たたら侍のレビュー・感想・評価
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カッコつけるなら、もう少し真面目にやってください。
ああ、つまらんものを観てしまった。
不安(カッコつけ映画だろうという)を抱えながら、鉄好きとしては「たたら」につられて観てみたが、予想通りのハズレだった。
若者の間違いに気づきながら、何も正そうとしない無力な老人たち。
最後、結局自らの過ちを償うことなく、おのれだけ平常に戻ってしまった、その若者。
観ててイライラし通し。こいつのせいで、村は損害を被ったんだよ。おいおい許すのか?って気分。
だいたいなんだよ、最後まで敵から攻め込まれなかったじゃん。
ラストの尼子の来襲にしても少数すぎて笑ってしまう。それにもまして、村側は火筒が揃っているはずなのに、簡単に侵入されるってどういうことだよ。
殺陣も失笑。殺そうとしている相手の胸元に剣先を当てておきながら、なぜ刺さぬ?バカか。
それと、かっこつけるならもうちょっとまともに考証してほしい。
甲本演じる、左利きの職人なんているかよ?
旗指物が示す「毛利に襲撃される蜂須賀」なんて戦あるかよ?
製作陣、ちっとは勉強してくれ。
LDH HIROさんと錦織監督からのプレゼント
錦織監督の作品は全て観賞してきています
今回はEXILEHIROさんの協力のもと映画を撮っている監督ならば誰しもが感じる
本物を撮りたいという思いがきちんと伝わる作品になったのではないでしょうか
監督と一緒に仕事すると映画に対する拘りと情熱で直ぐにファンになってしまうようで
今回の錦織組も以前の作品から出演している日本を代表する俳優さん、女優さん
前作から更なる成長を見せているEXILE劇団青柳さん
何より島根県をこれだけ愛し、島根と共に作りあげた作品です
LDHのアーティストのファンの方々にとって
なかなかとっつきにくい作品かもしれません
でもこれこそが今までのLDHでありこれからのLDHとして伝えたい事がつまった映画ではないでしょうか
世界に誇る職人技と情熱を、自分の感性を測る意味でも観賞しては?おすすめです!
本気のストレート時代劇が、カラ廻りしている
正直、時代劇というフォーマットにあまり興行的な成功の余地は少ない。そんな中で、直球勝負に挑む、LDH(代表:EXILE HIRO)の志は、野望なのか、無謀なのか。
日本に限らず、歴史物のネタ切れは顕在化。焼き直しが甚だしいのが現実だ。かといってオリジナル時代劇で、ヒットを狙うのはきらに難しい。ドラマでもNHK大河以外の時代劇は、「猫侍」くらいではないか(笑)。
そこで時代劇は、"超人ヒーロー伝説"に展開する。「るろうに剣心」(2012/2014)のような、新機軸のスペクタクルは別格中の別格だ。そのエッセンスをだいぶ参考にしている、三池崇史の「無限の住人」(2017)だが、キムタクをもってしても、あまり芳しくない。
一方で、"タイムトリップ"に逃げ込む時代劇も横行する。「戦国自衛隊」(1979/2005)や「JIN-仁-」(2009/2011)、「幕末高校生」(2014)、「信長協奏曲」(2016)、「本能寺ホテル」(2017)など・・・もう食傷ぎみだし、なぜか綾瀬はるかが多い気がする。
さて、そんな中での「たたら侍」。"何をか言わんや"である。奇抜な設定ではない、まっすぐな時代劇であるところは素晴らしいが。
本作は、出雲地方に伝承する、古来の製鉄法である、"たたら製鉄"(ふいご吹き技法)をネタにしている。鍛冶技術の継承を運命づけられた青年が、サムライに憧れる。戦国時代の変革のうねりの中で、"変化"への焦りと、"不変"であることのはざまで葛藤する姿を描いている。
一見、テーマはオリジナルっぽい。しかし、たたら村は、製鉄技術で得られる、"玉鋼(たまはがね)"が、盗賊や戦国武将に狙われている。これじゃ「七人の侍」(1954)ベースだ。
