グリーンルームのレビュー・感想・評価
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純度の高いスリラー。
『ブルー・リベンジ』の監督の新作で、イェルチン最期の主演作。作品単体にとって過度の期待は迷惑だろうが、さすがに期待値を上げて観た。
結論として言えるのは、『ブルー・リベンジ』にあったジャンル物を新たな視点で描き、人間の深層を問い直す哲学性や、そこはかとないユーモアはさほど感じられない。じゃあどんな映画かというと、純粋に危機そのものを描いたバイオレンススリラーである。
「なんでこんなことに?」とか「一体どんな人間たちがこんなことを?」とか、そういう疑問は意味をなさない。とにかく狂った危険の中に放り込まれたらどうするよ?という即物的な恐怖がエキサイティングに描かれる。
『ブルー・リベンジ』とは真逆に、『グリーン・ルーム』はジャンル映画をより純化させる試みなのではないか。目指しているのは深みではなく、ドーパミンを分泌させるショックと興奮。好き嫌いが別れること間違いなしのドラッギーな映画である。
「ブルー・リベンジ」監督+故イェルチン&イモプー共演で見逃せない
ジェレミー・ソルニエ監督と言えば、世捨て人のようなサエない中年男の悲愴な復讐劇にドライなユーモアを漂わせて描いた「ブルー・リベンジ」。悲しくて痛々しいのについ笑ってしまう、独特の感情の揺さぶられ方が新鮮だった。タイトルの通り、映像の基調はブルー。
そして今作。激痛が伝わりそうなバイオレンス描写、場違いな笑い、何とも言えないやるせなさは健在で、やはり映像は題名と同じグリーン基調。作風をしっかり保ちつつ、娯楽性やポップさを加味した印象だ。
今は亡きアントン・イェルチンがバンドでギターを弾きながら歌う姿を見ると、本当に惜しいと思う。「君が生きた証」での役と重なる点も感慨深い。
さらに、イェルチンとは「フライトナイト 恐怖の夜」でも共演したイモージェン・プーツ!ネオナチ軍団と渡り合うタフな美女、華があって最高。見所がいっぱい詰まった快作です。
独りよがり
この映画に高い評価をつける人は映画をチャンと見てる人なのか首をかしげたくなる。何度見返しても事件の発端が分からない。人物が皆同じ顔つきでアンダートーンの画面で不安感を表現してるのだろうが、物語の進展、人間関係、キャラ設定、全く不明のまま終わる。こんなもの見せられた方が有料なら金返せ、無料でも時間返せと言いたくなる。自主映画のレベルであろう。
パンク!
設定はバンドマンが閉じ込められる、ネオナチなどワクワクさせられるような設定なのですがいざ見てみると余計な要素が多くて集中してみられない、興味の持続ができない、もっとシンプルに突然閉じ込められてイかれたやつらが襲ってくるみたいな設定でよかったのでは?
ライブシーン、犬なんかは良かった
この監督はブルーリベンジのときも青い車や青が目立っていたり今回は緑が印象的な色合い、色合いは素敵なんだけど。
アントン・イェルチン
マイナーなヘビメタバンドが田舎のライブハウスに招かれる。
スキンヘッドだらけの怖い観客の前で演奏を終了、楽屋に戻ってみると女性の死体があり・・・。
主役は若くして事故死したアントン・イェルチン、ちょっと怖いスリラー。
何してんねん感
物語に深みがなく、いやありそうで何もない薄ぺらさにガッカリとしか言いようがない。
一体何がしたかったのか、何をグダグダ効率の悪い事をしているのか。
振り、伏線なのかなぁとラストで何か繋がるのかもという淡い期待も期待のまま終わってしまった。
この一曲をやったがために殺される羽目に、くらい簡単で良かった気がする。
ナチパンク、ぶっ殺す!と歌ったがためにネオナチに命を狙われる話で楽しめたのになぁ。ととにかく残念だった。
犬に喰われる人間を描く猛犬系スリラー!
