マグニフィセント・セブンのレビュー・感想・評価
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「集う仲間たち」の集う理由。
○作品全体
「集う仲間たち」の物語が好きだ。本作の元ネタである『七人の侍』や『荒野の七人』もそうだし、『オーシャンズ11』、ジャンルは違えど『メジャーリーグ』、映画という枠から外れても『水滸伝』とか『新選組』も好きだ。
どの作品も「集う仲間たち」は出自も違えば考え方も異なる。それでも集う理由が一つでも重なっていれば、集い、短い時間の中で共に戦う。そして終わればそれぞれの場所に散っていく。この「集う仲間たち」の美学は、本作にもあった。
本作の集う理由は「居場所」という言葉が一番近い気がする。
グッドナイト・ロビショーは名だたる狙撃手だったが、銃を持つことが怖くなり、自分のアイデンティティを見失いかけている。バスケスは大金が首にかけられ死体と一緒に過ごさなければならない、安住の地を失った異国人。
それぞれが集う場所の中心にはサム・チザム。 安息の空間を奪われた、強い復讐心を持つ男だ。その復讐心というエネルギーに、はたまたそのエネルギーを隠し持つチザムという男の眼力に吸い込まれ、男たちが集っていく。
居場所がなく散らばっていた個々の力が集うことで溢れる、台風のような局所的で猛烈なエネルギーが集う過程に、見ているこっちの目も吸い込まれるような魅力があった。
物語前半の「この集団は大逆転をやってのけるんじゃないか」という期待感の上昇値が、後半のアクションに意味を付与させ、魅力を生み出しているのだと思う。「集う仲間たち」の物語の強度が固められていく過程とも言ってもいい集う過程の描写は、本作も男たちを凛々しく描いていて魅力的だった。
それぞれ異なった光る特技を持っているが、それを使う場所を失くしてしまったり、甘んじた環境で燻っている。導火線を失った火薬のような男たちの小さな種火を見続けるような感覚。大舞台で飛躍する姿を今か今かと待ち侘びるこの前半の時間は、作品後半に爆発するカタルシスへの導火線だ。
そして物語後半。入り乱れる戦闘の中でいよいよ真価を発揮する。それぞれがそれぞれの力で躍動し、時に助け合う姿に心が奮えた。
ただ、その活躍が超人的であればあるほど男たちの終末のあっけなさが対比的に映える。ロビショーの死は特に印象に残った。かつての輝きを見せるロビショーに限界を突きつけるかのようなマシンガンの銃弾。打ちのめされるロビショーは、そのまま教会の鐘楼から落ちる。この時のカメラの距離は非常に遠い。ロビショーに特別なドラマを与えず、ただ無様に地面へ落ちていく様を映すだけだ。特別な銃の腕前を持つロビショーだが、さらに強い力に屈する時は一瞬で、そこに美しさはない。それでも、このカメラとロビショーのあっけなさが生み出す「集う仲間たちの美学」はここにある。腕利きの狙撃手・ロビショーが活きる居場所を手に入れ、散っていく…「集う仲間たち」とともにある宿命。それを克明にする演出でもあった。
ボーグとの決戦を通して感じた集う理由は、「居場所」というよりも「死に場所」だったのだろうと思った。最後の灯火を魅せられる場を探し求めて集ったのだろうと。
そう考えると生き残ったチザムたちが行く道が途方もない世界のように感じる。何もない荒野にそれぞれの「死に場所」を探さなければいけないのだから。
死の残酷さと共に生の残酷さも内包するラスト。褐色の世界が饒舌に演出していた。
〇その他
7人それぞれの物語がすべて描かれていたかといわれると、首を傾げる。主役級であるファラデーは「博打」というキーワードがファラデーのラストに結びついてはいるけれど、なぜそこに集ったのか、という部分が見えづらい。ハーベストもインディアンという記号化から逃れられておらず、長老に「生きる居場所はここではない」と言われやってきた、という過去にしか触れられていない。
