劇場公開日 2017年10月21日

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「銀魂より斉木楠雄が好き、って言う人が好き。」斉木楠雄のΨ難 まつこさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5銀魂より斉木楠雄が好き、って言う人が好き。

2017年10月23日
iPhoneアプリから投稿

面白かったし、皆が愛おしく可愛かった。ギャグアンドキュートな世界観、とても良かった!

原作も超面白いし大好き。面白い中にも妙に社会的なところとかクールなところとかアカデミックなところとか、伏線の回収が異様に上手い回とかあるからとても好きで…特に私が好きなのは、ギャグセンスと主人公斉木楠雄の徹底した作り込まれたキャラ設定が大好き。
ゆるい脇役達はどの漫画にもちょいちょい出てくるような役どころだけど、楠雄はいそうでいないような新しいクールなキャラクターで、彼がいるだけでグタグタな人達も上手く面白い方向にいくから漫画界の中でもかなり好きなキャラクター。

実写化したら、誰が演じても花男の花沢類ばりに当たり役として好感度の上がるキャラクターだと思う。普段そこまで興味はない山崎賢人だけど今までで一番私の中でグッときた。超クールで現実世界を冷めた目線で見ながら普通に生活できる常人に強い憧れを持って暮らしていて…こんな人いたら絶対好きになる、私の好きなタイプの男性像だ。B級映画に出て微妙な役をやる斎藤工に萌えるが如しの役どころだった。素晴らしい。

福田雄一監督も、一時期私の中では「大根仁か福田雄一か?」と勝手に比較してた(2人ともテンポやギャグを大事にしてる+時代の流行りをポップに取り入れる+やたらメディアに出つつ芸能人達と仲良しのイメージあるから…)けど、私は福田雄一派だな…どっちもどっちで結局面白いんだけど笑、むしろ別に比較対象でもないっちゃないんだけど、福田雄一作品の方がとても素直に心の底からワハハと笑えるしそんなに気取っていないし一人一人のキャラクターに愛着が芽生えるし監督の人物面的にも福田監督の方が良い人そう(本当に勝手な固定概念)だから…。なんだこの見解。

主題歌やオープニングも素敵だった、可愛かった。ポップな中にも切なさがあってなんかよく分かんないけど心に染みた。

ギャグ映画をギャグ目当てで観るより普通の映画を見て笑えるシーンで笑いたい私だけど、福田監督作品は素直に単純に真っ直ぐに、ギャグ目当てでギャグ目的で観に行きたくなる。

そして何と私の溺愛崇拝する稲淳が…!
まさかの楠雄と共演!楠雄が稲淳の怪談話を(妄想の中で)聞くシーンが…!
あのシーン観るために何回か観たい…。
今年はカルテットにも稲淳(声のみ)出るし、やっぱ怪談ナイトが25周年を迎える年だからかちょいちょい出る…ちょいちょい出るの嬉しい、ありがとう斉木楠雄のΨ難!

まつこ