劇場公開日 2017年5月27日

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「共感出来ると号泣必至。全ての働く人へ送る、人生賛歌。」ちょっと今から仕事やめてくる 映画コーディネーター・門倉カドさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0共感出来ると号泣必至。全ての働く人へ送る、人生賛歌。

2017年5月30日
PCから投稿

泣ける

悲しい

幸せ

【賛否両論チェック】
賛:疲弊した青年が、謎めいた主人公と出逢い、少しずつ変わっていく様子が、微笑ましくも感動的に描かれていく。青年がやがて知ることとなる、〝子を想う親心”にも、泣かされること必至。
否:展開は予定調和の範囲内で、ある程度先読みは出来てしまうので、真新しい感じはしない。

 仕事に追い立てられ、何もかも投げ出したくなった隆が、謎めいた底抜けに明るい男・山本に感化されて、次第に少しずつ変わっていく姿が、時に微笑ましく、時に涙ぐましく描かれていきます。
 そして何より感動させられるのは、
「人生は誰のためにあると思う?お前を大切に想ってる人のためや。」
というセリフです。
「自分なんか親不孝者だから・・・」
と思っていた隆が、山本に促されて知る両親の本当の親心に、思わず目頭が熱くなります。
 生きていくことがちょっと重荷になった時、心の清涼剤になるような、そんなステキな作品です。是非ご覧になってみて下さい。

映画コーディネーター・門倉カド