ここが「集う仲間たち」の物語の難しいところだと思う。すべてを描くには時間がどうしても足りない。ただ、描き切られたときの物語の重厚さは格別だと思う。
ストーリーは七人の侍に沿ってるので文句なしに面白い
大好きな七人の侍が原案だと知り鑑賞。ストーリーは七人の侍に沿ってるので文句なしに面白かった。最後の対決は刀から銃になっても迫力ある。ガトリング砲が出てきた時の絶望感ぱない。
勘兵衛ポジのデンゼルワシントンはとにかく渋い。カリスマ性もあるし彼になら力を貸したくなる気持ち分かる。
ビリーはクールでかっこいい。普段は無口なのにイーサンホークの前ではお喋りになるのが可愛いね。唯一のアジア人ってのも親近感湧く。
今作の元ネタの荒野の七人は見たことないので今度見てみよう。
全く新しい、崇高な多様性セブン
Amazon Prime Videoで鑑賞(吹替)。
間違い無く「荒野の七人」のリメイクだが、普通のリメイクじゃなくて、全く新しいオリジナル作品の感じで楽しめた。
キャラが立ちまくっている7人のガンマンの面子(民族の壁を越えて集結している)をはじめ、彼らを集めるのが女性と云うことも含め、現代の風潮に即した翻案が巧みだ。
多様性溢れるメンバーが繰り広げるクライマックスの壮絶な銃撃戦に、手に汗握って見入ってしまう。様様な想いを胸に、街を襲う極悪野郎どもに挑む姿はまさに崇高だった。
文頭にて、全く新しい作品の感じで楽しめたと述べたが、根底には「七人の侍」と「荒野の七人」のスピリットが色濃く継承されていた。新しい試みの中に、蔑ろにしてはいけないエッセンスを反映させているのが素晴らしいと思う。だからこそ最後に「荒野の七人」のスコアが流れてテンションが上がった。
散り際の美学
エンドロールの、あのおなじみのテーマ音楽。
なぜか映画が終わっているのに、胸が躍る演出で、ワクワクしました。
『スーパーマン THE MOVIE』を見終わって映画館を後にする時に似ているかな。
何といっても、クライマックスのガトリングガンにやられるシークエンスが秀逸。クリス・プラットの命がけの突撃には、胸が熱くなります。それでいて、決して湿っぽくならないあたりが、彼の持ち味というか、魅力なのでしょう。
途中、展開が停滞して眠くなったりもしましたが、終盤の畳みかけにおマケして星4つというところでしょうか。
人出杉
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西部劇の時代の権力者が、とある村を土地ごと奪おうとする。
そのために平気で住民を脅したうえに数人殺した。
村の女性は偶然見かけた賞金稼ぎデンゼルに用心棒の依頼をかける。
デンゼルは他に6人集めて、みな命を捨てる覚悟で用心棒となる。
村人達は戦闘経験ゼロだったが、戦い方なども教えて行く。
そして村を奪還、やがて敵のボスが大群で襲来するがみんなで撃破。
7人中4人が死亡したがデンゼルは無事。
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劇場で見た。でも珍しく途中寝たわ(場)
七人の侍も荒野の七人も確か見たが、こんな感じやっけか。
多分毎回感じたんやと思うが、7人は多いわ。誰が誰か分からん。
敵方や村人もいるから、ホンマに誰が誰なのやら。
それに色んな人の心情を浅く描く感じになってあんまり感情移入できん。
登場人物が少なくて、主人公の心情をとことん描く映画のがいい。
あといかんせん展開が遅い。西洋の時代劇って大体そう感じるが。
階級闘争が描かれていない
ガトリング砲は最初に使え!って思うけどね。
飛び道具としての武器による戦いはカットをいくらでも入れられるので、余り緊迫感が無い。それは