シチュエーション・スリラーとしては濃密な脚本の映画。
主人公達がヘタクソで魅力のないパンクバンドであることが序盤できちんと確立されてるのが何だか面白かったw
「ライブハウスに集まっていたのがネオ・ナチ集団で、殺害現場を目撃してしまったので命を狙われるハメになる」という展開は、事前に予告編を観るかジャケットであらすじを確認していないと若干わかりづらい。
ハーケンクロイツを掲げながら観光客や外国人に暴力行為を行う排他的集団とは言うが、本作のスキンヘッド集団は悪役としてはワルさが弱い?ように見えた。
心を決めたら容赦なく引き金を引くんだけど、心を決めるまでの推考が長いのかな。
個人的にバイオレンスには勢いとカオスが欲しい!!と思っているタチなので物足りなさを感じたが反面、ジワジワと迫りくる怖さがある。ドア1つ開けてみるにしても、焦りと迷い、混乱の中の果てに大失敗だったり。ややゆっくりめな物語の進行がこの映画の怖さを引き立てている。
中盤から突然襲撃・攻防に加速がかかるんだけど、仲間があっという間に減る恐怖!そして、お犬様のあまりの俊敏さ、一瞬でガブリの強さにビビる。
口径の小さなピストルなんて、イッヌの前ではオモチャなんですなあ。
ヒロインが度重なる恐怖と緊張の中でどんどん強かになっていき、躊躇なく敵を殺せるソルジャーになっていくのがカッコ良かった。見た目もクールでカワイイ。
見ててしんどい。
サバイバルスリラーの映画。ストーリー展開はいい。でも登場人物が多すぎて、理解できないことが多かった。うーん。描写もグロいし、あんまり好きな映画ではなかった。ドキドキが好きな人にはいいかもな。
痛い痛い痛い
貧乏パンクバンドの「エイントライツ」が演奏するライブ会場はネオナチのアジトだった。
殺人現場に遭遇してしまったことから始まる彼らの立てこもりを描いたバイオレンススリラー。
27歳の若さにしてこの世を去ったアントンイェルツェンを主役に迎え、敵ボスにプロフェッサーことパトリックスチュワートを中心に残忍非道な手で皆殺しを目論むネオナチ軍団vs絶対に脱出してやるんだと息巻くバンドメンバーを描く。
ネオナチだから殺そうとするの?とか教養の少なそうな疑問を持ってしまいますが笑、とりあえずネオナチコワイ。
人間を食うように調教された犬を放ったり、腕をぶった切ろうとして中途半端に残してしまったりと視覚的な痛みの表現は充分すぎるインパクト有り。
だいたい刃物系の武器ですごく痛そうだった(小学生か)
シチュエーションスリラーとしては面白いが色々と説明不足な部分があって勢いで突っ切った感が強かった。
アントンイェルツェンってベイビーフェイスの割に声が嗄れててカッコいい。
R.I.P
怖かったー! 面白かったー!!なアクションスリラーフリックでした ...
怖かったー! 面白かったー!!なアクションスリラーフリックでした
ヒーロー感が皆無なのが 怖さを増幅させてよかった
皆 パニックに打ちのめされて、
ヘタレ 狼狽 、興奮 、が綯交ぜになって
ミスの連続、絶望の波が繰り返し寄せる様にはもうバンドメンバーに同化して観入ってしまい、ひたすら怖っ!!
