ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のレビュー・感想・評価
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時代に翻弄された人々が繋ぐ人間の絆
予想とは違う、想像よりもはるかに良い作品でした。
ポスタービジュアルは料理の鉄人が今にも闘いを挑みそうな仕上がりになってましたが、「天才料理人」や「絶対味覚」といったキーワードの印象にあまり引っ張られない方がよさそうです。
見る人によって物語の顔が変化する(本質的な流れに気付く)ポイントが異なる作りになっていると思います。
それに気付いた瞬間にパズルのピースがはまって、物語の意味がまるで変って来る構造。
キャスト陣も好演。満州パートの兼松さんが秀逸です。
料理の手つきも台詞回しも、個人的には一番驚きました。
現代パートの二宮さんは受けの芝居に徹していますが、ラストでこの映画をすべて収束させる主役の働きをしています。
このラストシーンのための映画と言っても良い。
やや強引な展開になっている部分もありますが、丁寧に作られている良作です。
静かに深く心動かされる
過去と現在を巧みにシームレスに繋いでいて 料理に人間ドラマ 謎解きと様々な要素があるのにもかかわらず 集中して楽しむことができる 映像も美しく料理は本格的で見ためも堪能できる
ストーリーが飛躍しそうな時にも一度ちゃんと戻してくれるので置いてけぼりにならず共感できる カメラワークも面白く飽きさせないし 俳優陣の控えめな感情表現が心地よい セリフが無いシーンなのに 心が動かされる場面がいくつもあって素直に涙が流れる。 伏線もいろいろ張られていて 何度も観て楽しめそう
アカデミー賞!
元々二宮ファンでして、二宮さんが「お料理エンターテインメント」なんて言うから気軽に見に行ったのですが、ここ数年見た中での最高の映画でした!!!
レシピの歴史と共に時代をを辿りながら現代へ、そして全てが繋がった時鳥肌が止まりませんでした。
さらに二宮さんの言葉だけでなく表情で表現される演技。圧巻でした。
一人一人が込めていた想い、主人公の心情の変化など、鑑賞後考えさせられる事が多い映画でもありました。
映画初出演である西畑くんもなかなか良かったと思います。(上からですみません)
何度見ても泣け、見れば見るほどに感想が広がっていく、とても素敵な作品だと思います。
幅広く多くの世代の方々に見ていただきたいです。
あの少しの予告だけではこの映画の良さや深さが伝わらない!と思いました(笑)
今年度のアカデミー賞も期待です(笑)
今年NO.1
77本目。
ふらっと映画館に入ったら、今年NO.1の映画に出会えた。
1皿の料理によって、人を変える事もあると思う。
西島秀俊が凄い、いい演技していた。
綾野剛が亜人見てから、好きになって、この作品でも良かった。
出てる作品は全部行こうと思う。
点と点
過去と現在の二つの物語が交差して進む物語。
一つの事柄が点となり最終的には全てが繋がって鳥肌がたつような構成でとてもジーンときた。
観る前は料理には詳しくないので難そうな感じがあったが、料理魂と人間の絆、特に『人間の絆』がこの物語の鍵になっていて料理にも人の温かさにも改めて考えさせられる時を過ごすことが出来た。
また、今回とても良かったのは配役だ。
特に西島秀俊さん宮崎あおいさんこのふたりを中心に本当にその時代にいるような迫力があった。
これから観る人は、あまり先をよんで観るよりはその場面をそのまま受け止めながら観る方がラストドカンときます。説明が下手ですね笑
感動しました!
ストーリー、キャスト、映像、音楽、どれをとっても素晴らしい映画でした!
緻密なストーリーは人間ドラマと共にミステリーの要素も見応えたっぷりで、2時間飽きずに楽しめました。
キャストの演技は皆さん本当に素晴らしい。どの人も演技力の高さを感じ、また、キャスティングもぴったり合っていたように思います。
二宮さんが、料理に向き合うストイックな瞳と、他人に心を開かない表情、戸惑いながらも徐々に人間味を見せていく充の変化を繊細に演じていて圧巻でした。
登場シーンもセリフも少ない、表情だけで物語を進めていかなければいけない難役を見事に演じ、最後のシーンで、ホロッと泣けて、温かいもので心を満たしてくれました。
何度も観たくなる作品です!
満州国
絶対音感ならぬ絶対味覚と技能は持っているけれど、料理に対する姿勢に問題のある料理人が、依頼を受けて70年前につくられたレシピを捜す話。
大葉も判らないのかよとか、何歳だよとか、そんな奴がそんな店出すかよとか、鍋振れてないよとか、その他諸々ツッコミどころは目を瞑るとして…
舌を活かして料理を再現して行くはなしかと思ったら、教えられた通りの人を訪ねて話を聞いていくストーリー。
もしかしたら…と過ぎったオチではあり現代のパートはイマイチだったけど、70年前のレシピづくりの苦悩と障壁や人の繋がりと思いやりとか、その人達の今に至る思いををみるドラマとしてはなかなか面白かった。
予想ができなかったことがよかった。
内容もよくわからずあらすじもわからないまま初日にみにいきました。
現代パートと過去パートと分けて物語を見ていました。
過去の場面に入りすぎて現代に戻るとはっとなり、現代から謎解きのストーリーだったんだって思い出す状態でそれぞれの話で切り分けていました。
ところが、目のアップの場面で二つが繋がったときの快感と感動が忘れられません。
もう一度みたい映画です、話が分かった上で観るとまた違う印象かもしれません。
本当に若い人から年寄りまでみなさんにおススメしたい久々の感動映画です。
想いが引き継がれたレシピ
ただ過去の山形さんのところだけでも
ストーリーとして入り込めてよかったのですが、
そこが現在の佐々木充と繋がった瞬間に
涙が溢れて止まりませんでした^ ^
何より宮崎あおいさんの演じる千鶴さんの想いが、
レシピに、そして現在にも残っていくところが素敵だなと思いました^ ^
改めて振り返って考えてみると、
終盤のストーリー回収の展開、
もっとじっくり味わいたいなと思いました。
ジーンと胸に染みて泣いてました
物語としては過去パートが主なのかなとも思ったが、過去パートだけだったらだだの歴史ものになってしまった映画だったろうと思います。現代パートとの融合で一人の人間の成長物語、二宮くんの目や表情の演技が上手いなぁと思いました。
過去と現代の行来も違和感なく見れました。
園長先生の死がちょっと雑だったのが、一瞬えっ、と思ったのが残念。
それを含めても見て良かったと思える映画でした。また、見たくなりました。
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