために生きてるわけでもないけど、
本気じゃないけど死にたくなる日もあるけど、
それでも今僕は生きている。
辛い事の方が多い毎日だけど、全ての人に小さくてもいいから幸せが訪れればいい。
【”死ぬまで生きるさ!” 死の香りが濃厚に漂う都会の中で、必死に生きる人々へ”生”の大切さを伝える作品。”頑張り過ぎない程度に、頑張れ!”】
ー 死の香りが濃厚に漂う映画である。
それは、
”同僚の突然の死”であったり、
”人身事故による、列車の遅延”であったり、
”独居老人の孤独死”であったり・・。-
・美香(石橋静河)は昼は看護師、夜はガールズバーで働く。諦観した風合を漂わせる女性。
ー その理由は、後半劇中で語られる。-
・慎二(池松壮亮)は東京オリンピックに向け、活況を呈する建築業界の曾孫受けの会社で日雇い労働者。
目に問題を抱えながら、トモユキ(松田龍平)、イワシタ(田中哲司)、フィリピンからお金を稼ぎに来たアンドレスら、と働く日々。
■印象的なシーン
・”ウルサイ!が口癖だったトモユキはある日、突然脳梗塞で亡くなる。手配師らしき男はお金を香典袋にも入れずに出し ”現場で死ぬな・・”。
ー 人間を、労働する道具としか見ていない、愚劣な輩である。-
・スマホを見ながら、俯いて歩く通勤する人々の姿。
・慎二が時折差し入れをしていた隣人の老人の死。死後2週間で発見される・・。
・やや年配のイワシタが腰を痛めながらも、現場をハシゴするシーン。だが、年齢的に厳しいのだろう・・。
ー 田中哲司さんが、日雇い労働者の悲哀をコミカル感も交えながら、好演している。-
・路上で、”頑張れ!”と言うフレーズが何度も出てくる歌をうたう女性のストリートミュージシャン。美香は慎二に”あの人、売れないよ・・”と呟く。
だが・・・。
ー ラストに近いあるシーンで彼女のギターを抱える大きな絵が描かれたトラックが美香と慎二の前を走り抜けるシーン。二人の驚きと、嬉しそうな表情。ー
・正社員のアンドレスがある日、会社を辞めると言った後の言葉。
”ここは、人間が働く場所じゃない・・”
・慎二が美香を夜、自転車の荷台に乗せて走るシーン。彼が美香に掛ける言葉。
・美香が慎二と暮らすことを決意した後に話す言葉。
”募金しよう・・。”
”朝はおはよう、と言おう。”
”ご飯を食べる時は頂きますと言おう、そういう事だよね・・。”
<辛い日々が続くけれど、信念を共有した慎二と美香の前には”新しい世界”が広がっている・・。
雇用問題の過酷な現状を絡ませながら、大都会で暮らす人々へのエールを感じさせる作品である。>
■蛇足
・今作で、キネマ旬報の新人女優賞を取った石橋さんは、当時”石井裕也監督さんからは毎日叱られて、共演の池松壮亮さんは常に隣で”大丈夫だ。負けるな”と言って下さいました・・。”とコメントしていた。
この映画を作った人たちも皆、頑張っていたのだ・・。
路上ミュージシャンの野嵜好美。ガンバレー
『ジャーマン+雨』(2006)で主役を務めた野嵜好美。かなり痛い役柄でリコーダーを吹いていたというイメージしか残ってないのですが、今作では所々路上でエレキギターで歌っているという風変わりなストリート・ミュージシャンだった。彼女だけを切り取ってしまえば、そのままスピンオフの映画も作れそうな強烈な印象を与えてくれた。
TVで放映されたわけでもないのに、タイトルに“映画”とついているのが不思議だと思いつつも、ストーリーそのものも人生観、死生観を感じさせる詩的な映像表現になっていた。こうして、生きることの辛さ。また、死への恐怖を描き、田中哲司が仕事を頑張りすぎたために死んでしまうんじゃないかと思っていたが、彼の立場としては全く逆の生きる様を演じていた。
都会で孤独に過ごす者にとっては多分田舎人にはわからない共感があるのだと思うし、夢を求めて田舎を飛び出した割には、結局夢が何なのかもわからないほどにただ生きている姿。テレビも無さそうだったし、新聞をとっているわけでもない。ネットのニュースに依存しながらも、知らないことだらけの世の中。知らないことがあるから怯え、そして笑う。左目が見えない慎二にとっては逆に幸運?いや、だからこそ何かを追及したくなるに違いない・・・