そんな黒澤映画の向こうを張って、予算の掛け方は相当である。人海戦術はないが、舞台となる"たたら村"は丸々、オープンセットである。建物の立て付けや外観の風化ぐあい。道端の草木、室内の柱や家具・道具、汚れに至るまで徹底的に手を入れている。4Kなのでぜんぶ見えてしまう。
デジタルVFX時代にフィルム収録の4Kスキャニングというのも、"本気"の現れ。収録クオリティが高いと、人工物のセットは作り物であることがバレバレになる。4K時代のセット撮影は、昔の日本映画よりシビアだ。これだけ頑張って、海外では"JAPAN STYLE"で通用したとしても、国内で、その本気は汲み取られるのだろうか。
今回は、脇役に実力派の俳優を揃えているので、演技の心配はいらない。むしろ問題は、主演の青柳翔(劇団EXILE)が喰われてしまうこと。津川雅彦の地声のでかさ、笹野高史の図々しい存在感はムダに強すぎる。
他の作品にも出演する、石井杏奈(E-Girls)の演技は個人的には好きだったりする。しかし、小林直己(EXILE、三代目J Soul Brothers)や青柳翔も含め、銀幕俳優としての、"華がない"。こういうところで、LDHの仲間意識は弱点になる。かといって「HiGH&LOW THE MOVIE」(2016)は、往年の"スターかくし芸大会"みたいだし。
ダメ押しは、村が何の脅威から狙われいるのか分からないこと。火縄銃の銃身を作るのに、"玉鋼"ほどのクオリティの鉄はいらないし。しかも取れ高は少ないし。
まるで動機が、監督の出身地の島根県の宣伝としか思えないこと。映像はきれいだ。だから、モントリオールの最優秀芸術賞は、ある意味で的確だ。
(2017/5/21 /TOHOシネマズ日本橋/シネスコ)
これが邦画の醍醐味
一度見たら、ワクワクしてドキドキして・・・面白かった、と終わる映画や、ただ面白い映画で満足している観客ばかりで溢れかえっているシネコン・・・。
このたたら侍が難しいだの、説明が足りないだのと言う人に文句は無い。素直な観客の感想としては真っ当だろう。
だがそれは・・・大河ドラマやキラキラな映画のような解りやすいモノばかり見ている観賞癖によるものかもしれない。
海外でみた映画は、ハリウッド作品のようなスッキリした裳のだけでなく、説明がない映画もたくさんある。
アフリカやアジア、南アメリカ地域の映画、北欧の映画・・・
などなど、人生を示唆する映画や、絶望的な映画だってある。
そんな映画すら見たことない日本人・・・。
国際的とは程遠い日本の未来にも思いを馳せてしまうような映画だった。
しかもシンプルな映画であり、台詞ではなく表情や間で見せる映画に仕上がっている。
行間を読む楽しさを味わえる映画ともいえる。
素人ながら・・・自称映画ファンの私。
このたたら侍は、冒頭に記した通り正に映画ファンの心をくすぐる日本映画に仕上がっていた。
しかし、このたたら侍という映画・・・これだけ映画館に行くのを迷った映画はなかった・・・。
私がEXILE系のファンではないからではない。
EXILE、AKIRA・・・といえば月9などのドラマのイメージが先行し、
EXILEHIROプロデュースといえばハイ&ローなどの過激ヤンキー映画=ファンの映画・・・という印象が頭をもたげてきてしまうからであった。
それでも、映画館に足を向けさせたものは予告の映像をみて
・・・もしかしたら、という勘が働いた。
正解。
いや、逆に映画館の大画面で見ていなかったら大袈裟ではなく一生後悔したに違いない、とさえ思える映画である。
大変申し訳ないことだがEXILE、AKIRA、ハリウッド…などのキーワードばかり
目にしていたので、勝手に=ど派手CGチャラ映画(御免)としかイメージしていなかった・・・が正直なところ。
▲▼(ここから先は内容に触れていますのでご注意ください)