『荒野の七人』の頃からそう思って見ていたが、やはり、アクションは殺陣による刀さばきの素晴らしさだと思う。どっちにしても本当に殺し合いをしている訳では無いのだら、銃を撃つ姿とホルダーに収める姿がかっこいいだけである。
それはともかく、この映画の『七人の侍』からのDNAが途絶えている部分は、階級闘争である。七人の侍はもとより、荒野の七人もメキシコの農民が搾取されるのを七人のガンマンが助けると言った話だった。しかし、この話は七人揃って、悪い奴から村を守るだけの話だ。ただの復讐劇になっている。
また、この悪役は教会を焼き討ちにする。つまり、彼がキリスト教徒でないと言っているようなもの。だから、異教徒に対する差別に繋がる。イスラム、ユダヤの人々に対する差別に繋がる。
追記 『マグニフィセント』とは直訳で『偉大なる』とか『壮大な』だそうたが、色々な人種や立場の者を使っているが、キャラが被っている。また、善人にも悪人にもネイティブアメリカンがいて、善悪が混沌として、命をかけて何かと戦う悲壮感が全く見受けられない。もっとも、出鱈目な話だから、どう表現してもよいが。人種、宗教、階級への差別を屈伏せずに戦うって内容の方が良いと感じたが。前作2作にはそれがあった。
つまり、これでは昔からの西部劇でも変わり無く、寧ろ、悪者も善人も同じ顔をしているので、凄くわかりにくくなってしまっている。これでは悪者はインディアンの方がマシになってしまう。
悪魔の銃をつぶす
当時、映画館で観ました。
デンゼル・ワシントン演じるサムがかっこいいのは言わずもがな。
クリス・プラットのファラデーもいい味出してましたね。
ガトリングガンを潰すところとか。
イーサン・ホーク演じるグッドナイトは、一旦最終決戦前に離脱しますが、やはり戻ってきて戦ってましたね。
イ・ビョンホンのビリーとのコンビ、良かったと思います。
ジャック、バスケス、レッド・ハーベストのそれぞれの武器を使ってのアクションもみごたえありました。
エマを演じたヘイリー・ベネットですが、私にとって彼女を知るきっかけになった映画でした。
悪役のバーソロミューは、確かサムの家族の仇でしたよね❓
最後のエマはナイスアシストでした。
映画館で観れて良かったです。
リメイクのリメイクでここまでのクオリティとは・・・!
「七人の侍」のリメイクである「荒野の7人」がリメイクされた今回の映画。
まず、テーマ曲が荒野の七人と変わらないことは大変うれしかったし興奮した。
個人的な経験としては、あまりリメイク版に良かった試しがないが、この映画の満足度は非常に高かった。
というのも、主演のデンゼル・ワシントンはじめ、7人のガンマンの銃さばきが見事で、アクションとして完全に魅せられた・・・。うわー、かっけえええ!というのが心の中の感想。
おそらく、デンゼル・ワシントンがユル・ブリンナー、クリス・プラットがスティーブ・マクイーンの立場なんだと思うけど、全体的に完全にキャラクターは被せず、インディアンやアジア系のガンマンを交えてオリジナリティがあるところは、非常に新鮮さを感じた。生き残る者もオリジナリティがあり、誰がどう生き残るのか全く読めず楽しさは2倍。クリス・プラット死んじゃうのか・・・。ほんとに読めず。
いいところはそのまま表現され、現代の映画のクオリティで改善できる点はしっかり改善された、最高の映画。
あの銃さばきや活きな生きざまを観に、また何度でも見返したい。
泥臭いオーシャンズみたい
俳優陣が豪華。誰も死ななかったらシリーズ物としても作れそうな感じ。女子が好きそう。
クリス・プラットはいつもと同じくお調子者で良い役。
イーサン・ホークが渋い。相棒も良かった。
本格的な戦闘シーンが始まる前に、どのキャラが生きるか死ぬかの予想をしてみたが見事にほぼ当たった。
イーサン・ホークは劇中で言っていた通り、悲惨な死に方だった。クリプラはかっこ良い死に方。熊さんみたいな人もめっちゃかっこ良い死に方だった。
