「本当に大切なもの」サバイバルファミリー プライアさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に大切なもの
................................................................................................
突然東京で電力が使えなくなり、水や食料も高騰する。多くの会社は休業。
小日向も命の危機を感じ、妻と息子と娘と共に嫁の実家である鹿児島へ。
もちろん電車や飛行機は止まってるので、チャリで向かったのだった。
そこでアウトドア派の時任や紀香に出会ってサバイバル術を学んだり、
駄目だった息子の機転で精製水を手に入れて飲用にしたりしつつ西へ。
結局大阪も駄目だったが、岡山で畜産業の大地と出会ってしばらく滞在。
そこには井戸水も食料もあり、人手が欲しい大地は長期滞在を提案してくれたが、
鹿児島の両親が心配なこともあり、断って旅を継続。
九州でも電気は止まってたがSLが走ってて、それで無事到着。
実は停電は全世界で起きてて、2年後突然復旧して元の生活に戻った。
................................................................................................
お父さんは威張ってるだけで実は何もできない男だったよって話(場)
「だからお前は駄目なんだよ」とか息子に対して平気で言うし。
でもあまりの駄目さに息子から「何でそんなに何も出来ないんだよ」と怒鳴られ、
嫁からは「そんなことは前から分かってたことでしょ」と言われる。
でも幾多の苦難を乗り越えるうちに絆のようなものが生まれて来て、
小日向は東京に戻ってからはチャリ通勤にしたみたい。
贅沢が当たり前になってる昨今の先進国だが、一度こういう事件が起きれば、
人は絆を取り戻し本当に大切なものが何かを思い出すのかも。
そう考えさせてくれる良い映画ではあったのだが、
3点しかつけてないのは、中盤以降ちょっと都合が良すぎるため。
チャリを失い野犬に食料も奪われ終了寸前の所に急にSLが来たりとか、
死んだと思われ置いてけぼりになった小日向が家族と合流するシーンとか、
映画に偶然はつきものとは言えちょっとやり過ぎに感じたな。