「漢クリスプラット」マグニフィセント・セブン オレさんの映画レビュー(感想・評価)
漢クリスプラット
時は(ry
欲にまみれた悪徳実業家バーソロミューボーグは金鉱が眠るローズクリークの街で住人たちを暴力と恐怖の支配下に置き、迫害していた。
夫を目の前で銃殺されたカレンは住民のテディQとともに助けを求め町を出る。
報奨金は住民からかき集めったなけなしの金のみ。
ボーグに対してただならぬ因縁を持つ人物サムチザムを中心に集まった7人のガンマンを描いたアクションムービー。
予想外に七人の侍の構成や俳優、人物描写が良かったため尺を短くしてしまった荒野の〜や今作品に少し物足りなさを感じてしまうが、どちらもオマージュだけではないリスペクトも込めた作品で面白いことは間違いない。
7つの州の執行官であるサムチザムを中心にギャンブラーことファラデー、トラウマ持ち凄腕ガンマンのグッドナイトロビショー、無口な手練れナイフ使いビリー、ネイティブアメリカンのレッドハーベスト、ツンデレ二丁拳銃バスケス、そして我らがアイドル元ほほえみデブことジャックの7人で正義を求め悪に立ち向かう7人のガンマンを描く。
特に今作は売れっ子クリスプラットがやりたい放題笑。
ギャンブラーという危険な香り漂う肩書きとは裏腹なポップなナルシスト発言や行動を連発笑。
和訳に悪意を感じるほどの発言も多い気がするがクリプラとなるとなんかホントに言ってそうな感じがする笑。
しかし最後は特攻隊の如く、飛び交う銃弾の中勇猛果敢に敵陣に突っ込み、散り際にダイナマイトと渋い漢気も魅せる。
もちろん活躍するのはクリプラだけではない。
むしろクリプラの活躍の後に美味しいとこをもっていくデンゼルワシントンが憎い笑。
荒野の〜クリスや七人の侍の勘兵衛のようにどっしりと構えた落ち着きのある余裕の振る舞い、最後の最後まで抑えていたボーグに対する憎しみの念をいよいよ晴らすときの鬼のような表情。さすがの名優この手の役はとても似合う。
そしてロビショーことイーサンホーク。
南北戦争の際の凄惨な経験から人を撃てなくなってしまった悲惨なバックグラウンドを持つのにどこかただの腰抜けに見えるのは顔付きのせい?笑
デンゼルワシントンとイーサンホークがこの監督の作品で抱き合っているのは結構感慨深いものかもしれない。いつ殴り合い始めるか若干ハラハラするけど笑。
荒野の〜でも言ったけどそれよりもさらにこちらの方がラストシーンは好きかも笑。
仲間と住民たちの多くの命を失った悲しみに暮れながらも颯爽と駆け抜けていくラストはカッコよかったな。