「スイーツの中、一杯の苦いコーヒーのような映画」ナラタージュ いまりあやさんの映画レビュー(感想・評価)
スイーツの中、一杯の苦いコーヒーのような映画
こんなにも恋愛の苦しさ、生々しさを描いた作品は初めて観ました。
昨今の王道キラキラスイーツ映画ブームの中でたったひとつ異色の存在となるものだと思います。忘れられない作品になりました。
「よく分からない映画だった」「つまらない」という感想も見受けられますが、それは答えをはっきりと置いた映画に慣れすぎた結果の言葉だと感じました。ナラタージュは観る側が「つまりこういう事なんじゃないか」と考える作品だと思います。
もちろん人生経験や作品への期待などで感想は変わりますが、「自分はこう思うんだけど、他の人はどう思うのかな」と友人やネットのレビューを見て、「なるほど!そういう考えもあったのか。その視点でもう一回観ると感じ方が変わるかも」という楽しみ方ができる映画です。
松本潤がオラオラではなく、ありふれた弱さのある男性を見事に演じ切っていて驚きでした。
次の休みにまた観に行きます。
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