だが、そういったイメージの真逆、AKIRAの殺陣と演技は、ドラマの大根(御免)とは大きく違い見事なもの。
正直、ここまで立派に武士の存在感を醸し出せる若い演者はそういないと思う。
小林直己という俳優も凄い。往年の時代劇にみる侍役者を向こうに回して当時のリアルな侍をほうふつとさせる存在感。
きけばこのお方もEXILE系だそう。
EXILEってこんなにちゃんとしてたのか!と思うことしきり・・・。
青柳翔も劇団だというが、台詞が極端に少ない中、表情で語れる数少ない
若手俳優に成長している。
勿論、脇もしっかり固められている。
奈良岡朋子、笹野高史、甲本雅裕、宮崎美子、高橋長英、津川雅彦、でんでん、山本圭、品川徹、田畑智子、中村嘉葎雄、佐野史郎、菅田俊 などのいぶし銀の演者たち・・・
に加えて、早乙女太一、音尾琢磨、石井杏奈など若手も負けていない。
何度も書いてしまうが、意外中の意外なのが、これらの映画ファンよだれもの
の俳優陣と肩を並べて、EXILE系の皆がそれらに引けを取らないどころか、堂々としたもので負けない演技をしていたことにはびっくりだった。
AKIRAの尼子の残党としての悲哀が、台詞が無くともヒシヒシと伝わって来た
小林は、侍だった。
最近大河に出ているベテラン俳優や若い俳優も軽い役者ばかりで、
とても侍や武士に見えない。時代劇はストーリーや台詞よりもその重々しさや武士道を感じさせる凛とした空気感こそ必要なもの。
大河やCGだらけの時代劇には辟易していた。
見るのが苦痛になっていたが、小林演ずる若者は往年の侍役者が演じているように凛とし秀逸だった。
EXILEの人とは思えない演技、存在感・・・。
よく考えたら、私の大好きな映画RAILWAYSの錦織監督作品だから、素直に映画館見に行けばよかったのだ。
映画は、錦織作品だった。EXILE映画というより錦織映画の時代劇版であったのだ。
もちろん、今までの錦織監督作品とはアプローチは違っていたが、
個人的には今までで一番の佳作ではないかと思った。
自然との共生、命の尊さ、宿命、といったテーマがスーッと体に沁みてくる。
少し解りやすすぎる展開に映画偏差値が高い映画ファンにはもしかしたら物足りなく感じられるかもしれない。
EXILEと共に製作してこのクオリティを創り出した監督の錦織。
支えたプロデューサーのHIROと共にに拍手を送りたい。
”生きる意味、生きる場所のある人間が一番強い”、
といった悩む者へのエールともいえるメッセージが理屈っぽくなく
伝わってくる。
「たたら侍」の評価すべき点は映像の美しさ・・・本物の画像、実写による撮影
などであることなどはもちろんなのだが、近年作られるどんな邦画にもない大きな点・・・。
それは、大スクリーンから伝わってくる”臨場感”と”迫力”。
個人的な感情や一人称で語られるアンニュイな内容は容易に表現できるが、今作のようなエンターテインメント作品で、その雰囲気を表現するのは難い・・・。CGや、カット割りでスピード感を出しているように見せることは簡単だが、生身の人間の動きだけでそれを演出するのはなかなか難しい時代。
たたら侍は黒澤明監督世代の香りを放つ映画に仕上がっている。
これが、凄い。
加えてEXILEHIROがプロデュースしたということはそのイメージさえも変えてしまうくらいのメガトン級のニュースではないか!!。
メディアが映画を作っているからなのか、大手がこのような迫力ある映画が作れなくなくなっているからなのか、やっかみなのか、何なのか・・・余りにもこの映画の中身を論じない。
マスコミもハリウッドで上映したのだの、コンビニがどうのだの
どうでも良い情報を垂れ流すのみで、一向にこの映画の真の価値を報じないのには憤ってしまう。
映画評論家も、CGだらけの漫画映画を結果的に非難することになるからだろうかと勘ぐってしまうほど触れる者はいない。
*この映画を映画評論家が評さないでどうする!?
