「立つんだ、村人!」マグニフィセント・セブン ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
立つんだ、村人!
クリックして本文を読む
スター性ではオリジナルに及ばないが、かなり忠実にリメイクしたなぁ
と冒頭で思った。時代の流れで今回は復讐がメイン、懇願するのも女性、
ただ村人のため参戦する過去作と比べると、そうはいくかい!といった
現代的なアプローチで畳みかけてくる。七人の侍も荒野の七人も大好き
な自分には今作も悪くはないが、この話ってそもそもメインとなるのは
村人たちであって、彼ら賞金稼ぎのガンマンなどはその助太刀役である。
そう考えると今回は村人との交流や子供とのドラマがバッサリ抜かれた。
本来は弱い立場の者たちが一丸となって立ち上がり闘うことそのものに
(立つんだ、ジョー!みたいな)英雄魂を感じ揺さぶられるのにと思った。
個々のキャラも悪くはないが、そういった同一感というか、多種多様な
存在感はあれど、一人一人を語るだけのドラマがない。唯一C・プラット
の見せ場が多く活躍もあって楽しめたが、あのラストだし…残念な気も。
とはいえ、強烈な撃ち合い・殺し合いに関してはさすがのA・フークワ節
が炸裂して物凄い。ガトリング銃なんてまぁしつこいこと!大量殺人を
食い止めるには知恵が必要なのもよく分かったし、見せ場はかなりある。
(エンドでバーンスタイン再び。J・ホーナーの遺作を聴いてやっと満足)
コメントする