マグニフィセント・セブンのレビュー・感想・評価
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誰かのために
七人のガンマンが村人のために悪の軍団と戦う話
「七人の侍」「荒野の七人」の正統な後継作と言われるだけあってかなり話が被っていたが、拳銃捌き銃撃戦どれも見ごたえがあった。
それぞれ魅力的な登場人物だった。
賞金稼ぎ、博徒、狩人、狙撃手、刃物使い、お尋ね者、先住民
誰もかれもが一癖も二癖もある装いだ。
ならず者の寄せ集め軍団奮闘記は最近だと「ローグ・ワン」などで見た展開で目新しいくはないが、否応なしに胸が熱くなってしまう。
ただ人物背景の掘り下げ、性格や思考などあまり説明が無かったためあまり個人個人に感情移入できない面もあったように思う。
それぞれの参加理由もあまりはっきりしないし、なんで命がけでそんなに頑張れるのか理解できなかった。
デンゼルだけは明確な理由があったけれども・・・
死場を求めていたようでもあるが、自分としては納得しずらい展開だった。
「七人の侍」も人物背景があまり説明されていなかったが、会話に端々でそれぞれの人となりが見え、上手く人物像を表していたような気がする。
なんだかんだ言っても久しぶりに撃ちまくりの西部劇が見れて満足したのは確かだ。
中盤からの戦闘は迫力もカッコよさも十分で興奮すること請け合い。
へイトフルエイト、ジェーンなど近年の西部劇映画の中では一番派手だと思うので銃撃戦好きは見て損はないはず。
劇中セリフより
「まだイケる」
満身創痍で厳しい状況だろうとも、あきらめはしない
どんな時でも「もう無理だ」なんて言わないように出来たならどんなにカッコいいだろう。
カッコいいからいいんだよ
いいリメイク!『七人の侍』が『荒野の七人』になった際にオミットされた戦略描写が復活してるじゃないか!代わりに七人と住人達とのドラマがオミットされたが…アントワン・フークア監督の選択は正しいと思う。兎に角最後のエルマー・バーンスタインの名曲で全て良し!
『七人の侍』とか荘重なイメージで語られることが多いけど痛快娯楽作やけんな。『マグニフィセント・セブン』はちゃんとその遺伝子を受け継いでいる。そして七人の人種構成(生き残る人種からは白人の黄昏を感じる)や「タマ」のある女性キャラは『荒野の七人』の現代的アップデートとなっている。これをリメイク成功と言わずしてなんというのか
とりあえずリメイクは腐しとけという風潮には断固としてNOを突きつけていきたい
カッコよさが溢れてるからいいんだよ
デンゼル・ワシントン演じる主人公の動機が崇高でないという批判…それは正論だがマカロニウエスタンであればあの動機は正しい。だからいいんだよ
『マグニフィセント・セブン』は七人の内の生き残る人種に「白人の黄昏」を感じた
マグニフィセント ·セブン
七人の侍公開から60年以上経ってもリメイク作品が作られていて嬉しくて観に行った。勿論黒澤作品に比べたら見劣りするものの良く出来てると評価する。ハリウッドではリメイク5作目だったと思う。「荒野の7人」の邦題で4まであったはず。いかに七人の侍が偉大作品だったかの証明だろう。
ヴィンセント・ドノフリオ、こんなに前後幅が増しちゃって……
役作りなのか自然体なのか。190越えのタッパなのに全然見えない現実歪曲フィールドをまとってのっしのし歩いて刺しまくる。怖いよヴィンセント。
それはそうとヘイトフルエイトでサミュエル・L・ジャクソンのアクがこくまろなガンマン観たせいで、デンゼルも腹にイチモツなキャラなのではと警戒してしまった。
でも大好き
荒野の七人、つまり七人の侍 のリメイクというわけで最初から最後まで知ってる話だったけど、景気のいい映画に仕上がってて普通に面白かった
七人の侍に比べれば遥かに短い尺(荒野の七人もそうだけど)なので、正直7人が集まるに至る下りは雑、というかあまり時間をかけられていなく、どーも7人が命を賭けるに至ったのかがよくわからないままなのは少し残念だけど、後半は一部のキャラクターは掘り下げが上手くいってる人もいてよかった
(こっそり付いて来てたんだ と言ってサラッと仲間に加わるシーンはかなり納得しづらいけど)
人種配置や戻って来たあいつの抱える葛藤も、より現在のアメリカの問題を見据えたような配置にブラッシュアップされてるおかげで過去2作になかった新しい物語が形成されてるのも良い
何より7人が、あんまりキャラが掘られていない人もいるにもかかわらず、誰も捨てキャラになってないのは立派だと思う みんな好き
山場のアクションシーンも大爆発→銃撃戦→マシンガン炸裂→大爆発 と飽きさせないように順序立てて展開していくし、中ボス的存在までいて盛り沢山! 楽しかった
ラストの復讐物語としての若干の気まずさも個人的には好み
最後に移るお墓の 作り物CG感満載の 絵作りは少し萎えるけどエンドロール出る前で再びテンション上げてくれたのでまぁよしとする
根幹に関わる部分で若干の詰めの甘さは感じなくはないけど 個人的には大好きなタイプの映画だった
クリス・プラットは凄い あの愛され力はなんなんだ
イコライザーに続き、デンゼルワシントンとアントワンフークワのコンビ 大満足
男たちの生きざま
七人の侍>マグニフィセント・セブン≧荒野の七人という具合になった。
クリスプラットのキャラといいイーサンホークとイビョンホンの関係といい、この監督はカッコいい男たちを造り出すプロフェッショナルだな!