キャラに対して特に愛着が湧いたわけではなかったから泣けはしなかった。
今作は黒澤明の『七人の侍』(1954)を西部劇としてリメイクした『荒野の七人』(1960)のリメイク作品らしい。
それなら日本人も出て欲しかった、、。
白人、黒人、ネイティブ・アメリカン、アジア人、メキシコ人、アフリカ人、女性など多様な人種が違和感なく集まっていた。今風。
原作では設定の変更は不必要だけどね
可愛そうなメキシコの農民を助けると言う荒野の七人では現代では通用しないのでリーダーが黒人(デンゼル・ワシントンかっこいい)、白人、メキシコ人、東洋人、インデアンと配慮した陣容で敵にもちゃんとインデアンがいる。巨大開発企業の横暴に立ち向かうという筋は今風で面白い。ダイナマイトバンバン、ガトリング銃バンバンと派手になった。また、敵に対する仕掛けを作るところは原作の七人の侍に近い。ただし、主人公が個人的な恨みが助ける動機になっているところは他の6人が名誉だけのために戦っているのでちょっとね。日本で原作をリメイク(黒澤明は絶対認めないだろうけど)しても現在向けに何の設定の変更も必要ないところは元映画の練りに練られたすごさを感じる。こんな設定面白くないはずがないだろうという原作だ。
苦手意識のある西部劇でも楽しめた、観やすい作品でした。
街を暴力で乗っ取ろうとする資産家に対抗して集められた、7人のガンマンの物語。
「7人の侍」をリメイクした「荒野の7人」。その「荒野の7人」のリメイク作品です。
「7人の侍」は鑑賞済み。「荒野の7人」は未鑑賞です。
正直言って、西部劇は苦手な分野なのですが、流石に元ネタを知っているので見やすく感じました。
俳優陣の魅力はたっぷりです。個人的にお気に入りのデンゼル・ワシントンは勿論、この映画ではイーサン・ホークとヘンリー・ベネットが特に魅力的でした。
引き金を引けずに戸惑い、引き金を引くことに恐怖するイーサン・ホーク。
男どもを鼓舞して戦い、それでも目の前の敵に茫然自失するヘンリー・ベネット。二人とも素晴らしい演技でした。
クライマックスを含めて、ガンファイトは迫力十分で、とても楽しめる西部劇でした。
ただ、どうしても「7人の侍」と比べてしまうと、浅さを感じてしまいます。
戦乱が終わり、死に場所を探していた侍たち。だから彼等は「コメ」だけで死地に赴いた。
それと比較して、この映画の7人は何を求めて戦ったのでしょうか?なまじ色々な人種、色々な境遇の人間を集めているので、分かり難さを感じます。
逆に、ラストで語られた主人公の動機には納得感がありません。ラスボスへの復讐譚は構いませんが、それを隠して仲間を集めてしまっては、彼の求めに応じて死地に赴いた6人は何だったのでしょうか?
アメリカと日本では、文化というか死生観が違うので仕方がないのかもしれませんが、少し釈然としない思いです。
その他、クライマックスでは敵味方入り乱れてしまい、少し分かり難さを感じたのも難点です。
同じく、クライマックスでは、イーサン・ホークの使い方が勿体ないと感じました。「ガトリング砲だ!」と叫びながら戻ってきても、結局直ぐに乱射されていて・・・ガトリング砲を潰す為にイーサンホークが戻って来た・・・なら、もっと劇的に感じられたように思います。
そして最後に、イ・ビョンホンの扱い。東洋人ということもあってか、色物扱いになっていて個人的には納得感がありません。「普通のガンマン」と言う設定には出来なかったのでしょうか?また、なまじナイフ使いにするなら、真田広之を起用して日本刀を持たせて欲しかった。「七人の侍」のリメイクだけに残念に感じました。(ただ、当時のアメリカには日本人は殆ど入植していなかったので、そこ迄は難しかったかもしれません。中国人は、「苦力」として奴隷同然のように連れて来られていたようですけど)
熱さと哀しさが同居する、古き良きウェスタンの精神を継承した少年心をくすぐる一本!
