「なんなら星10個つけたい」マグニフィセント・セブン ハルクマールさんの映画レビュー(感想・評価)
なんなら星10個つけたい
七人の侍の西部劇版 荒野の七人をさらにリメイク、いろいろアップデートしたものが全て違和感なくすんなり受け止められた超快作娯楽エンタメ映画。レビューなんか見ないで、とりあえず観て欲しい!
ストーリーはもう少しでも聞きかじったことがある方ならご存じの展開。悪漢に占領された街を、流れ者が街の人々と一緒に戦って…というヤツ。
そんなんどうでもいい。だって、それをいかに熱く魅せるか、が西部劇の永遠のテーマだから。
本作は、それら一つ一つがすごく丁寧に描かれている。悪党もめちゃくちゃ憎らしく描かれていて、マジ死ねばいいのに、と真剣に思っちゃう。なんか、悪党にも事情がありまして、みたいな複雑展開はゼロ、これ最高!
中心となるデンゼル・ワシントンは言うに及ばず、途中途中で集まってくるメンバーがいちいちカッコいい。出演作絶対ハズレなしオトコのクリス・プラットがやっぱりクリス・プラットな感じのカッコええけどお調子者役で出てきたり、メキシカン、アジアン、ネイティブ・アメリカン、訳ありガンマン、熊(?)と脇も多彩だしいちいちキャラが立っている。
戦いのシーンとしては、中盤の宣戦布告シーンが白眉。どうしても終盤は総力戦になって血みどろになりがちなので、本当にアクションを堪能したいのなら中盤の初めてのガチンコ戦闘シーン、という映画って結構あるように思う。
このシーンだけで、いったい何回”カッコええ…”と呟いたことか。特に熊こと伝説の男 ジャック・ホーンの戦闘はマジカッコええ。全てを粉砕する勢いがめっちゃ好き。
もちろん、他のメンツの戦いもめちゃくちゃカッコいいので、この戦闘シーンだけ抜き出して、一日の終わりに眺めていたいぐらい素晴らしいシーンだった。
映画ってエンターテイメント、観て良かったー、面白かったーって思える作品に出会えると本当に幸せ。
小難しい映画も嫌いじゃないけど、こういう映画って映画の良さを凝縮したような作品だなって思う。
なので、付けられるなら星10個付けたいぐらい。出会えてよかった。
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本作、エンタメに徹した痛快西部劇でしたね。
ー以上ー