ステージパフォーマンスが酷すぎて
演奏シーンにはずっと 苦笑い、
あのパンクは 好きになれないな
ユーモラスな要素もありそうと思ったのは冒頭だけで、
ライブ終演以降はパニック〜恐怖のループ
曇り空〜密室〜夜と色彩も暗いまま
希望の朝は 来るの?!と ジリジリしながらシートに身を預け続けた
追悼
いわゆるシチュエーションスリラーで、でもバンドがライブハウスに閉じ込められるという設定以外は特段目新しい事はなし。
こういうときの便利キャラのワンちゃんもしっかり活躍。
似た設定の『ドントブリーズ』との決定的な違いは、出てる俳優が有名だから「こいつらはすぐ死ぬな」っていう予測がすぐついちゃうところか。
ただ、覚醒イモージェンちゃんは見所。
あと遠藤ミチロウばりの演奏シーンはまあまあ見所。
44
ユニークな要素がどんどん無くなっていく作品
グリーンルーム(楽屋)に立て籠ったバンドマンたちの攻防を描いた作品。
タイトルに引っ掻けてか、序盤は照明や森の風景などあらゆる所で緑を印象づける演出がニクいです。
ただ、中盤からは血生臭い殺しあいのせいで赤色しか印象に残らなくなってしまいます。
ここでは日常とバイオレンスさ満載の非日常を切り換えるためにも意味はあったのかなと思います。
残念だったのが‘’バンド‘’、‘’ネオナチ‘’、‘’‘グリーンルーム‘’、この作品にあった全てのユニークな要素が途中から無くなっていったことです。
最後にはただの殺しあいに発展するというありきたりな展開は意外性がありませんでした。
何より脚本にツッコミ所が多く、特に主人公たちの行動に合わせてあげてるかのようなタイミング、立ち位置での襲撃には溜め息です。ネオナチ軍の中で犬が一番有能という惨めな集団になっていました。
一番がっかりだったのは豪華俳優がいながらもキャラには魅力がないという嘆かわしいところです。
イモージェン・プーツは、人物の背景もなにもなしに突然現れた殺人鬼思考の訳のわからない女性、パトリック・スチュワートは体裁>人の命という考えの無能オーナーという残念さ。
アントン・イェルチンは、イモージェンが演じた役に喰われてる感、早い段階で戦力外になってしまうこともあってか、あまり存在感がなかったです。
終わってみれば好きになったキャラは犬使いのおっさんと犬という何ともいえない印象の残り方でした。
予告編などの前情報と「ブルーリベンジ」監督作ということから少し期待しすぎてしまった作品でした。
浅草公会堂(したまちコメディ映画祭)にて観賞
包囲モノとして特段に工夫があるわけでもなく、魅力的な人物が主人公サイドにも悪人サイドにも居るわけでも無い。
アントン・イェルチンの腕がやたら痛々しいのは印象に残る。R.I.P
アンバーが可愛いすぎる件
イモージェン・プーツさんが演じるアンバーがとにかく可愛い!前髪ぱっつんブロンドヘアーが似合いすぎ。もう絶対助かって欲しい!!って思って観てたら…あー助かって良かった。ハラハラしました。
昨年末に観たドント・ブリーズとテーマや演出が色々と被る点もあり、ドント・ブリーズを超える緊迫感や驚愕の展開は無かったものの、決してつまらなくはなくて。ツインピークスを彷彿とさせる不気味だけど美しい景色とかシーンに加えて、パンキッシュな格好良さもあって好きでした。
冒頭の場面で、アナログの良さとはまるで闘いのような臨場感だ!と、力説するバンドメンバー達がまさにそんな状況に追いやられて行くという皮肉。
最後のカットは、彼らが拘るアナログの、レコードジャケットみたいにお洒落でした。
映画館で観るのがオススメです!
nazi punks fuck off!!!
グロ痛い系ホラー心理サスペンス
途中、何度も目を覆いたくなりました。
バタバタ人が殺されます。
血は吹き出るし生々しい傷口も遠慮なくスクリーンに登場。
ホラーとしてはグロい・痛い系で、かなり怖い作品でした。
でもサスペンスとしては、ハデ系ではなく心理系。
主人公側はパンクバンド・敵側はネオナチと、設定だけ聞いたらハデ系かと思いそうですが、その設定を意識させる描写があまりありません。
何かのインタビューで監督が話していましたが、ステレオタイプのイメージではなく、それぞれ人間としての面を表現したかったらしいです。(うろ覚え)
実際パンクバンドの若者たちはファッションも髪型も普通のカジュアルだし、ネオナチもスキンヘッドでなければ何の組織かわからないかもと思いました。
最後の最後までハラハラドキドキさせられる作品なので、心理サスペンスが好きならオススメ。
ただし本当にグロいです。
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