無理強いせずとも仲間を導く背中を持つ男
どんな時も軽口と微笑みを忘れない男
誇りを取り戻し仲間の元に帰ってきた男
相棒の帰りを寡黙に待つ男
他に行く所もないと平然と悪に立ち向かう男
一族に追放されても自分の道を行く男
老いてなお、志を忘れなかった男
正義のために集まった、雄大なる七人
いやーナイスガイな男たちのバーゲンセールだった笑
七人の侍といいこの映画といい、話しは誰でも理解できるごく単純なこと
だがそれがいい。男たちの生きざまを見せるのに、複雑なことをやらなくていい
単純な方が心に響くのだ
是非劇場で、彼らの行く末を見届けて欲しい
後、余談ですがedの曲で涙が出た笑
やはり、dnaは受け継がれていた…
あっという間でした
デンゼルワシントンは安心 安定の演技。
クリスプラットを観たくて映画館に行ったらイーサンホークも渋くて良かった。
西部劇に興味無かったけど、悪役達も少ない描写の中で、忘れられない憎たらしい顔と絶望感を引き出してくれていた。
この時代に生きる孤独な男達と街の人々が生死をかけて戦う有志を最後までドキドキして観てた。
人が亡くなりすぎかなぁ。
「七人の侍」(黒澤明監督)は映画館で2回観て、「荒野の七人」(ジョン・スタージェス監督)は未見である。
観終わって、なぜかすっきりしないものが残った。それをずっと考えているのだがまだわからない。
カーテンコールのエルマー・バーンスタインのスコアは、気持ちを高揚させるに充分な仕掛けではあったが、それでもやもや感が消えたわけではない。
すっきりしなかった理由としては、悪役側を描きすぎたから、というのがあげられるかもしれない。ピーター・サースガードがやればやるほど逆効果だったか。
思えば「七人の侍」で野党側はほとんど描かれることはなかった。
アントワン・フークワ監督の画面作りはひたすらかっこいい。アメリカの映画監督はみんな西部劇を撮りたがっているのかもしれない。その嬉しさが出ていた。
7人のキャラクターもたっていて、彼らを見ているだけでも楽しかった。
これを機に、西部劇がたくさん作られるかもしれない。その効果はあったと思う。
戦う理由で冷めてしまった
荒野の7人のリメイクというので、期待して初日に行ったけれど、戦う仲間を集め、戦う準備を整えて、戦うという当たり前の展開はわかるが、ただ流れていくだけで、驚き、感動するところがなかった。
そして、
デンデルワシントンが、途中で、戦う理由があるとつぶやき、理由がわかってがっかり!
ネタバレになるので詳しくは書かないけれど、
自分のために戦う、ただの復讐になってしまっている。
七人の侍、荒野の7人は、戦う理由が金のためから、助けを求めている人のために変わるから心を打つのであって、
この映画の戦う理由が私欲のためでは、感動も何もない!そこを外したらおしまいだよ。
期待した分がっかり。
王道エンターテイメント
シンプルな脚本と演出で役者の演技を際立たせており、その結果7人がカッコよさとユーモアたっぷりで愛すべきキャラクターに映し出され、まさに王道のエンターテイメントとなっている。実にキラキラした作品。
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