こんな凄い映画をプロデュースする拘りがあるEXILE系のコンサートを一度見に行ってみたい、と思わせるぐらい挑戦的な映画。
この振り切れたエンターテインメント作品をEXILEが世に送り出した意味、EXILEの演技を見ればEXILEファンは誇りに思えるだろうなと思う。EXILEのチャレンジ魂や良し!である。
モントリオール世界映画祭での受賞は伊達ではなかった。
納得の一本。
映画評書いたのは初陣だが、書きたくなる稀にみる映画。
佐藤忠雄先生の評論は的を得ていた。
頑張れ!映画評論家!!映画コメンテーター!!!
キチンとした評価をすることでもっと凄い邦画が見たいものだ。
EXILEファンと思しき女の子たちが圧倒された様子で「なんかヤバい」と涙を拭っていたのが印象的だった。
邦画界に新風吹き込む勇気ある作品
昨年のモントリオール映画祭から15分カットした編集での日本公開。本来なら三部作にでもすべき盛りだくさんな内容を2時間に収めたのですから、そのヒズミは大きく、起承転結的にすんなりまとめられているとは言いがたい、課題もはらんだ映画です。
なのに、何故是が非でも高評価を出さずにいられないほどこの映画を愛してしまうのか
それは、本作で、添加物浸けになっている現代人に敢えて一切無添加のナチュラルな本物を届けようという無謀を実現したEXILE HIROさんと錦織監督の果敢な姿勢に胸打たれるから。
CGや速回しを駆使していたら、もっと単純明快なカッコいいヒーロー仕立てのストーリーにしていたら、100倍楽だったはず。エンターテイメントを追求してきたLDHがその真逆に価値を見いだし、歩んだ第一歩かなーと感じます。
息をのむほどの映像美、鉄づくりの神聖なシーン、圧巻の長回しの殺陣シーンなど、みどころはたくさんありますが、一番注目したいのが、非常に情けなくかっこ悪い、失敗だらけの主人公演じる青柳翔の生々しい本物の心の機微です。自分の内側から溢れ出て来たものしか表現しない、できない、決して器用とは言えない役者が、全身全霊で描く恐ろしく繊細な心模様をその瞳に正直に映し出していて、いちいち感動が止まらない。その青柳の目を錦織監督がふんだんにクローズアップしてくれています。
よって、課題を差し引いてもお釣りが来るほどのリッチな映画。公開前に3度見ましたが、見るたび新しい発見があり、新しい学びがあるので、もう一度見たくなってしまう。
見て、「あー面白かったー」で終わる映画ではなく、鑑賞後にじわじわと考え掘り下げて、もっと色々知りたくなる、私にとってはそんな奥行きの深ーい映画。海外在住ということもあり、日本人としての誇りを鮮明に思い起こさせてくれる「たたら侍」、メッセージ性も込めて、あらゆる面からビューティフルな映画です!!
素晴らしい。ストーリー、撮影場所、楽器、歌
無題
学生映画かと思った。経験もしくは技術がない人がロケーションに助けられて撮った映画。とにかくロケーションだけは良かったけどロケーション以外は何を取っても苦痛。映画が終わるまでの時間が苦痛で苦痛で仕方なかった。
EXILE映画だと知っていれば見なかった。知らなかった。ただ時代劇が好きだからポスターも雰囲気あったから足を運んだけど勘弁してくれ。
初っ端始まる殺陣も酷い、脇役の大根具合も酷い、テンポという概念もない。脚本は潔いくらいの御都合主義。ヒロインは18歳のE-girls。幼過ぎて妹役かと思ったわ。
衣装は良かったけどデニム生地の着物多過ぎだろ。笑わせんな。なんで時代劇撮ったの?ヤンキー映画撮れば良かったのに。刀剣女子のブームに乗ったの?刀剣女子から言わせて貰えば何がしたいのか全く分からなかったわ。
本物を見せてくれる作品
アンチ評価があるが、決して悪くない。そして美しい。
本物感が凄い良かった
きれいな映画です
伝えたい事を欲張りすぎ
学校の教材ビデオなら合格点
強さとは何か
武士に求められる剣術と相手を倒す勇気
農民として権力に屈せず技術を伝承する事
それらは違う
早乙女の殺陣のシーンが唯一まとも
普通に観れば主人公のヘタレ具合に
若干の苛立ちを覚え
終映後には心地良くないだろうね
もったいない映画
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