非道な実業家に支配された村を取り戻すべく結集した、七人の用心棒の戦いを描くウェスタン映画。
監督/製作総指揮は『エンド・オブ・ホワイトハウス』『イコライザー』のアントワーン・フークア。
七人の用心棒のリーダー、サム・チザムを演じるのは『トレーニング デイ』『イコライザー』でもアントワン・フークワ監督とタッグを組んだ、レジェンド俳優デンゼル・ワシントン。
七人の用心棒の1人、ギャンブラーのジョシュ・ファラデーを演じるのは『ガーディンズ・オブ・ギャラクシー』『ジュラシック・ワールド』のクリス・プラット。
七人の用心棒の1人、元南軍の兵隊である賞金稼ぎのグッドナイト・ロビショーを演じるのは『ビフォア』三部作や『ガタカ』のイーサン・ホーク。
七人の用心棒の1人、アジア系ガンマンのビリー・ロックスを演じるのは『G.I.ジョー』シリーズや『ターミネーター:新起動/ジェニシス』のイ・ビョンホン。
悪党に支配された村の住人エマ・カレンを演じるのは、『イコライザー』『パパが遺した物語』のヘイリー・ベネット。
エマの夫マシュー・カレンを演じたのは『TIME/タイム』『ナイスガイズ!』のマット・ボマー。
黒澤明の『七人の侍』(1954)を西部劇としてリメイクした『荒野の七人』(1960)のリメイク作品。ややこしいですねー。
恥ずかしながら『七人の侍』をまともに観たことはないのですが、『荒野の七人』は鑑賞済です。
西部劇というジャンルが力を失って久しい昨今の映画界において、このようなエンタメに徹したウェスタン映画を作ってくれたことに感謝!
南北戦争後のアメリカという、政治的、宗教的、人種的に非常に揺らいでいた時代を舞台にしている映画は得てして重くなったり暗くなったりしがちですが、この作品はカラッとした作風かつ話のスジが単純明快でわかりやすい。
人種差別や陰鬱な暴力も描かれるが、それほど前面に押し出されているわけではないので、娯楽映画を観る時と同じくらい軽い気持ちをもって鑑賞することが出来ます。
冷徹な資本家から村を守る為に集められた七人のはぐれもの。
デンゼル・ワシントンを中心に、クリス・プラット、イーサン・ホーク、イ・ビョンホン等の豪華スターが共演!
ユル・ブリンナーやスティーブ・マックイーンといったスター達に勝るとも劣らない名演を披露してくれます。
個人的にクリス・プラットのファンなので、彼の活躍を観ることができただけでも満足なのですが、一番カッコ良かったのはイ・ビョンホン!オリジナル版のジェームズ・コバーンが大好きだったので、今作でもナイフ使いが活躍してくれて嬉しいかぎり!
そしてデンゼル・ワシントンのヤバイ奴オーラが凄い😅かすり傷すら負わないというとんでもない強さを発揮します。
アクション面は文句なし、キャラクターもカッコ良い奴らが揃っていて満足なのですが、ドラマの描き込みはイマイチだった。
まず七人の仲間を集めるという前半が退屈。
そしてそれぞれのキャラクターが何故デンゼル・ワシントンの仲間に加わったのかがわかりづらい。
特に弓使いのインディアン、レッドが加入した理由なんて全くわからない、というか理由が無い…😅
チームとして結束していく過程ももっと描き込んでほしかった。
あまりチームとして仲が良いように見えなかったのはもったいないと感じてしまいました。
デンゼル・ワシントンは私怨のために村人に力を貸していた、というオリジナルからの変更点も個人的にはイマイチ。
オリジナル版でのユル・ブリンナーのような、個人の恨みとかそういう事を超越した仕事人としてのガンマンという方がスマートでカッコ良いと思うんだけどなー。
事程左様に、欠点もありますが基本的には難しいことを考えずにワクワクしながら観ることが出来る古き良きウェスタン映画という感じで大好きです。
クライマックスの敵の大軍との対決では、「みんな生き残ってくれ!」と願いながら鑑賞する程度には映画に没入して楽しんでしまいました!✨
白人系の役者で構成されていたオリジナル版とは違い、今作は白人(クリス・プラットは被差別民であるアイルランド人という役どころ)だけでなく、アフリカ系、アジア系、メキシコ人、ネイティブ・アメリカンといった人種混合チームとなっており、さらに村人には頼りになる女性キャラクターがいる。
今日の映画界の流れを反映しているかのようなチーム編成には現代的な政治的妥当性を感じます。
古き良きエンタメに現代的な改変を加えた、気持ちの良い活劇作品!
