劇場公開日 2017年10月7日

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「鑑賞するにはエネルギーがいるな!」あゝ、荒野 前篇 M hobbyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5鑑賞するにはエネルギーがいるな!

2020年12月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

楽しい

興奮

幸せ

本作で、最優秀主演男優賞を受賞した菅田将暉くん。
鑑賞前から期待しかなかったこちら、ええ、大満足。
父が自殺して、母には捨てられ。施設では周りの子供に虐められ。高齢者相手に詐欺をしながら犯罪に手を染め、仲間に裏切られ、最終的に一文無しになって流れでボクシングを始めた新次を熱演。

新次と同じボクシングジムに入った健二は、韓国の名優。ヤン・イクチュン。本作を観る前に、韓ドラ"大丈夫、愛だ"で、その演技力に驚かされていたので、本作に出演すると分かったときにはとても嬉しかった。

案の定、新次も健二もそれぞれにすごく見入ってしまうほど興味深いキャラクターであった。
また、ジムに誘ってきた元ボクサー堀口役のユースケ・サンタマリアさんや、コーチ役のでんでんさん、その他のキャラクターも皆さん魅力的な役者さんだらけで楽しめました。

SEXシーンも菅田くん体当たりでやってます。
色白の体に筋肉がいい感じについてて、お臍の下がセクシーで♡しっかり絞ってていい体です。

菅田将暉って本当に不思議な役者さんで、グワーってテンション上がりまくって怒ってるのに、どこか繊細に見えて、惚れた女の子には真っ直ぐなピュアな男になって、アニキ(健二)と話す時は無邪気な子犬のようで。
本当に幾つの顔があるんだと、毎度毎度楽しませてくれる役者です。

イクチュンさんは、流石の演技で、弱々しくて優しすぎる感じがものすごく良かったです。吃音のある話し方もとても自然で、この優しい人がどんな風になっていくのか。後半の予告見る限り、こりゃややこしくなりそうでしたね。

映画のストーリーに関しては、自殺防止セミナーなど現代の日本で一つの問題となる自殺を盛り込んだり、それぞれの家族が問題ありすぎなだけで終わらず繋がりがあったり。ボクシングの試合シーンだけでもお腹いっぱいになるところを少しユーモアなシーンもありながら進むおかげで、あっとゆぅまに鑑賞できました。

さぁ、後半はどうなることやら。
どうか、新次も健二も幸せになってほしい。

M hobby