「複雑な感情と余韻」ナラタージュ みそりんさんの映画レビュー(感想・評価)
複雑な感情と余韻
今までわかりやすく答えを教えてくれるような映画しか観て来なかった私には、衝撃的な映画でした。全ての登場人物に共感できる部分があり切なくなると同時に、共感できない部分にこそ自分にもそのような一面があるのを認識させられたような気もして、一言では言い表せない複雑な感情に陥りました。余韻がすごいとは聞いていましたが、まさかこれほどとは。溢れ出た感情をゆっくり整理し、自分なりにこの映画から受け取ったものを心の中にしまっておいて、この先ずっとときどき思い返すことになりそうです。
行定勲監督ならではの美しい映像を堪能できるのはもちろん、松本潤、有村架純、坂口健太郎の演技がそれぞれとてもすばらしい。特に、様々なことに苦悩する葉山先生を演じた松本潤には深く引き込まれるものがありました。
こんなことは初めてですが、公開終了までにもう一度観に行けたらと思うほどに、心に刺さった映画です。
コメントする