“愛”という言葉には血の匂いがすると美香は言う。元カレもそうだし、世の中の嘘や欺瞞がみなそう映る。そして、“捨てられる”という意味をも曲解し、捨て犬のアニメーションが痛く映し出される。一方、慎二には身近な人が死んでいく現実を見てさらに鬱屈していく。ただ、そんな二人が出会ったことで何かが変わるハズ!孤独死なんてしたくない。ともに生きる者がいれば、それだけ見る目が変わるんだから・・・
タイトルは非凡 内容は平凡 でも面白い
石井裕也は自主制作時代から好きな監督
池松壮亮は好きな俳優
それだけで観ようと思った
原作未読
原作は詩集
詩の方はあとで読んでみようと思う
都会的でただただかっこつけの恋愛映画かと思いきややっぱりそうではなかった
石井裕也監督だから当然
ラブストーリーだろうか・・・
石井裕也なりのラブストーリー
随所にインディーズ時代の味わいが少なからずあるから嬉しい
美香役の石橋静河って女優はよく知らない
あまり華はないし主役を張れるような玉じゃない
でも世のなか誰もが主役だというならどうでも良いことだ
あとで調べたら石橋凌原田美枝子夫妻の娘だった
すげーサラブレッド
驚いた
親の七光でも光るならいい
磨いても磨いても光らないどこの馬の骨かもわからない無能よりマシだ
1人だけケータイ見てないのでこの子が静河ってわかる
そんなにみんながみんなケータイやってないよ
いくら若いとはいえ看護師は夜に副業でガールズバーやれる仕事だろうか
それだけ楽な仕事なのかガールズバー知らんけど
よく喋る慎二(池松壮亮)とそれをうるさいとつっこむ智之(松田龍平)が面白かったのに残念だ
でもそれで美香と慎二が急速に接近する
美香が今度はよく喋る
ストリートミュージシャンうざい
だから都会嫌い
田中哲司と正名僕蔵がいい味を出していた
しょぼい岩下を田中哲司が好演
ずっと下の年下に奢ってもらうときのパーって明るくなるテンション高さ笑える
正名僕蔵が工事現場の監督ってだけで笑える
いきなり佐藤玲
無神経に年収を聞いてきて「ガビーン」
嫌な奴だ
途中でちょっとアニメなぜか
あとこれは映画comさんに要望だけど『反逆次郎の恋』と『ガール・スパークス』のレビュー書きたいから扱ってくれると嬉しいな
最高密度のラブストーリー
天才石井裕也監督は詩集まで秀逸な映像作品に仕立て上げてしまう。
1000万都市東京だからこそ様々な不器用な人間が愛おしいくらい不器用に生きている。不器用な男を演じさせたら池松壮亮はピカイチ。今や東京ラブストーリーで赤名リカ役に抜擢される石橋静河。夜はガールズバーで働くナースって確かにいるね。池松壮亮と同じ職場で働く田中哲司も松田龍平も良かった。石井組だからこそこんな良い役者使えてるんだね。リアリティのある不器用な男女の物語。夜空は最高密度の青空だ。
孤独
他人と分かりあえない不安と孤独。逃げ場所の無い辛く悲しい現実を前に、傍観者の様に冷めた目で世の中と自分自身を見ている二人。そんな二人が、徐々に心の距離を縮めていく様子にほっこりさせられる。
独特の言葉は、ちょっと理解するのは難しいけど何だか面白い。
1,200円のりぼん
現代社会で生きる中で誰しもが抱えている不安たち。それらを見てみぬふりしながらやり過ごす日々。やるせない。でも、死ぬまで生きていくしかないから。曇天の毎日に希望を見出そう。おはよう、いただきます、ありがとう、おやすみ。がんばれ。
赤い
だめだめな東京での暮らしの中で、たくさんの死と別れがあるけれど、一つの出会いがあって救われる。池松壮亮の、アップダウンする演技がよかった。闇のある役を演じる役者としては、今第一人者ではないか。
その相手の美香(石橋静河)も、慎二(池松)との出会いの中で同じように死と別れがあり、ラストは癒やされる。
脇を固める俳優陣もすばらしい。田中哲司が良いスパイスを効かせていて、印象に残った。
でも後半がなければもはや救いようのないだけの話。救いようがなさ過ぎて、ぎりぎりの線でした。これ以上しんどかったら、最後まで観なかったかも。
なお、タイトルに謳っている青色よりも、赤のほうが目立つ映像でした。
自分の居場所
周りに簡単に家族が居て、友達が居て、異性が居て、金や時間を持て余して無いなら感じるものは少ないかな。
東京をもの苦しい雰囲気の中、孤独と向き合い生きる男女の物語。
自分の位置、立場が見出せない人間は多々いる。
現状に見切りを付けられれば楽になるかも知れないが、出来ない人間だっている。
そして、生きていかなければいけない。
普段違う事をすれば、違う世界が見えてきそうだ。
半分見えれば上出来なんじゃないか?