エンディングでの、オリジナルのテーマ曲が流れるところでテンション無茶苦茶上がります!このテーマ曲はやっぱりサイコーだ!♪😆
骨太な本物の西部劇!
映画館含めもう何回見ているだろうか。そして、何回見ても面白い!
まずは、デンゼル・ワシントン、クリス・プラット筆頭にメインの出演者たちのガンアクションや銃扱いの所作がいちいちカッコいい!ピストル、ライフル、ショットガン、全部カッコいい!ホルスターに手をかける所作、射撃、連射、弾抜き全部カッコいい!個人的にはバスケス役のマヌエル・ガルシアがいちばんカッコよかったです。メインの7人もそれぞれ個性的。性格やバックグラウンド、戦い方が違っていて、キャラクターが立っていましたね。
ストーリー展開も、復讐を決意し、仲間集めて村に戻り、駐在員を一掃し、ボーグの反撃に向けて戦闘準備とサクサクスピーディーに進んで行くのがいいですね。そんな中で、7人の中にも絆が生まれていくのもまた良かったです。
そして、クライマックスのローズ・クリーク村vsボーグ団の決戦。最初こそ7人の活躍で優勢に進めていたものの、人数で勝るボーグ団の攻勢、ガトリングガンの破壊力で徐々に追い詰められていく展開に手に汗握りました。そこからは感動のシーンの連続!トラウマを乗り越え颯爽と戻ってきて敵を一掃するロビショー、死に際してどこか満足げに息絶えたジャック、捨て身で悪魔の銃を潰す決意したファラデー、ロビショーとビリーが追い詰められながらも一緒に戦えるのを喜んでいるに戦姿、そして、ファラデーの道を開くために自ら犠牲にして援護するシーン、何度も何度も目頭が熱くなりました。
最後に、チザムが自分の恨みのためにボーグと戦っていたのことにちょっと複雑なきもちでしたが、西部劇をリアルに感じさせるセットや小道具、キャストの方々の動作、セリフなど、こだわり抜いた骨太な本物の西部劇でした!
まあ、普通に面白かった! オリジナルの七人系は知らずに鑑賞 七人が...
まあ、普通に面白かった!
オリジナルの七人系は知らずに鑑賞
七人が揃って敵をあっという間に片付けるシーンや最後の決戦でのシーンなどはアクションのキレが素晴らしく、特にデンゼル・ワシントンの圧倒的な格好良さ!
命がけでダイナマイトしにいった彼もグッドだし、グッドナイトが戻ってくるのは分かっていたけど良い!
といつつもそれぞれの持ち味がもう少し生かされて欲しいような気もするし、アクションももう少し色々欲しくなったかな?
全体としては悪くないけど、もう一回観たい!みたいな感じにはならなかった
とにかくデンゼル・ワシントンは格好良い
他の人のレビューから
悪党のオープニングの悪っぷりは確かに良かった
あと七人生き残るか全員死ぬか、一人は死ぬかと思いきや、過半数死亡というのもビックリ
あと、見た目が割と似てる方が多くて時々誰か分からん笑
今だからこそ観たかった映画
特殊効果やCG全盛の今だからこそ、火薬がズド~ン、派手な銃撃戦、そんなアナログに心くすぐられる人も多い。
そんな人を満足させるためだけに作られたのがこの映画だ。
そして何といっても、荒野の七人のリメイクという、往年の西部劇ファンにはたまらない要素をこれでもか、と詰め込んだこの作品。
何がすごいって、デンゼル・ワシントンの無双っぷり。
敵の攻撃が当たらない当たらない。
逆にこっちは、一撃で相手をバッタバッタとなぎ倒す。
もういい年だろうに、けっこうアクションもこなすのね、というかやっぱりスタントマンだろうけど。
