幸せなひとりぼっちのレビュー・感想・評価
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日本にいそうな頑固ジジイ
変わり者の偏屈じじい。 と言われてるんだけれど、日本人の私たちから見たらどっちかというと 隣に越してきた傍若無人の親子の方が異質。 って 思いませんでしたか? 柵は開けたら閉めろ ゴミは捨てるな 通行禁止部分に車を乗り入れるな 家を片付けて 妻を思い語らいながら生きる それって全然変わり者なんかじゃないでしょう。 まあ こういう人が 子どもの声がうるさいとか公園で遊ぶなとか言い出すのであればどうかとは思うのですが。 図々しい移民の親子 に見えてしまいました。 ありがとうも言えない感じ、子どもを無理やり置いていくとか お願いしておいて文句も言う。 日本人には ちょっと感覚的に馴染めないですよ。 私なら絶縁するかもーー。 というような強引さが この頑固者の心を開くには不可欠だったというわけか。 亡くなった妻の魅力的な事。 彼女を深く愛したであろう事もうなづける。 時々挟まるくすりという笑いもまた良い。 フィンランドですらスロープはなかなか設置されなかった時代もあったのか とか LGBTQ の認知もまだまだだったんだねとか、、、 だとしても もはやいろんな事がどうでもいいくらい 映画として素晴らしい出来として仕上がっていた。
幸せな時間でした
妻に先立たれ、仕事も奪われた老人。その最後の仕事を描いた作品。 これだけ素朴なのに、これだけ素敵な物語もそうないでしょう。 全体的にすごいエスプリに富んでいて、その旅を彩った音楽も実に良いです。 主人公はこれがまた面倒臭い爺さんで、近所に住んでたら絶対嫌なタイプですね。 ですが旅の途中、様々な人々との触れ合う事で段々と解けていくその心は、観ていて何だか嬉しくなります。 それは亡き妻への言葉にも表れていて、「すぐそっちに行く」から「じきにそっちに行く」へ。 そうして今を必死に生きるの様になった彼は、とても魅力的に変わっていました。 物語のラスト、扉を閉じる所作さえも素敵。 何だかとても幸せな時間でした。
ネコチャンカワイイ
北欧版アバウトシュミットみたいなかんじかと思ったら、コミカルな部分もありつつめちゃくちゃハートウォーミングな話やった。 近所でたまに見かけるような偏屈ジイさんは最初から偏屈ジイさんだったわけではなくて、人生の中で挫折や喪失を経て、怒りを溜め込んで偏屈ジイさんになっただけ。周りに歩み寄る人が1人2人と増えて行けばきっと心を開く。という、なかなか現実世界では難しい話なのだけど、この映画の中ではあるペルシャ人女性の入居をきっかけにそれが起こっていく。北欧だとありえるのかな?日本で考えたらおとぎ話のような話だ… 終始ネコチャンカワイイのが癒される♡
人間として生まれたということ
最愛の妻に先立たれ、人との関わりを拒み、早く妻に会うことを望む主人公。 自殺を試みるもなかなかうまくいきません。 隣人と関わる中で、少しずつ気持ちが変わっていきます。 この主人公と同じように、何かをきっかけに他者との関わりを拒む方って居ると思います。 でも人間として生まれた以上、誰かと関わりながら生きていくことに喜びを感じて生活していくのだと思います。 気難しそうに見える人でも、喋ってみると面白かったり。 今の世の中は閉鎖的ですが、人との関わりは大切にしていかなければいけないなと思います。
死ぬのも簡単じゃない
ロルフラッスゴード扮する59歳のオーヴェはいい年をして文句が多い。43年勤めたのに解雇されたので首をつろうとした。しかし近所の住民がオーヴェにかまいたがって振り回される。死ぬのも簡単じゃない。亡くなった妻が恋しい。やっぱり男性は女性より先に逝かねばならないようだ。頑固だが優しい人柄で、哀愁が漂っていて染みたよ。
強固な心、ちょっとうらやましい
白黒はっきり、グレーを認めない、を貫くのは、しんどいし、なかなかできないものです。心が強くないとできないことなので、うらやましい部分があります。若造の襟首つかんですごむ度胸も。しかし、独りでできることは非常に限られていることも知って、助けを求め、助けてもらえるようにしておくことも大事と、主人公と一緒に学んだ気がしました。思えば、ご近所さんたちは、このうるさい主人公を全く無視しているわけではなかったので比較的優しい人たちでした。今の日本ではどうでしょうか?こういう老人を相手にするでしょうか? 人に歴史あり。心を開けない人には、心に深い傷や心に抱えていることがあるものだ、とあらためて気づかされました。 とはいえ、他人とのつきあいは難しくて、悩みが尽きません…。
孤独なおじいさん物には涙あり。
掘り出し物に出会いました! 奥さんに先立たれて、近所付き合いもせず早く奥さんの元へ旅立ちたいおじいさん。 しかし、隣人にいつも自殺をじゃまされて、気がつくと町内中がおじいさんと 仲良しになっていた。 いやこれ良かった良かったです~、邦題にも哀愁漂いまくりまくりです。 リメイク版はトム・ハンクス主演ですって!