不器用な付き合い方。
不器用な人生。
だけど自分の居場所を探している。
意外と楽しめたっす。
これ以上スレても面白くなくなるし、ドス暗い闇を見せられても困るし。
監督の映画として絶妙な人間関係の間合い。好きです。
息苦しいけど生きるのは苦しくない
面白かった。
前半は何か悪い事が起こるフリか?
と怖かったけど、
それが主人公達が抱いてる、
何か分からないけど嫌なことが起こる気がする感覚と
リンクして、主人公達を身近に感じる事が出来た。
原作がどんな詩集なのか分からないけど、
そこから東京の労働者階級と言える人にスポットを
当てて映画にしたのが凄いと思いました。
何か不穏だし何かが起こりそうだけど、
主人公達は気付いてないのかもしれないけど、
希望が転がってそうに僕は思えて、
それは池松壮亮演じる主人公が
そこまで悲観してないのか、
どこかコミカルな演技で、
コイツならきっと大丈夫と、
皆んなが羨む生活は送れないかもしれないけど、
絶対何か良い事ある、幸せは転がってると思える
キャラ造形がとても好きになりました。
ちょっと頑張ってみるか!と思える映画でした。
人によって感じ方が違う映画かもしれない
タイトルが印象的で、池松君が主演だったので、多少期待をしていたのですが、今ひとつ、心に残らず、それほど主人公に感情移入もできなかったです。2017年のキネ旬ベスト1位で高く評価されているとは…。
台詞やナレーションの言葉が意味ありげなものが多く、いろいろ考えていたら、これは「詩」が原作だったようで、後でなるほどなと思いました。
都会を好きになった瞬間
自殺したようなものだよ
塗った爪の色
キミの身体の内側に探したって
見つかりやしない
爪の色が身体に見つからない、
これは、爪の色が人工的な色だから??
後のほうで、
それにしても暗いなあ
東京には黒がないからね
という台詞もありました。
タイトルそのものが「最高密度に青色だ」だし、
原作者の詩人は「色」で何かを表現しているのかも
主人公の女の人(石橋静河)は上手かったです。不安と悩みを抱え、都会で絶望して生きているんだけど、ちょっと面倒くさい感じ(理屈っぽい、特に愛されることに関して)を、それほどオーバーにならずに自然体で演じていたような。(この人、朝ドラの『半分、青い』に出てました。ちょっとふてぶてしい感じであまりニコニコせず、年齢のわりには腰が据わった感じだなと思ってました) ただ、タバコの吸い方は板に付いていなかった。おっさんの吸い方みたいなわりには。
映画全体、暗いムードで抑揚のない感じだったけれど、最後は少し、生きる姿も見えてきて救われたかもしれません。
最高密度の恋愛映画
この作品に出逢えた事が何よりも幸せ。
っていうくらいこの作品が大好きです。
もう10回以上は見たし、セリフも言えるくらいです。
ある一定の"良い映画"の定義ってあるとは思うけど、そんな事よりも心に刺さる。
もちろん定義上でのとてもとても"良い映画"だとも思います。
人の感性は人間がいる分だけ違うと思うから、全員がこの映画を最高傑作と思う訳では無いのは当たり前なのですが、一度見てほしい。
石井裕也という監督の持つ、感性・人生観と主人公もストーリーもない詩集からインスピレーションを受けて恋愛ストーリーを紡ぎ出す力と男女が惹かれあって苦しみあって幸せを感じ合ってキスする様な描き方は決してしない演出とそんな恋愛映画に必ずあるようなシーンは全くと言って良いほど無いのに最高密度の恋愛映画を作り上げてしまう力。
そして、その監督の思いや力を全力で読み解き考え表現する最高密度の役者・池松壮亮と石橋静河。
映画や演技に対する異常なまでほどの熱い思いでぶつかる役者。この人がいなかったらこれからの邦画界どうなっただろう。