そんな時代劇のような予定調和もありつつ、そこは現代的にリアル間も出しつつ、物語は進んでいく。
あとは仲間になる7人+町の女性エマの活躍っぷりにどっぷり浸ればよい。
ただ、7人の属性をこれほどバラバラにする必要はあったのだろうか、というのも疑問だが。
南北戦争の後が舞台だが、戦争終結が1865年で、この話はそれから10年後くらい経ってる雰囲気だから1870年代だろうか。
その時代に、黒人でいくつもの地域を管轄する保安管理官がいるのかな?とちょっと疑問。
しかも舞台設定は不明だが、サクラメントから3日くらいの距離ということで、カリフォルニアかアリゾナだろう。
その地域では、まだまだ黒人に対する偏見は根強かっただろうに…。
また、なんでこんなところに東洋人がってのもあるしw
ただこの時代はゴールドラッシュの労働力として、中国から大量の移民がカリフォルニアにわたっていたので、やはり中国人の設定っぽいな。
でも荒野の七人へのオマージュで、ここはやはり日本人を参戦させて欲しかったと思うのは私だけだろうが…。
でも実際に観始めたら、あんまり気にならなかった。
それぞれキャラがしっかり立っていたというのが大きい。
主人公の黒人賞金稼ぎ、チザム。
ギャンブラーのファラデー。
伝説のスナイパーだけど人が撃てなくなっているグッドナイト。
ナイフ使いの東洋人、ビリー。
巨漢で斧使いのジャック。
弓の名手でコマンチ族のレッドハーベスト。
賞金首のメキシカン、バスケス。
とまあしっかり個性が発揮されていた。
しいて言えば、ファラデーとバスケスが、画面で見たとき一瞬どっちだっけ?となってしまうシーンがあったが。
日本人にとって、アングロサクソンとメキシカンは、一瞬ではなかなか見分けられないんだよね~。
しかもどちらもイケメンキャラだし。
それに対する悪役のバーソロミュー・ホークに立ち向かうわけだが。
なんかワン●ースの敵役を合体させたような名前で、個人的にはヒットw
これがまあ、憎らしい役作りをしてくれている。
こういう勧善懲悪は、敵役のキャラが弱いと話にならない。
その点、ここでもしっかりキャラ立ちしてくれている。
実際の物語は、四分の一が最初の悪役によって町がいじめられるシーン。
そして四分の一がクライマックスの戦闘シーン。
で物語の約半分、つまり大半を占めるのが仲間集めシーン。
次々仲間が集まっていくシーンは、強引以外の何物でもない。
え?なんでこれで仲間になっちゃうの?
と疑問の余地を挟むことなく7人が集結。
力技で一気に集めてみました、といったところか。
で最後のカタルシスである大規模戦闘シーンに話が移るのだが。
この時点で残り30分。
時間こそ短いが、見ごたえがあったため、もっと長く感じた。
でもガトリングガンが強すぎでしょ。
さすがにあそこまで強くない。
と心の中でツッコミつつも、爆炎と硝煙の香りでごまかされてしまったw
実際、敵だけでなく仲間もバッタバッタと死んでいく。
もちろん主人公と仲間の7人はだいぶ補正が働くが。
大男のジャックなんて、走りもしない、隠れもしないのにぜんぜん弾が当たらない。
でも町の人はゴロゴロ死んでいく。
その辺が今なりのリアル感を出す演出なのかもね。
そして7人のうち、何人かも倒れるが、無事に町を救ってハッピーエンド。
これはお約束。
でもバーソロミュー・ホークは最後にもうちょっと粘ってもらいたかったな。
あまりにも主人公との差がありすぎ。
もっとも、エンディングの見せ場はここではなく、物語が終わってテロップがながれてからだろう。
ここで荒野の七人のテーマ曲が!!!
