「笑えるけど怖い!」サバイバルファミリー shinkatoさんの映画レビュー(感想・評価)
笑えるけど怖い!
いやー、この矢口史靖監督、素晴らしい。監督の「普通の家族」の描写はクスっていう笑いのあるところが元々大好きで、鉄壁のクオリティと言っても過言ではないと思っているが、今回はそこに停電パニックを掛け合わせ、それがまあ相性の良いこと。
笑いっていう意味でのピークは中盤、家族が西へ向かう道中に登場する時任三郎、藤原紀香ファミリーのハイソ感とそれを僻む親父のくだりがたまらん。紀香のパブリックイメージがかなり効いてて最高。
っていう感じで笑いはあるんだけど、特に序盤の作品全体を包み込む不穏な空気は無視できない。どんな大きな出来事だって日常の延長であるっていう。。
後半以降は特別な盛り上がりは無いものの、携帯を捨てる息子、ヅラを捨てる親父の成長等、ささやかながらも大きな成長にホロっとしました。
一回、こうなってしまって、今の世界の「有り難み」を再認識するのも良いかも。いやそんな破滅的なことではなく、この映画自体がそう言う気持ちにさせてくれるのは素晴らしい^_^
コメントする