映画初主演で池松壮亮と並んで恥ずかしくない演技ができるのは何か持っている。親の英才教育なのか?これからずっと追い続ける。
作品にこれが無けりゃ料理が決まんないってくらいの最高のスパイスを与えてくれる脇役者、松田龍平・田中哲二・ポールマグサリン・三浦貴大・佐藤玲の全員が全員主役2人を際立たせてこの映画が最高密度の恋愛映画だという事の輪郭を付ける役割を果たしている。
恋愛や幸せについて誰も何も教えてもらった事なんてないのに、みんなそれを追い求めて悩んで苦しんで。そんなの辞めれば楽なのにそういう事じゃない、人生も恋愛もそんな簡単に思い通りじゃ無いんだよ。人が凡庸になるとしても恋しちゃうの。だから人生も恋愛も楽しいんだよ。
あ〜〜何も人生どうしたらいいか分かんないし苦しいけどそれで良いのかそれが人生かあって思わせてくれるのが石井裕也。
周りの人が夢中にスマホを見ている時、あなたは何を見る?周りの目なんて気にしないで大好きな人の為に街を駆け抜けられる?
原作×監督×スタッフ×キャストがそれぞれ爆発的な力を持っていて化学反応を起こしたら爆発的な映画が生まれる。1秒も無駄なシーンがない映画。
恋愛が肉欲ゲームに侵食された時代の中で
『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』(2017)
恋愛という方法が肉体の快楽ゲームと化してしまった日本を代表する東京。肉欲ゲームの他には、
空に飛行船が飛んでいても誰も気づくこともなく、誰もがスマホを眺めている路上の光景。主人公の女性は昼は看護師として、それだけでも重労働だろうに、夜は仕送りをするためにガールズバーでいやいやながら働いていた。主人公の男性のほうは、日雇いの工事現場などで重労働をしている。仲間の年輩の一人がガールズバーに行きたいと言い出して、仲間と行ったときに、仲間の一人と女性はデートに応じるまでになったが、仲間は若くして脳梗塞で死んでしまう。路上や仲間の葬儀などで主人公の男女は偶然に何度か会い、お互いが不器用だということで、いつしか、女性が男性を仕送り先の田舎まで連れていき、老いた父と女子高生の妹に紹介し、パートナーになっていくが、その経過で周囲の人達の衰えや死が挟み込まれてくる。肉欲ゲームの時代に客へのサービスとしてなのか、それが慣例化してしまったのか、ベッドシーンなど濃厚なラブシーンを入れたがる現代映画だが、この映画は、ラブホテルの中のシーンはあったりしても性交を垣間見せるシーンはない。そういう面からも、この複雑化してしまった浅はかな時代の中で、それとは違う純粋な男女関係や人間関係を模索しようという意図だろうか、だが、逆に主人公は思考の過程がくどくて難しかったりする。肉欲ゲームと化した危険性を、同時代の中で感ずるのが難しいほどになってしまっているということだろうか。貞操教育がなされていないのだから当然のごとくか。監督脚本は『舟を編む』の石井裕也で、この映画も不器用な風変りと現在では言われるような男性が主人公だったが。石井自身も女優と離婚し、別の女優と再婚したりしているが。女性主人公の石橋静河は、石橋凌と原田美枝子の娘だった。劇中に、恋愛は元カレと元カノだった人が交換して出会うことかなどと皮肉に聞こえるようなのがあったが、女性主人公を捨てて、よりを戻したいという男性役が三浦貴大だった。三浦はテレビドラマの『高嶺の花』でも同じような役柄だった。肉欲ゲームに成り下がらない男女の結びつきについてどう感じるのか。それを思い出させようとする作品かも知れない。だが、すでにこうした汚れた時代の中で意味をくみ取るのが不可能になってしまったような男女がかなりいるに違いない。そういう人たちはどういう感想を抱くのだろうか。
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