不器用で頑固者の父
不器用で頑固者で嫌われ者だけど、理解してくれる人にだけ愛される父の顔が浮かびました。 私も素直になれず、パグ(チワワ)を抱いたあの女性のように接していることに気づきました。 涙が止まりません。 ソーニャがとっても素敵。 そして、頑固親父にも頑固親父に至るまでのヒストリーがあるのだと。。表面上だけをなぞらない素敵な女性になりたいなんて思いました。 オーヴェが満たされたようで、心からホッとしました。
環境次第
こんな偏屈頑固ジジイが隣人だったら 絶対関わりたくない。笑 でも、ゲイを受け入れたり 困った人を助けたり… 人を差別する事なく自己の信念を貫き その行動に正直なところが 周りが寄ってくる理由なんだな、と。 愛する妻に先立たれる…考えただけでも辛くて悲しい。日常に妻の面影を感じながら生きる様子は、リアルで切なかった。
幸せなひとりぼっち
とても感動しました 途中からはどうせ死ねないんでしょ? ほぼギャグになっていって笑えました 人を拒否して頑固に正義を貫く それでは本当に死ぬしかありません 絶対に奥さんが見守って居ますね! こんな人生の終わり方も素敵ですね。
人間は変わることができる
え、これコメディと最初に思った。花束をまけろや、犬や猫にまで暴言をはくし。。。憎まれっ子世に憚る。59歳ですでに前葉頭に問題があるのか?長年勤めていた会社を首になる。そして、首吊り自殺を試みるが、、、、窓から見える動きが気になる始末。こういうタイプの人は自殺なんてしないよ。だって、この世のことが気になりすぎるんだもの。。。なんて思いながらこの映画を観ていたが。 最愛の伴侶ソーニャを失ってしまったから、自分だけで生きていく気力をうしなってしまったんだなあと。でも、完璧主義かなんか知らないけど、持ち前の性格が曲がったことを許さないし、この地域の管理人(?)だったこともあるので、近所のことが一つ一つ気になったり、声をかけられたりして、最期のチャンスを失っている。彼は、必要とされている存在なんだよね。だから神に生かされているんだよね。 結婚する前からも、人とのコミュケーションが下手だったようにみえる。でも、一途で、人をどこかでいつも助けている。火事の時だって、線路に人が落ちた時だって、誰もが助けたくないときや、無視をしている時、スーパーマンのように彼が現れる。手先が器用でなので、口でああだこうだいうより、行動に移した方がはやいと思っているのか。 隣に引っ越して来たイランからの女性パルヴァネは、近所の人々とは違った目を持っていて、強引にオーヴェの心に入っていったり、頼んだりする。また、かれもパルヴァネに真実で強烈な言葉を浴びせかける。これによって、オーヴェの心は徐々に開いていった。 今まではオーヴェが独り言のように過去の話をしていたが、最後はパルヴァネに過去のことを話し出し、共有した。 オーヴェのソーニャ に対する愛について、たくさんの人がレビューを書いている。わたしも同意するので改めて書かない。
本当に嫌な奴なんていない
逐一いろんな人の行動に難癖をつける気難しい孤独な老人、オーヴェ。ルールを守らなければ怒鳴る、口も悪くていちいち人をイライラさせる。自暴自棄になり、何度も自殺に挑戦するが、毎回邪魔が入って失敗する。 でも、そんなオーヴェが半年前まで一緒にいた愛する妻、ソーニャとどんな人生を送ったのか。それを見ると彼がなぜこうなってしまったのかが見えて来る。 生真面目で頑固だったところは昔から変わらないが、愛する妻のために家や学校の家具類を作り直したり、一生懸命、素晴らしく生きていた過去があったのだ。 妻の死後は隣人に厳しかったオーヴェも、結局心を開いて、やっぱり良いおじいさんに戻っていく。なぜか子供達だけは、最初からオーヴェに懐いていたのを見ると、子供って純粋だから、悪い人じゃないことを直感的にわかっていたのかなー? 結局いろんな人のお世話をして、愛されて、最後はみんなに見送られて亡くなる、心温まるストーリー。 私たちは結局、お互いの一面しか知らない。でも、こうやって知っていくと、本当に嫌な人なんてなかなかいないだろうな、って思ってしまった。
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