「誰かのために」マグニフィセント・セブン フリントさんの映画レビュー(感想・評価)
誰かのために
七人のガンマンが村人のために悪の軍団と戦う話
「七人の侍」「荒野の七人」の正統な後継作と言われるだけあってかなり話が被っていたが、拳銃捌き銃撃戦どれも見ごたえがあった。
それぞれ魅力的な登場人物だった。
賞金稼ぎ、博徒、狩人、狙撃手、刃物使い、お尋ね者、先住民
誰もかれもが一癖も二癖もある装いだ。
ならず者の寄せ集め軍団奮闘記は最近だと「ローグ・ワン」などで見た展開で目新しいくはないが、否応なしに胸が熱くなってしまう。
ただ人物背景の掘り下げ、性格や思考などあまり説明が無かったためあまり個人個人に感情移入できない面もあったように思う。
それぞれの参加理由もあまりはっきりしないし、なんで命がけでそんなに頑張れるのか理解できなかった。
デンゼルだけは明確な理由があったけれども・・・
死場を求めていたようでもあるが、自分としては納得しずらい展開だった。
「七人の侍」も人物背景があまり説明されていなかったが、会話に端々でそれぞれの人となりが見え、上手く人物像を表していたような気がする。
なんだかんだ言っても久しぶりに撃ちまくりの西部劇が見れて満足したのは確かだ。
中盤からの戦闘は迫力もカッコよさも十分で興奮すること請け合い。
へイトフルエイト、ジェーンなど近年の西部劇映画の中では一番派手だと思うので銃撃戦好きは見て損はないはず。
劇中セリフより
「まだイケる」
満身創痍で厳しい状況だろうとも、あきらめはしない
どんな時でも「もう無理だ」なんて言わないように出来たならどんなにカッコいいだろう。
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