これはたまらん。
という人が多いだろう。
とまあ好き嫌いは分かれるが、西部劇が好きな人、好きだった人、などは十分楽しめる作品でした。
七人のガンマン
勿論、ある程度納得出来るオチがあると思って観る作品ではあるが、ラストの激戦による被害は甚大で救われた感じがしない。
悪役ボーグは狡くて悪くて(笑)彼の悪人っぷりが作品での7人と村人との関係を引き立ててくれる。
戦えばただでは済まぬ戦いを承知の上で引き受ける面々に、観てる方もニヤニヤ顔が止まらない。
村人に戦闘訓練していたが、結局は7人頼みの感じで、ダイナマイトによる敵へのダメージもそれほどでは無いように見受けた。
銃での戦闘ってやっぱり数の勝利みたいな所があるなぁ。
鮮やかな作戦でボーグの兵隊を見事に撃破!って訳に行かないのが残念。
出来れば、マジックの様に勝利を掴んで欲しかった。
犠牲なしに得るものはないから、四人の墓標がラストに流れて悲しい。
しかし、ガトリングガンってあんなに凄いのか?驚いたわ。
リブート作品は・・
個人的に注目していたこの作品はご存じ黒澤監督の
荒野の七人のハリウッド版がオリジナル。
このオリジナル作品はあまり期待されていなかった
企画の1本であったが以外や以外大ヒットとなり
結果、続編が続々と作られる事になった。
だが2作目以降は正直、冠だけはついてる
ものの2匹目のドジョウを狙った駄作が
ダラダラと作られた感は歪めなかった。
だが、1作目のオリジナルの素晴らしさは
群を抜いていた。キャスティング、テーマ曲、
ストーリー、キャラクターまで将に心に
残るマスターピースであった。
さて前置きが長くなったがリブート版である
当作品はどうだったか?
うん、中々面白かった。
オリジナルは既にスターのユル・ブリナーが
主役に対しこちらディゼル・ワシントン。
一番心配していたのは当時の状況では
有り得なかった黒人俳優の起用。
果たしてそのキャスティングは・・
これがなかなか良い。
オリジナルではなかった復讐要素が
ストーリーにさらに深みを持たせています。
オリジナルは次世代スターの登竜門でしたが
こちらも負けず劣らずのキャスティング。
世代を反映して様々な人種を加えてその
キャラクターの濃淡を見事に描いている。
まさか、西部劇の主役クラスにアジア人がつく
なんて考えもしなかったけどイ・ビョンホン
見事にはまってました。
他にも意外に感動したのは冒頭部分の
あの軽快なテーマ曲の採用。
これだよこれこれってなりますなあ。
他にも、偉大なオリジナルへのオマージュが
ところどころに感じられオリジナル世代の
自分でも十分に納得の1作品であった。
欲を言えばオリジナルの後のビッグスターの
キャスティングに対しちと弱かったかなあ
と言うてんだけですが欲張りすぎかもね。
願わくばこれで打ちきりにして続編と
言う名の駄作オンパレードは避けて欲しい。
若い世代には是非オリジナルを見ること
お薦めします。
109シネマズ木場にて観賞
荒野を疾走する一団の騎馬隊、イーサン・ホークとイ・ビョンホンのイチャイチャなど面白いところはある。
が、フークア監督らしい個性炸裂でカッコつけているが中身の無い、いつもの出来になっている。
その個性とは、
①悪いだけが個性の悪ボス。悪いだけで弱いから盛り上がらない。
②作品観すら破壊する胸の谷間強調。ヒロインは貞淑な寡婦というより娼婦に見える。
③単純なコンセプトでスタイリッシュ風なのに上映時間がやたら長い。
また、以下の理由で「七人」モノとしても失格。
①仲間集めにカタルシス無し。
②主人公の目的は復讐。自分の理由に仲間や町民を巻き込んだとも取れる。無私の闘いというテーマを覆す、あってはならない改変。
③町民とは2人除いて交流(訓練シーンだけ)も無い案山子扱い。
王道
幼い頃、映画好きの両親と一緒にビデオで観たのはユル・ブリンナーの荒野の七人。正直、話はほとんど覚えてなかったけど勧善懲悪で観終わったあと、すかっとしたのは覚えている。今作は私自身が母親になったからか感じるところがいろいろあって冒頭から泣きそうになった。無惨に、まさに虫けらのように人が殺される。そこから立ち上がるエマの強さ、共感できる。法秩序があってないような時代だからこそ、殺し屋を雇ってでも自分達の作り上げた大事な場所を守らなければならないって思うのだ。今までイメージしていた、守られる女性ではなく自らも銃を抜く彼女は本当に素敵だ。
あ、もちろん、七人の男性たちもとっても格好よかった!王道だよね、と思う行為をして、それがまたサマになるのだ!本当に濃い映画だった。とにかく全てをやり遂げた後の去り際がなんともシビレました!
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